街に新しい風を吹き込む働き方。永平寺町の「まちづくり」は“ワーケーション”がキーワード【永平寺町×JT対談】

街に新しい風を吹き込む働き方。永平寺町の「まちづくり」は“ワーケーション”がキーワード【永平寺町×JT対談】

こんにちは、ふーぽ編集部です。


最近、記事やニュース等でよく取り上げられる「ワーケーション」

 

 
自由な働き方が出来る、フリーランスがする働き方でしょ?

と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

実は今、「ワーケーション」は企業が新しい働き方として取り入れたり、新たなまちづくりの手法として活用されたり、普通の生活者にとっても身近なワードになってきているんです。

 

これを読めば、明日からニュースや新聞がより分かるかも!

福井県永平寺町の取り組みも含めてご紹介するので、ぜひご覧ください。

よく耳にする「ワーケーション」って何?

 

ワーケーション」とは仕事(ワーク)休暇(バケーション)を組み合わせた造語です。

 

観光地やリゾート地など、ふだんの職場とは異なる場所で過ごしながらテレワークを行う新しい働き方の形態です。

個人が行うほか、企業が社員研修旅行と社会貢献活動を組み合わせて行うなど、さまざまな実施例があります。

 

また、働き方改革やSDGsへの貢献につながる取り組みとして、企業活動はもちろんのこと、インフラ整備に力を入れるている行政も増えてきています。

 

ワーケーションってどんないいことがあるの?

ワーケーションは、従業員・企業・地域・関連業者すべてにメリットがある事業と言われています。

\それぞれの側面から見たメリットはこちら/
企業(送り手側) 従業員(利用者)

  • 有給休暇の取得促進
  • 帰属意識の向上
  • 人材流出の抑止と人材の確保
  • イノベーションの創出
  • CSR、SDGsの取組みによる企業価値の向上
  • 地域との関係性構築によるBCP対策
  • 地方創生への寄与

  • 長期休暇が取得しやすくなる
  • 働き方の選択肢の増加
  • ストレス軽減やリフレッシュ効果
  • モチベーションの向上
  • 業務効率の向上
  • リモートワークの促進
  • 新たな出会いやアイデアの創出
行政・地域(受け手側) 関連事業者(受け手側)

  • 平日の旅行需要の創出
  • 交流人口および関係人口の増加
  • 関連事業の活性化、雇用創出
  • 企業との関係性構築
  • 遊休施設等の有効活用

  • 事業拡大および雇用創出
  • 受入地域(行政)との関係性向上
  • 自社のソリューション開発

引用元:「新たな旅のスタイル」ワーケーション&プレジャー(観光庁)

 

働く人のライフスタイルを充実させ、街に賑わいを作り出す。

テレワークが浸透しつつある今、注目の新しい形の働き方です。

 

永平寺町のワーケーションと企業(JT)によるまちづくりの取り組みは?

今回は、行政の立場から永平寺町長の河合永充氏、企業の立場から日本たばこ産業(JT)福井支店長山口清則氏のお二人にワーケーションやまちづくりについてお話を伺いました。

(左)日本たばこ産業株式会社 福井支店 山口 清則 支店長 (右)永平寺町 河合 永充 町長

 

※対談は、新型コロナウイルス感染症対策を万全に講じた上で実施しています

 

禅に触れる体験や伝統料理などの独自性のあるプログラムで街の活性化につなげたい


――永平寺町、JTでは、ワーケーションをどのようにとらえているのでしょうか。


 

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河合町長
永平寺町では数年前から、地方創生に関するさまざまな取り組みを進めています。

北陸新幹線の延伸や中部縦貫自動車道の県内全線開通に向け「観光」にも力を入れ、門前町の整備や地域における新たな交通手段の開発に取り組んで参りました。

今後は通過型観光から滞在型観光にシフトしていこうと、企業向けのプログラム開発や、永平寺町の歴史文化、豊かな自然環境、精進料理などの食を生かした体験型ワーケーションのプログラムの開発を進めています。

多くの方に永平寺町を訪れていただき、ワーケーションを通して町内外の人たちとの交流が活発になってほしいと考えています。

 

 

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山口支店長
JTグループではお客様を中心に、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていくことを経営理念に掲げ、事業運営を行っています。

社会の持続的な発展に貢献することは、JTグループの事業において必要不可欠なことですが、そのためには、まず地域のことを知ることが大切です。

JT福井支店では、県外出身の社員も多いため、まずは各自治体の体験型ワーケーションに参加させていただくことで、地域をより深く知るきっかけを作ることができればと考えています。

 


――具体的にどのようなワーケーションを考えていますか。


 

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河合町長
2021年7月29日にテレワークスペースや、レンタルオフィス、コワーキングスペースを併設した『永平寺町四季の森複合施設』がリニューアルオープンしました。

 

永平寺町 四季の森複合施設

 

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河合町長
町民の皆さんの利用はもちろんですが、ここを文化芸術やワーケーション、人と人をつなぐ拠点として活用していきながら、永平寺町に息づく「禅」にふれ、自然のなかで心身ともにリフレッシュしていただきたいと考えています。

 

コワーキングスペース

絵天井広間

 

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河合町長
永平寺町の歴史や伝統文化、精進料理などは地元の町民には当たり前でも、町外から来られた利用者にとっては新鮮に映ることも多いはず。

「永平寺町のあそこがいいよね」と言われることで、自分の住むまちの良さを再発見し、誇りに思う人も多いのではないでしょうか。

そのような点でも、ワーケーションは地域にとって新たな化学反応を起こすきっかけになると肌で感じています。

 

 

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山口支店長
JTでは、これまでさまざまな分野で推進してきた地域社会への貢献活動を、2020年6月から「RethinkPROJECT(リシンク・プロジェクト)」として展開しています。

「Rethink=視点を変えて物事を考える」をキーワードに、地域の皆様とのパートナーシップを基盤に、これまでにない視点や考え方を生かして地域課題の解決に取り組んでいます。

永平寺町の取り組みもワーケーションという、これまでから視点を変えた観光の考え方ですよね。

 

 

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河合町長
そうですね。

ワーケーションに関わる組織・団体・事業者が協働して町の魅力を発信し、さらに雇用も創出するという立体的な取り組みで、人が人を呼ぶサイクルを確立していきたいと考えています。

町外から来られた利用者と地域の人々と地域課題についての議論や意見交換する機会を増やし、学び・発展へとつなげていきたいですね。

 

 


――その他のまちづくりの取り組みはありますか。


 

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河合町長
永平寺町は、2021年3月25日に、国内で初めて自動運転車の完全無人化(レベル3)での運行を開始しました。

 

▼詳しくはこちら
https://e-machidukuri.co.jp/maas/autonomous/

 

 

画像提供:永平寺町

 

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河合町長
自動運転は、MaaS(※)の取り組みの一環として、地域住民の方がドライバーとなる近助タクシー事業と同様、「地域の足」となることを目的に展開してきました。

事業の展開にあたっては、企業が全国から永平寺町に集まるだけではなく、国や県の機関、地域の皆さんにもご協力いただきながら進めています。また、永平寺町は福井大学や福井県立大学など教育・学術研究機関が多いのも特長。

子どもたちが最先端の技術にふれる機会をつくったり、学生たちがイノベーティブなアイデアを発表したりなど、若い人たちが活躍でき、誇りに思ってくれるような地域づくりにつなげていきたいです。

 

(※)MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス):多様な交通手段や輸送手段をまとめ、社会課題を解決するための仕組み

 

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山口支店長
「自動運転といえば永平寺町」というように全国のなかでもリーダーシップをとられていますよね。

町の取り組みがしっかりと町内外に発信され、全国的に浸透していることもすごいと感じています。

 

 

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河合町長
実は永平寺町では、6年前まで毎年約100人が町外に転出していたのですが(出産・死亡を除く)昨年度は転入者が転出者を上回るまでになりました。

教育・子育て環境の充実や町立診療所の開設など、永平寺町がこれまで手がけてきた地道な取り組みがいろんなかたちで伝わっていることを実感しています。

 

 


―――最後に、今後の展望を教えてください。


対談は、新型コロナウイルス感染症対策を万全に講じた上で実施しています

 

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河合町長
永平寺町はお酒がおいしいですし、お米や野菜などの農産物、アユやアラレガコといった川の恵みなど、食の魅力も満載です。今後は食に関してもさらに力を入れていきたいですね。

また、北陸自動車道・中部縦貫自動車道の結節点であるなど、交通の面でも恵まれています。

2024年北陸新幹線の福井開業や2026年の中部縦貫自動車道県内全線開通を控えているなか、これらを点としてとらえるのではなく、線、面、立体と絡ませることにより、地域の「ブランド価値」をあげ、永平寺町の活性化に結びつけられればと思っています。

 

 

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山口支店長
JT福井支店ではこれまで以上に、地域社会への貢献活動を積極的に行っていきたいと考えています。

地域ごとのワーケーションに参加したり、“ひろう”体験を通じて“すてない”気持ちを育む「ひろえば街が好きになる運動」という、弊社が実践する市民参加型の清掃活動を通して、事業活動だけではない関係性を育んでいきたいですね。

さらにリシンク・プロジェクトの施策を通して、地域の皆さまとパートナーシップを組み、地域に根差した施策を有機的につなげていきたいと思います。それが永平寺町の課題解決のお手伝いにもなれば幸いです

 

永平寺町 四季の森複合施設

2021年7月、多業種交流センターと旧傘松閣を併せた施設としてリニューアル。
新しい人の流れと交流、地域に活力をもたらす場所として期待されている。

福井県吉田郡永平寺町山9-1-2
☎0776-63-2111
公式ホームページ

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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