福井在住の妖怪絵師 Matthew Meyer(マット・マイヤー)さんにインタビュー。妖怪(Yokai)イラストが海外で大人気!!

福井在住の妖怪絵師 Matthew Meyer(マット・マイヤー)さんにインタビュー。妖怪(Yokai)イラストが海外で大人気!!

こんにちは!
ふーぽ編集部・じんです。


みなさんは、何の妖怪が好きですか?



なんて質問されたら、思わず


「僕は、一反もめん!」

「私は、ぬりかべ ね」

「俺は、トイレの花子さん推しだな!」


と、スラスラ答えちゃうぐらい、日本人にとって妖怪はすごく身近な存在ですよね。

最近ではコロナウイルス流行のさなか、予言妖怪の「アマビエ」が全国的にバズりました。


【⇒ 全国的にバズったふーぽのアマビエ記事はこちら】


子供たちに人気のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」「妖怪ウォッチ」にはたくさんの妖怪が登場するし、爆発的ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」に登場する鬼も妖怪の一種です。


そんな多種多様な日本の妖怪(Yokai)のイラストを描き、海外でカリスマ的な人気を集めているのがアメリカ出身のイラストレーター Matthew Meyer(マット・マイヤー)さん


なんとこの福井県福井市に住んでいるんです!


ということで、怪談シーズンの夏が終わる前に、マットさんにインタビューしてきましたよ。

 

 

日本文化にあこがれ、妖怪と“恋に落ちた”。

訪れたのは、福井市内某所の風情ある一軒家。


マットさんの住宅兼アトリエです。


 

でました!

この方が海外で絶大な人気を誇る、妖怪絵師のMatthew Meyer(マット・マイヤー)さんです。

 

マットさんプロフィール

Matthew Meyer(マット・マイヤー)

イラストレーター、妖怪研究家

1982年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。幼いころから日本のアニメやゲームを見て育ち、高校時代は黒澤明監督らの日本映画にのめり込む。美術大学の学生時代、浮世絵などの日本美術を学ぶため金沢市に1カ月間ホームステイした。2007年に再び英語塾の教師として来日。越前市に5年間暮らして同市の女性と結婚した。4年間米国に帰国後、2017年から福井市に住んでいる。日本の歴史や文化、美術、民話などに造詣が深い。

マットさんの個人HP

マットさんが運営する妖怪情報HP「yokai.com

 

  
ふーぽ
マットさん、こんにちは!

今日はよろしくお願いします。
 
 
 
 
マットさん
こんにちは!

きょうは、はるばるご足労いただき、ありがとうございます。




  
ふーぽ
おお!

ものすごく流暢な日本語ですね。
 
 
 
 
マットさん
日本にすんで、かれこれ十数年になりますから。



 
ふーぽ
なるほど。ではふーぽ自慢の英語力を披露する幕はないっていうことですね。


・・・嘘です。ホッとしました。


今日はよろしくお願いします。
 
 
 
マットさん
はい、よろしくお願いします。



 
 
  
ふーぽ
いきなりですが、そもそもなぜ妖怪の本を描かれたんですか?
 
 
 
 
マットさん
若いころから日本が好きで、いつか日本に行きたいと日本語を独学していたんです。

そして大学時代に、浮世絵や日本美術を本格的に学ぶために日本に来ました。


古い日本の絵や美術の歴史を調べているうちに、江戸時代の妖怪の本や各地の伝説に触れて・・・、


恋に落ちたんです!!



 
 
ふーぽ
恋に落ちた!!

妖怪とですか!!


ど、どのへんが
妖怪の魅力なんでしょうか?
 
 
 
 
マットさん
まずは、こんなに数や種類が多いことが驚きです。

海外のいろいろな国にも多彩なモンスターや怪物はいるけれど、

ここまでバラエティ豊かに、不思議な存在がたくさんいるところはほかにない。

世界一だと思います。
 
 
 
ふーぽ
言われてみれば、確かにすごい数ですね。妖怪。

ほかの国の人からしたら、なんてホラーな国なんだと思われるかも。
 
 
 
マットさん
妖怪にまつわるストーリーもすごくワクワクします。

「なぜ、そこに妖怪が現れたのか」
「そして、どう解決したか」

などという理由も結末も特になくて、ただ不思議な話だけが残っているものが多い。

そんな、ロジックで説明できない部分に、すごく惹きつけられるんです。
 



そんなこんなで日本の妖怪に魅せられたマットさん。

大きな転機となったのは2009年の10月。
ハロウィーンの時期に合わせて1日1枚、31日間にわたって妖怪のイラストをブログやTwitterにアップし続けると、海外で大反響を呼びました。


その際に描き溜めたイラストを一冊の本にまとめたいと思い立ち、アメリカでクラウドファンディングに取り組んだところ、想定をはるかに超える支援が集まったのです。

 

 

  
ふーぽ
海外の人たちに、日本の妖怪はどう受け止められたのでしょうか?
 
 
 
 
マットさん
海外でも、アニメやゲームなど日本のサブカルチャーはすごい人気で、夢中になる人が大勢います。

そうやって日本が好きになった人は、妖怪という存在を知ると、たいてい驚く。そして興味を持ちますね。


だけど英語で妖怪を紹介する本は、100年以上前の小泉八雲の著作ぐらいしかない。

だから私の本が求められるんだと思います。




これまで英語版3冊を出版。ヨーロッパでは翻訳が続々。

 

では、いよいよマットさんの著作を拝見してみましょう!

 

「The Night Parade of One Hundred Demons」(2012年発行) B5判ソフトカバー、224ページ


じゃじゃーん。

こちらが記念すべき最初の一冊。「The Night Parade of One Hundred Demons」(2012年発行)です。


日本語では、おなじみ(?)の「百鬼夜行」ですね。


タイトルの通り、比較的メジャーな妖怪からマイナーまで100種類が紹介されています。


ページをめくると・・・



「百鬼夜行」の妖怪ぬらりひょんのページ


見開きページの一方に妖怪のイラストが描かれ、もう一方には解説の文章が記されています。


妖怪たちは色鮮やかで表情豊か。また描き込まれた背景から、その妖怪が出没する日本各地の土地の様子がよくわかります。


解説では、出現場所や食べ物、その妖怪の別名などなど詳細な情報を記しています。


イラスト制作、原稿執筆、ブックデザインまですべて一人で手掛け、この一冊の準備に約1年以上を費やしたとか。

おとろし(百鬼夜行から)

雪女(百鬼夜行から)

鳳凰(百鬼夜行から)

のっぺらぼう(百鬼夜行から)


こうして妖怪を調べ、姿を描くことの楽しさに取りつかれたというマットさん。

描きたい気持ちが止まらず、これまでに計3冊をすべてクラウドファンディングを取り入れて自費出版しています。

 

左から1冊目の「The Night Parade of One Hundred Demons(百鬼夜行)」/ 2冊目の「The Hour of Meeting Evil Spirits(逢魔が時)」/ 3冊目の「The Book of the Hakutaku(白沢図)」

 

2冊目は、夕暮れから日の出までに出会う怪異や悪い妖怪をテーマにした
「The Hour of Meeting Evil Spirits」「逢魔が時」(2015)


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3冊目は、中国など海外由来の妖怪を描いた
「The Book of the Hakutaku」「白沢図」(2019)

 

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などなど、一冊ごとにテーマを変え、それぞれ100体以上の多彩な妖怪を紹介しています。


そしてさらに!!!


こうやって自費出版した英語版が各国の出版社の目に留まり、

これまでにフランス、イタリア、スペイン語の翻訳版がそれぞれの国で出版されているんです!!

スペイン語版

こちらフランス語版は、カラフルなハードカバー

 
 
 
ふーぽ
まさにワールドワイドな展開ですね!!

日本の妖怪の人気っぷりがよくわかります。

ちなみに現在、4作目を制作されているということですが、どんな本なのですか?
 
  
 
 
マットさん
「The Fox's Wedding」「狐の嫁入り」

というタイトルで、狐に関する怪異をテーマにしています。

また、この新型コロナウイルス流行の時勢に合わせて描いた、疫病にちなんだいろいろな妖怪も紹介する予定です。

2021年中には完成させたいですね。
 
ふーぽ
それは楽しみです。

4作目もクラウドファンディングで予約を受けていて、すでに大きな反響があるとか。
 
 
 
 
 
マットさん
私の本は決して安価ではないのですが、毎回数多くの方が支援をしてくださっていて、リピーターになってくれる人も多いです。

今回もすでに5000人以上が支援をしてくれているので、早くいい本を作って届けたいですね。


 

ここでおさらい。妖怪っていったい何なの??


と、さきほどから妖怪、妖怪と普通に話題にしていますが・・・、

「いったい妖怪ってなんなの」という人のために、ここで簡単におさらいしましょう。

Wikipediaから抜粋、要約すると、


妖怪は、日本に伝わる民間信仰であり、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、それらを起こす不可思議な力を持つ、非日常的・非科学的な存在。


とあります。


例えば昔の人は、

  • 木造の家の中で柱や梁がギシギシ鳴ったりする現象は「屋鳴り」という妖怪のしわざ

  • 気づかない間に手足に切り傷ができるのは「かまいたち」という妖怪のしわざ



なんていう風に考えたんですね。

伝・土佐光信『百鬼夜行絵巻』の部分(室町時代)真珠庵・蔵【パブリック・ドメイン】


そうした怪異に姿や名前が与えられ、絵に描かれたり話が伝わっていくうちに、その姿や名前が固定して「キャラクター」化していきます。

それが一般的な妖怪の成り立ちとされます。

 

写真左は、葛飾北斎「提灯お岩」 / 写真右は、月岡芳年「新形三十六怪撰」より『おもゐつづら』【どちらもパブリック・ドメイン】


このように、有名な浮世絵にも妖怪の姿が描かれていますね。

豪傑による妖怪退治の話や、幽霊が登場する怪談などは、江戸時代などの芝居や浮世絵の人気コンテンツであり、昔から日本人の創作活動にとって身近なテーマの一つだったというわけです。


鳥山石燕「百鬼夜行」より、ぬらりひょん(左)と河童(右)【どちらもパブリック・ドメイン】


中でも特に、妖怪の絵をたくさん描いた江戸時代の画家、鳥山石燕の作品画図百鬼夜行が有名ですね。

 

【⇒Amazonで詳しく見る



あの「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏も参考にしています。


また妖怪といえば、柳田國男の「遠野物語」、前述した小泉八雲の「怪談・奇談」など民俗学や文学の題材ともなっています。

現代では、直木賞作家である京極夏彦氏の妖怪小説なども人気ですね。

というように、妖怪は日本文化を理解する一つの大きな柱として、近年どんどん研究が進んでいるんです。


公的な研究機関による学術用の情報データベースもあるので、興味ある方はぜひチェックを。

◇国際日本文化研究センター

【⇒ 怪異・妖怪伝承データベースのHPはこちら

 

 
 
ふーぽ
こうしてみると、日本人って昔から妖怪が好きだったんですね。
 
 
 
 
マットさん
そうなんです。

そもそも日本には、八百万(やおよろず)の神様といって森羅万象すべてに神様が宿っておられるという考え方がありますよね。

これだけたくさんの種類の妖怪がいるのは、それも大きな理由の一つだと思います。



提灯お化け、経凛々、硯の魂(百鬼夜行より)

化け草履、唐傘小僧、目目連(百鬼夜行より)

 
 
ふーぽ
なるほど。この絵のように、長い間使っている古い道具が妖怪になっちゃうわけですね。

そりゃ妖怪の種類も数も、どんどん増えていくわけだ。
 
 
 
 
マットさん
そういうのも、海外のほかの国にはない面白い考え方だと思います。

 

 

デジタル技術を駆使して描く妖怪のイラスト。

 
 
ふーぽ
妖怪のイラストはどんな手順で描いているのでしょうか?
 
 
 
 
マットさん
まずは妖怪の資料を読み込んで、頭の中でイメージができあがると、鉛筆でざっと下描きに取り掛かります。



 
 
ふーぽ
おお!

下描きだけ見ていても、十分楽しいです。
 
 
 
 
マットさん
下描きのスケッチがある程度出来上がったら、それをスキャンしてパソコンに取り込みます。

そしてデジタル技術によって、色を層にしながら重ねていくんです。

着色の技法としては、日本の版画の影響を大きく受けていますね。




パソコンに取り込んだ画像に、デジタルで色を重ねてイラストを描いていく。写真は、コロナ流行下でブームとなった妖怪アマビエ

 
 
ふーぽ
デジタルの作業なのに、古い日本の版画と通じるというのは面白いですね。

妖怪のイラストを描くときには、どんなポイントに気を付けておられますか?
 
 
 
 
マットさん
実はほかにも、私が学んだ日本画や版画の表現技法をたくさん詰め込んでるんです。


また妖怪は、いたずら好きでユーモラスな雰囲気のものが多いですが、中には人を襲ったりする悪い妖怪もいます。

そういう生々しい残酷な部分も、ごまかさずにビジュアルとして表現するようにしています。

 
 

猫又(百鬼夜行より)

お歯黒べったり(百鬼夜行より)

一つ目小僧(百鬼夜行より)

 
 
ふーぽ
解説の文章にも、そうとう力を入れておられますよね。

日本の歴史や人々の生活などをしっかり理解していないと書けない内容だと思います。
 
 
 
 
 
マットさん
解説を書く際には、いろいろな文献や民話などを読んで参考にしています。

だけど妖怪という存在は、権威ある文献に載っていることだけがすべてではないと思います。

口伝えで話が広がったり、それが別のところでは全然違っていたり。

そういう、人々の間に伝えられてきた存在ならではの、あいまいな部分も大事に生かすようにしていますね。
 

マットさんのアトリエには、妖怪や日本文化、美術、サブカルチャーに関しての膨大な資料が並んでいる

 
 
ふーぽ
それは・・・・、ものすごく大変そうだ!!
 
 
 
  
マットさん
ある文献に載っている方言の意味が調べてもまったく分からなかったので、九州の小さな町役場に電話して尋ねたこともあります。

そうして作業していると、一つの妖怪のイラストと解説を完成するのにおよそ1~2週間かかりますね。


だけど私は、妖怪について自分の独自の解釈を入れたり、余計な情報を足したりしないように決めています。

昔から伝わっているものを、そのまま伝えていくという部分に強くこだわっていますね。
 
 
 

福井の妖怪と風景を一冊にまとめ、広く紹介したい。

 
 
ふーぽ
自費出版という部分にも強い思い入れがあるとか。
 
 
 
マットさん
もしも出版社のオーダーによって本を出すとなると、その意向にある程度は従う必要が出てくるでしょう。

先ほども言いましたが、妖怪の出てくる話にはとても残虐なところがあったり、社会の常識と照らしわせると、倫理的にマズい部分もある。

だけど私は、そういう妖怪のあるまがままの自然な姿を、隠さずに伝えたいと思っているのです。

だから、自分が自由にとことんこだわることができる自費出版とクラウドファンディングによって、本当に私の妖怪の本が欲しい人だけに届けたいんです。
 
 
ふーぽ
妖怪を愛するがゆえですね。


ところでマットさん。

これらの本の中には、福井っぽい風景のイラストがけっこう出てきてませんか?
 
 
 
 
 
マットさん
そうです! そうです!

私は福井の風景や人もすごく愛しているので、イラストで広く紹介したいんです。

「抜け首」「人魚」をはじめとする福井にちなんだ妖怪もいろいろ登場していますよ。
 

かつてマットさんが暮らしていた福井県越前市のシンボルである日野山(百鬼夜行より)

福井県の越前海岸の岩場の風景(百鬼夜行より)

 
 
ふーぽ
ホントだ!

見慣れた福井の風景がこうやってイラストになって、そして海外の人にも広く見てもらえるのは、すごくうれしいです。
 
  
 
 
マットさん
妖怪を描くという活動を通して、私には世界中にも、日本の国内にも大勢の友人が出来ました。

そうした人たちに、福井のことをもっと知ってもらいたいですね。

福井県越前市に伝わる怪談に登場する妖怪「抜け首」(百鬼夜行より)

福井県の若狭地方に伝わる妖怪「人魚」(百鬼夜行より)

 
 
ふーぽ
妖怪と同じくらい、マットさんの福井という土地への愛情を感じます!

マットさんは、これからの目標などはあるのですか?
 
 
 
 
 
マットさん
福井には、妖怪にまつわる話や不思議な話、伝説などがまだまだたくさんあります。

そうした話を丁寧に掘り起こして、福井の風景とともに描き、まとめて1冊の本にしたいですね!!
 
 
 
ふーぽ
それはぜひ読みたい!


ぜひこれからも、ふーぽにも応援させてください。

マットさんは、今回はありがとうございました!!
 
 
 
 
マットさん
ありがとうございました!

4冊目の新作も、ぜひよろしくお願いします。
 

 



いかがでしたか?


ちなみにマットさんは、海外で開かれる日本文化関連のイベントに参加すると、サイン攻めにあうほどの有名人なんですよ。

こんなに各国の人に広く愛されている妖怪絵師が福井に住んでおられるなんて驚きです。

新作にも期待しちゃいますね。

マットさんの本は、通販サイトなどでも購入できるのでチェックしてみてくださいね。

◆1冊目。比較的メジャーな妖怪からマイナーまで100種類を紹介する
「The Night Parade of One Hundred Demons」=「百鬼夜行」(2012年発行)

【⇒Amazonで詳しく見る

 

◆2冊目は、夕暮れから日の出までに出会う怪異や悪い妖怪をテーマにした
「The Hour of Meeting Evil Spirits」「逢魔が時」(2015)


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◆3冊目は、中国など海外由来の妖怪を描いた
「The Book of the Hakutaku」「白沢図」(2019)

 

【⇒Amazonで詳しく見る


◇こちらもぜひチェックを

マットさんの個人HP

マットさんが運営する妖怪情報HP「yokai.com

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

じん
writer : じん

雑食系フィールドワーカーにしてアームチェアディテクティブ。なんつって。

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