終活に対する親と子どもの本音

終活に対する親と子どもの本音

出典:ふくい終活の会 会報誌

早めの準備が大切!? 60歳以上の男女がしている “終活事情”とは?

「終活で始めていることを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『特に準備していない(61%)』と回答した方が最も多いという結果になりました。

しかし、特に準備をしていない方が多い一方で、約4割の方が終活を始めているようです。

終活を始める理由として、残される家族が相続手続きなどで混乱を避けることができたり、人生を見つめ直すことで前向きに余生を過ごせたりと、将来の不安を減らすことができるからだと言われています。

親の本音

3割以上の方が終活を始めた ことで家族に伝えたい本心や想いが出てきたと回答!

「終活を始めたことで、家族に伝えたい本心や想いが出てきましたか?」と質問したところ約3人に1人が『はい』と回答しました。

終活をしていく中で人生を振り返り、家族への本心や想いが溢れてきたのかもしれません。

 

続いて、どのようにその本心や想いを伝えるのか伺っていきましょう。

「家族に対して本心や想いをどのように伝えますか?」と質問したところ、『書き起こして文字で伝える』と回答した方が最も多く、次いで『自分の言葉で面と向かって伝える』という結果になりました。

本心や想いを面と向かって伝えるのは照れくさく感じてしまうことから、書き起こして伝えたいと思う方が多いのかもしれません。

どのような形であれ、本心や想いを伝えるのは大切ですね。

 

家族に残したい本心や想いは…?

  • 困った時、辛い時などは『お母さんだったらどうするかな?』と思い出して欲しい(60代/女性)
  • お金は、自分の生活に合わせて1円でも大切に使いなさい(70代/女性/パート・アルバイト)
  • これまで支えてくれたお礼、いろいろな思い出、各種の手続きについて、葬儀について、財産分与について残された家族の今後の生き方についてのアドバイス(60代/男性)
  • 残った者で仲良く生きていってほしい(70代/女性)
  • 感謝の気持ちと愛情を伝えたい (80代/男性)

 

子どもの本音

60歳以上の親を持つ男女が回答! 親にしてもらいたい終活とは?

「親が終活を始めた場合、手伝いたいと思いますか?」と質問したところ、8割以上の方が『はい(83%)』と回答しました。

先程の調査では終活を始めていない方が6割以上いるとわかりましたが、子どもは親の終活を手伝いたいと思っているようです。

1人ではわからないことや難しいこともあると思うので、親子で協力してみるのも良いですね。

では、親にどのような終活をしてもらいたいのか聞いてみましょう。

「親にどのような終活をしてもらいたいですか?」と質問したところ、『相続手続きや遺言書の準備』と回答した方が最も多く、次いで 『不用品の整理』『葬儀やお墓の準備』『延命治療などの意思表示の決定』『エンディングノートの作成』『納骨や火葬の希望・要望』『メッセージを残す』と続きました。

終活をしていないと、親が亡くなった際に、残された家族は多くの時間と体力を使うことになります。そのため、将来困らないためにも、終活をしてもらいたいのかもしれません。

 

心の支え…親に残してもらいたい メッセージとは?

「親に本心や想いを残してほしいと思いますか?」と質問したところ、8割以上の方が『はい(81%)』と回答しました。

かけがえのない親だからこそ、本心や想いを残してほしいと感じるのかもしれません。

続いて、子どもは親にどのような言葉や想いを残してもらいたいのか聞いてみました。

「親にどのような言葉や想いを残してもらいたいですか?(複数回答可)と質問したところ、『親の気持ちや意向』と回答した方が最も多く、次いで『自分に対する気持ち』『相続手続きに関する意向』『今まで言えなかった話』『親の体験談や人生』『親子の思い出』『未来の自分に対する応援』と続きました。

普段話さないような内容だからこそ、残してもらいたいと感じるのかもしれません。親の気持ちや意向、自分に対する気持ちを残してもらいたいと考える方が多くいましたが、なぜそのような言葉や想いを残してもらいたいのでしょうか?

 

親に想いを残してもらいたい と思う理由は…?

  • 親との思い出をいつまでも大切にしたいから(20代/女性)
  • 両親が好きだから、思い出として残したい(30代/女性)
  • どんなものでも形に残しておきたい。 自分の宝物になると思うから(30代/女性)
  • 親の希望を叶えてあげたいから(50代/女性)
  • 普段の会話の中で、自分に対しての想いなど話をすることがないので実際のところどう思っているのかを知りたい(40代/女性)

大切な家族のために残せるものを 見つけてみては?

今回の調査で、終活事情が明らかになりました。

不用品の整理や、延命治療の意思表示の決定など様々な終活をしているようです。

忘れられてしまうのではないかと不安に思う方もおり、終活をしたことで家族に伝えたい本心や想いが出てきたという方が約3人に1人いるとわかりました。もし、面と向かって話すのは照れくさいと感じてしまうなら、本心や想いを文字や映像で家族に伝えると良いかもしれません。

8割以上の子どもは、親に本心や想いを残してほしいと思っていると判明しました。「親が私のことをどう思っていたか知りたい」など、親に本親に本心や想いを残してほしいと思っている方は多いでしょう。

みなさんの声や映像などのメッセージを心の支えにしたいと思う方もいます。なかなか伝えることのできない本心や想いを、かけがえのない家族のために残しておいてはいかがでしょうか?

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

UP編集部
writer : UP編集部

「今の生活をよりよく」を目指し、ひとつのテーマを深掘りした1年保存版のフリーペーパー「UP」を発行しています。

嶺北10市町と連携制作し、各支町の行政施設等にも紙媒体を設置しています。

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