「いつでも触れられる 彫刻があってもいい。」荒島旅舎 蟻塚知都“「纏う男」 2021年”【福井の或る場所のアート】

「いつでも触れられる 彫刻があってもいい。」荒島旅舎 蟻塚知都“「纏う男」 2021年”【福井の或る場所のアート】

こんにちは、ふーぽライターのcowbellrikoです。

福井の“とある人と場所”のアートを紹介するコーナー【福井の或る場所のアート】。

福井で制作をする美術作家さんのことや、こんなところで見つけたスゴイ作品のことなどすぐそばに、そこに或るアートを探して見つけてお届けします。

今回は、大野市荒島旅舎にある、蟻塚知都(ありづかかずと)「纏(まと)う男」 2021年です。

荒島旅舎【大野市】
蟻塚知都「纏う男」 2021年

楠の香りもほんのり残る作品。桑原さんが蟻塚さんに依頼した、大野市の印章店主人の手をモチーフにした版画も飾られています


いつでも触れられる彫刻があってもいい。

ホステルの一階の本棚に佇む人型の彫刻は、管理人の一人である桑原圭さんが「縁あって知り合った若い彼ですが、物事の捉え方や人間の内面を見て形を作ろうとする姿に惚れて共感して」と購入しました。

美術品の暗黙の掟を破り、こちらは触れてもOK。

「触ってもいいですよ」の一言は宿泊客の心を動かすようで、誰もが手にとるそう。

なでる人、眺める人、トロフィーのように掴む人…。手に持つことで完成する作品です。

「自分が好きな作品なので説明には熱が入ります」と桑原さん。


熱烈なファンが作家を支え、作品を買うことが作家の次の制作の糧になります。

「好き」と感じたら買い上げて、手元に置いて愛でましょう。

 

蟻塚 知都(ありづかかずと)

1997年福井市生まれ。2009年劇団「みやま木ごころ一座」入団。以後約10年間 にわたり役者や演技指導を経験。福井大学教職大学院卒。現在、美術教諭の傍ら 制作中。
[個展]2022/11/24~11/28(アートサイト25)、2023/1/1~1/31(ギャラリーサライ)
[BJ展]2022/12/25~1/9(福井市美術館) 
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荒島旅舎/Arashima Hostel

福井県大野市元町8-17
イベント開催時は入店・閲覧できる 
ホームページ

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

cowbellriko
writer : cowbellriko

エビとイチゴとワインが好き。
国内外問わず、よく人に道を聞かれます。
世界の美術館を巡ること、あちこちの芸術展を回ること、がライフワークです。
アート系ウエブメディア「芸術専門楽群(略してゲイセン)」の中の人です。

▼芸術専門楽群
https://www.geisen.art/

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