「ふくい地域創生士」~地域を学ぶ、自分を知る、地域に貢献できる人材を目指して~
福井県内すべての大学等が一体となって、地域に貢献できる人材を育てる取り組み「ふくい地域創生士」について紹介します。
ふくい地域創生士
ふくい地域創生士とは
大学で取得出来る新しいカタチ。
「ふくい地域創生士」とは、各大学等において定める育成プログラムをクリアし、“地域に貢献できる人材”と認定された証です。
県内すべての大学等が一体となって、地域の持続的な発展とイノベーションを推進する担い手を育てる取組みを進めています。
ふくい地域創生士になるには
各大学において定める、
地域志向科目12単位以上を修得
➕
地域でのインターンシップ
又はこれに類する活動に参加
活躍中の先輩
ふくい地域創生士の認定者数
平成29年度 50名
平成30年度 75名
令和元年度 81名
合計 206名
ふくい地域創生士インタビュー
福井県立大学を卒業し、
現在はフクビ化学で働く中村有香さん。
そんな中村さんにふくい地域創生士について聞いてみました!
品質保証部品質技術課で働いています。他の部と連携し、不具合品の原因究明をしたり、品質向上に努めています。
何か製品に不具合が生じた際、不具合の発生原因を調査し、その後再発させないように対策するのですが、大学での四年間で身につけた「問題解決力」と「分析力」が、すごく役立っているなと感じます。
入学したときに学部の説明会で知りました。将来は県内で就職し、地域に貢献したいと思っていたので、ふくい地域創生士を目指す科目を授業では選択しました。
一、二年時は地域志向科目を学び、福井の歴史や活性化、特に私は永平寺にキャンパスがあったので永平寺の活性化などについても学び、三年時では福井の地場産業を学びました。
そしてインターンシップなどに参加する内に、自分の生まれた地域に貢献したいとより強く思うようになり、ボランティアなどにも参加するようになりました。
その時間で、自分を見つめ直す機会も増えるようになり、最初は漠然としていた地域に貢献したいという思いが、こういうことをしたい、というような明確なものへと変わっていきました。
自ら考えて行動する積極性はこの経験で身につけられたものだと感じています。
高校の頃は受動的なタイプだったので、ふくい地域創生士としての学びはもちろんですが、積極的な行動ができるように変われたきっかけもここにあると感じています。
就職の面接で「ふくい地域創生士とは何か」を聞かれました。
大学では何をしていたか?などでも自分の経験をしっかり話すことができました。
就職した今の目標は、まずは自社の製品をよく知って、品質保証に必要な力を鍛え、磨いていくことです。そして長期的な目標は、それをやりながら、大学で学んだバイオや環境のことを活かすような、環境共生型の製品を開発できる開発者になることです。
一緒にふくい地域創生士を取った東京出身の友人がいるのですが、出身は違えど、四年を通し学ぶ中で福井を好きになってくれて嬉しかったので、県内の方はもちろんですが、県外の方にもおすすめしたいです。
また、私の場合は、漠然とした思いが「地域創生士の取得」を通して明確になり、さらに様々なスキルも身につけることができました。
将来を決める上でも活かすことができる過程をここで得られるので、ぜひ皆さんにも目指していただきたいと思います。
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