実はおもち消費量全国トップレベル! 地域ごとの特色や由来など、福井ならではの餅文化を詳しく紹介します♪

    実はおもち消費量全国トップレベル! 地域ごとの特色や由来など、福井ならではの餅文化を詳しく紹介します♪

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

     

    皆さんは“もちもち”が好きですか?

    好きな“もちもち”は、何ですか?

    おもちやおはぎ、お団子…。

    私たちの暮らしのそばにある“もちもち”は、実はとっても奥が深い食べ物です。

    日々に寄り添う菓子から、季節にしか出合えないもの。

    お祭りなどの神事や仏事、お祝いごとに欠かせない特別なものまで。

    米どころ福井の食文化に根付く、私たちと“もちもち”の濃密な関係に迫ります。

     豆知識  福井の餅年間支出額


    福井県は「もち」の支出金額が全国トップクラス

    「餅の年間支出金額」は全国平均は1,760円。
    福井は一世帯あたり年間2,989円(2017年~2019年平均)を「もち消費」に充てています。2018年~2020年平均では2,740円で全国2位でした。
    ※家計調査(二人以上の世帯)《品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング》

     

      郷土料理研究家に聞く「福井の餅文化」

      \教えてくれた人/

      佐々木 京美さん
      郷土料理研究家。
      県内各地の郷土料理に精通し、食のプロデュースや商品開発に携わる。
      ホームページ

      気持ちをつなぐ福井の餅文化。

      餅は福井の大切な食文化の一つ。

      しっとりとした柔らかさの中にも、弾力のある歯ごたえが楽しめる福井の餅は、子どもから大人まで広く愛されています。


      日本各地には「餅は正月に食べるもの」という地域がたくさんあります。

      けれど、山からの豊かな雪解け水や寒暖差のある気候が美味しいもち米を育む福井では、一年を通してさまざまな餅が食べられています。


      「夏の餅と夫婦喧嘩は犬も食わぬ」ということわざがありますが、土用餅として知られる「あべかわ餅」は餅がかたくなりにくい夏場に食べられるように、郷土料理と同様、福井ではその土地でとれた素材を組み合わせ、工夫して美味しく食べることに知恵を絞ってきました。


      また、人口あたりの寺社数が多く、信仰心の厚い福井では、米から作られる餅は神聖な物とされ、神様へ捧げる物としての役割も担ってきました。

      “神社があるところに餅屋あり”

      といわれるほど、餅屋の数が多いことでも知られており、冠婚葬祭をはじめ、季節の行事である節句や宗教儀礼にも餅は必ずといっていいほど登場します。

      【⇒福井の季節ごとのお餅紹介はこちら

      さらに、餅を作って食べるだけではありません。

      近所の人や親しい人に配ったりお裾分けしたりと、「贈りあう習慣」があることも福井の餅文化の大きな特徴の一つです。

      美味しいものを食べてもらいたいという気持ちや節目を迎えたことへの感謝の気持ち、身の上に起きた喜ばしい出来事を祝う気持ち…。

      いただいた餅をみんなで食べることによって、美味しさだけでなく幸せもシェアします。

      贈る人ももらう人もみんなが嬉しくなる、餅はまさに人をハッピーにする食べ物なのかもしれません。

       

      神と人をつなぎ、また人と人とをつなぐツールとして発展してきた福井の餅文化。

      最近では季節や行事に関係なく日常的に食べる事ができますが、時代が変わっても多くの人に幸せを届ける良き伝統が続いていけばと願っています。

       

      ふくいお餅百景

      県内各地にある“餅のある風景”を訪ねながら、福井の暮らしとは切っても切れない餅文化を紹介します。

       

      ばんこもち【池田町】

      熱々のうちに直径20センチの円盤状に整えていく


      たっぷりのヨモギを贅沢に使った冬の風物詩。

      1月から約2カ月間だけ池田町で作られる、不思議な形の「ばんこもち」

      もち米とうるち米、大量のヨモギをまぜたお餅を干して乾燥させたもので、丸太の切れ端(ばんこ)に似ていることからこの名がついたといわれます。

      池田町では昔から伝わる農家の保存食で、寒の時期に作ったものを、春の田植えの時期などに水で戻して焼いて食べていたそう。

      春に町内の谷で収穫したオオヨモギを使う

      たっぷりのヨモギと蒸したてのもち米、うるち米をきねでつくのがこだわり 


      地元では「なべしき」とも呼ばれ、最近ではお土産としての人気も高いそう。

      丁寧に焼いたばんこもちは、一口食べただけでヨモギのさわやかな香りが口いっぱいに広がります。

      そのまま焼いて食べも、きな粉をつけて食べても美味しい

      水で戻して食べる乾燥タイプと、すぐに食べられる真空パックの生タイプがある

       

      \買えるところ・問い合わせ/

      そばの郷「池田屋」

      福井県今立郡池田町土合皿尾14-7-1
      ☎0778-44-6878
      ホームページ


      まちの市場 こってコテいけだ

      福井県今立郡池田町稲荷36-25-1
      ☎0778-44-8050
      ※1月~3月頃までの冬季限定。なくなり次第終了
      Facebook

       

      かき餅【勝山市】

      約2週間陰干しすれば完成。冷たい空気にさらされ美味しくなるという


      5色に彩るかき餅のすだれ。

      1月になると平泉寺地区で始まる昔ながらのかき餅づくり。

      サクラエビやヨモギ、ウコン、古代米、黒ごまなど5種類の材料と、町内で育てた有機栽培のもち米を使ったかき餅をわらで丁寧に束ね、すだれのように吊るしていきます。

      オーブンやストーブの上で焼くのはもちろん、油で揚げて食べるのもおすすめ。

      作業は地元の人たちが中心。手際よく編み込んでいく

      かき餅用に薄切りにされた餅は反らないよう均等に空気をあてて乾燥させる

       

      \買えるところ・問い合わせ/

      と乃蔵 

      福井県勝山市平泉寺町平泉寺41-8
      ☎0779-88-0033


      道の駅 恐竜渓谷かつやま

      福井県勝山市荒土町松ヶ崎1-17
      ☎0779-89-2234
      ※1月~3月頃までの冬季限定。なくなり次第終了
      ホームページ

       

      華供祖(はなくそ)餅【おおい町】

      香ばしい焼き目とやさしい甘さがやみつきに


      地元で受け継ぐ涅槃会(ねはんえ)の味。

      名田庄納田終(のたおい)地区では、お釈迦様の命日である旧暦2月15日の涅槃会に華供祖餅を供えます。

      材料は炒った大豆と米粉、砂糖、塩とシンプルで、昔から地域の農家の人たちが家にある材料で心を込めて作っていたそう。

      最近では作る人が少なくなっているが、地元の女性たちを中心にその味を守り続けています。

      「この味をこれからも残したい」と餅作りを継承する(左から)岩佐万里子さん、谷尚子さん、谷宏美さん

      粉がダマにならないよう急いで混ぜるのがコツ

       

      \買えるところ・問い合わせ/

      うみんぴあ大飯

      福井県大飯郡おおい町成海1-1-2
      ☎0770-77-4600
      ホームページ


      道の駅名田庄

      福井県大飯郡おおい町名田庄納田終109-4-1
      ☎0770-67-2255
      ※不定期販売のため、事前に要問い合わせ
      ホームページ

       

      季節を感じる「お餅歳時記」

      季節と密接につながっている餅。

      歴史や由来を知れば、いつもの餅がさらに味わい深いものになるはず。

       春  「桜餅」

      春の訪れを感じる、桜の季節の餅菓子。

      「桜餅」は、つぶあんを餅米で包んだ「関西風」とピンクの薄皮でこしあんを包んだ「関東風」があり、福井では関西風が一般的。

       

       夏  「あべかわ餅」

      抜群の栄養価で知られる土用餅。

      土用の時期に食べるあべかわ餅。

      ミネラル豊富な黒砂糖と栄養価の高いきな粉と餅の組み合わせは、体力が落ちる夏場にぴったり。

       

       秋  「おはぎ」

      邪気を祓い、先祖に感謝を伝える。

      彼岸の時期に仏前や墓前に供えるおはぎ。

      小豆の色は邪気を祓い、貴重な砂糖を使うことで、先祖に感謝の気持ちを込めています。

       

       冬  「とぼ餅」

      種類いろいろ、冬の定番餅。

      冬に作られる棒状の餅には豆やよもぎ、昆布などが入ります。

      米を計量する際に使う斗棒(とぼ)に形が似ていることから名前がつきました。

       

      大切な日に、餅は節目のマストアイテム

      信仰の厚い福井県では、縁起物としてさまざまな年中行事に登場します。

      【厄除】

      ※画像提供 鯖江市

      厄を分けて幸せに過ごす。

      鯖江市東部では毎年1~2月に厄年の男性が餅をまく「おこない」という神事があります。

      餅をまくことで厄を分ける意味があり、神事には近隣住民も参加し大きな賑わいを見せます。

       

      【米寿】

      ※画像提供 新珠食品

      健康への感謝を込めて。

      米寿の記念には、赤い文字で「米寿」と書かれた大きな餅をお世話になった人たちに贈ります。

      贈られた人たちは長寿にあやかり、お餅を小さく切って福を分けるといわれています。

       

      【節句】

      ※画像提供 新珠食品

      ハレの日の喜びを贈る。

      ハレの日の縁起物としても欠かせない餅。

      福井では桃の節句や端午の節句をはじめ、結婚や子どもの誕生など節目の慶事に、あんこが入った「節句餅」を配る風習がありました。

       


       

      福井県の奥深い“もちもち”の歴史はいかがでしたか。

      美味しくいただくだけでなく、季節を感じたり感謝の気持ちをつたえるや縁起物としてなど、さまざまな役割をもつ福井のお餅。

      福井ならではの餅文化を大事にしていきたいですね。

      ※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

      ふーぽ編集部
      writer : ふーぽ編集部

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