“おにぎりじゃない、心を売るの”女将さんの想いを受け継いで。あわら市の「おむすび いのり」。

    “おにぎりじゃない、心を売るの”女将さんの想いを受け継いで。あわら市の「おむすび いのり」。

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

     

    福井県のおにぎり店を紹介する特集「おにぎりが好き」。

    今回はあわら市の「おむすび いのり」をご紹介します。

     

    ほかほかのご飯に梅、鮭、おかかに昆布。

    おにぎりは日本人のソウルフードです。

    空前のブームを迎え、いまやおにぎりも多様化の時代に。

    シンプルなのに飽くことのない、その魅力とは。

    ぜひ、おにぎり片手にお読みください。

      おむすび いのり【あわら市】
      「おにぎりじゃない、心を売るの」女将さんの想いを受け継いで。

      具材は溢れるほどたっぷりと。すじこ税込400円と高菜税込200円。プラス税込50円~でもう一種トッピングできます

       

      ふわふわ、ほろり。力を込めず、心を込める。


      型にこんもりとご飯を乗せ、具材を盛り付けてからご飯で蓋をする。丁寧で緻密な作業は流れるように進みます

      型から外したご飯を、ふわりと一瞬両手で包む。

      あとは優しく海苔で包み、てっぺんに具材を乗せたら出来上がり。

      ほぼ“握らない”早技に、思わずため息がこぼれます。

      「この握り方ができるようになるまで、何度もぬかで練習しました」と店主の齊藤貴子さん。

      ふんわりとまとまったおにぎりはたっぷりと大きく、白い湯気を立てています。

      ムダのない動きで次々と握る「おむすびいのり」店主の齊藤貴子さん。カウンターごしにその手元を見ることができます

      齊藤さんが「おにぎり屋さん」を出そうと決めたのは約3年前のこと。

      子育てもひと段落し、元々長く飲食業に勤めていたことから、自分の店を出したいと思うようになりました。

      そんな中で思い浮かんだのが、以前訪れた東京のおにぎり店「ぼんご」でした。

      「味だけでなく、店の雰囲気や女将さんの人柄など、すべてが好きだったんです」。

      おにぎりの店を出す。そう決めた齊藤さんは単身東京へ。

      約3カ月、「ぼんご」で働きました。

      「修業にはとても及びませんが、女将の右近由美子さんの元で働かせてもらい、得たものは大きかった。握り方云々(うんぬん)の前に、『心を売りなさい』と何度も言われたんです」

      海苔を巻き、両手でそっと包みながら三角形に整えます

      おいしいものを心を込めて作り、提供する。

      齊藤さんがやりたかったことは、まさにその言葉に集約されていました。

      「それが出来れば、お店という形じゃなくても良かったのかも」と齊藤さんは笑います。

       

      具材はたっぷり惜しみなく組み合わせも自由自在。


      東京から戻り、見つけたのはJR芦原温泉駅前の商店街沿いにある、空き店舗でした。

      北陸新幹線開業に伴うテナント誘致活動のため、あわら市の補助を受けて、2022年3月にオープン。

      とんとん拍子で開店まで進んだ一方、「1年もたないよ」と心配されることも多かったそうです。

      「人通りも少なく、駐車場もない。『そんな場所に人が来るわけがない』と言われましたね」と齊藤さん。

      明るい声と笑顔で鮮やかに店を切り盛りする齊藤さん

      ところが暖簾を上げてみると、店の前には長い列が出来ていました。

      口コミが広がり、齊藤さんのおにぎりを求める人で連日店は溢れ返りました。

      「握りたてを食べてほしいので、作り置きはしない。でも一人で握っているので、待ち時間が長くなってしまうんです」。

      考えた末、予約制での注文に切り替え、並ばずに受け渡しができるかたちへと移行しました。

      米はあわら市の長谷川農園産の「にこまる」を使用。精米も店用に頼んでいます

      炊きたてのご飯を混ぜ、空気を含ませます。「『にこまる』は粒が大きく、しっかり空気が入ります」

      11時の開店に合わせ、仕込みを始めるのは7時頃。

      ご飯を炊きながら、28種の具材を準備します。

      牛と豚の合い挽き肉は「肉そぼろ」の具材に。一度に2kg作ります

      具材は「ぼんご」と同じ、丸いタッパーに入れます。左上から時計回りに「卵黄しょうゆ漬け」「明太クリームチーズ」、牛肉とニンニクの芽をピリ辛に炒めた「スタミナ焼肉」、定番の「鮭」と「ちりめん山椒」

      「『ぼんご』は58種だから、大した量ではないんです。味付けは福井の人向けに、砂糖や醤油の量を控えめにしています」と齊藤さん。

      東京では具材のレシピが一切なかったため、作り方や味を見ながら独自で編み出しました。

      左/大きめのクリームチーズがごろごろ入った「明太クリームチーズ」。右/有明産の香ばしい海苔に濃厚な卵黄がまろやかに絡む「卵黄しょうゆ漬け」

      左/タレにこだわった「納豆」は、一口食べるごとに食欲が進みます。右/脂ののった鯖をシンプルに塩焼き。ガリを添えてさっぱりと爽やかに

      店の看板は「卵黄しょうゆ漬け」で、リピーターも多い。

      「へしこ」や「福井梅」など地元素材のものをはじめ、「カレー」や「牛すじ煮」など、がっつり系のメニューも揃います。

      「学校帰りの学生さんが立ち寄ってくれるのが嬉しいですね。若い人にはどんどんお米を食べてほしい」

      絶妙な手の感覚でお米と具材の量をはかり、丁寧にのせていきます

      ほとんどの具材が税込200円代と価格を抑えたのも、若い世代のお財布を考えてのこと。

      プラス税込50円〜で別の具材を追加でき、無限にバリエーションが広がるのも人気を呼んでいます。

      店内はオープンキッチン。白壁と木のカウンターとテーブルがスタイリッシュな雰囲気

      店内にはイートインスペースもあり、手作りの豚汁とともにおにぎりを食べていく人も多いそうです。

      「目の前でおいしいと言ってもらえると、疲れが吹き飛びますね」。

      店頭を飾るロゴマークは店名の「いのり」をイメージしました

      最近は握り方を教えてほしいと訪ねてくる人が増えました。

      「何も包み隠さず、お伝えしていますよ。後は自主練ですね(笑)。これから福井にも、もっとおにぎり屋さんが増えてほしいと思ってるんです」

      おむすび いのり

      福井県あわら市春宮1-9-41
      ☎0776-97-5066
      【営】11:00~15:00、8:00~14:00(土日)
      【休】月曜・不定休(インスタで確認)
      ※予約優先。注文は電話・インスタDMで受付
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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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