笑福亭笑生の笑福亭鶴笑一門会・男組のお話〜！【福井よしもと芸人日記】

いけない…これではいけない。

ちゃんと伝えなきゃ今後見に行こうかな？ なんて人がいなくなってしまう。

今回は色々と大変な事があったのだ。

 

例えば、チケットの手売りが残り2週間の時点で10枚のキャンセルが！

痛い！ これは痛い！

しかも「選挙の前日」だからって理由でのキャンセルが10枚！ 僕は選挙も行ったし落語もしたのに！

 

もう言うたよ「ぎゃふん！」

皆さん本当に人間は追い込まれると「ぎゃふん」出ます。だって出たもん、僕。

 

しかし小浜市の方々や嶺南、はては嶺北にいたるまで。

沢山の笑生の知り合い達が頑張って拡散してくださったおかげで、当日客席を埋める事が出来ました！

 

チケットは、今回僕の手売りがほとんどで、言うたらほぼ僕が顔を確認した人ばかり…

ただ落語に限らず、当日は必ず不思議な事に、誰かわからない人がお客さんって居ます。

何故か関係者に至るまで誰かわからない人がいます笑

これ不思議なんですよね〜。

 

しかし兎にも角にも大成功！

と言って良いのではないか？な一門会当日！

僕は師匠を敦賀駅までお迎え行き一緒に旭座へ。

リハーサルを終え、本番を迎えるまで心を落ち着かせる。

 

 

 笑有 「お兄さんお腹空きましたお弁当は何処ですか？ 」

現れたな弟弟子よ。

前回旭座で落語会した時に小浜の美味しいお寿司のお弁当を食べて今回も楽しみにしている模様。

マネージャーの村上くんが小浜の名物「焼き鯖寿司」のお弁当を楽屋に置いてくれてるよ。

 

 笑有 「さっき食べたあの美味しいのがそうだったんですね！ 」

もう食べてたんかい！沢山あるから別にええけど！

 

 鶴笑 「美味い！ こんな美味しい弁当はありがたいの〜！ 笑生、頑張らなあかんな！ 」

はい！ もちろんです！

 笑利兄さん 「この柿の葉寿司も美味しいな〜！ 小浜ええな〜！」

旭座に初登場の兄弟子「笑福亭笑利」兄さんも満足してくれたみたいで良かった良かった。

 

先ずは開口一番に笑福亭笑有さん。

演目は「桃太郎」で場を温める。素晴らしい開口一番。

 

 

僕と言えば、腹ごしらえが終わったあとは、本番まで会場と楽屋をウロウロ〜ウロウロ。

全く落ち着きが無い僕。

 

今回初めて小浜でやるネタ「雪かきが終われば」がウケるかどうか不安でいっぱい。

これは僕の創作落語である「福井落語」の一つで福井弁満載、雪かきあるある満載なネタ頼むからウケてくれ…

 

そんな不安な気持ちを押し殺しいざ高座へ！

 

 

うわ〜！ お客さんいっぱいや〜！ 嬉しい！

皆さん本当に忙しい中をぬって来てくださりありがとうございます！

漫才師クレヨン時代からずっと僕のLiveに来てくださる方もおられ、感動しながら本題に入る前のマクラへ。

僕のマクラは「子育て噺」がメイン、子どもは時に大人の発想を飛び越えた事を言うのだ。

この日も娘の幼児園の友達に着物姿を見られた時に「なのはちゃんのパパって忍者なの？」と言われた話をする。

反応は上々だ。

 

そして本題の「雪かきが終われば」へ

コテコテの福井弁と、一癖も二癖もあるキャラにお客さん達が笑ってくれている。

「を？ これは良い感じではないか？ 」

爆発的な笑いとまではいかないが、良い感じでは無いのだろうか？

そう思った僕。

 

しかしこの後登場する兄弟子、笑福亭笑利から空気が一変する。

演目は「天狗裁き」。

 

古典の切れ味抜群、豊かな人物描写、そしてウケまくる！

アカン！ さっきちょっと僕良かったんちゃうの？ なんて片隅にもよぎった事後悔するくらい完成度がちゃう！ 

お手上げや！ 凄い！

兄弟子はこの日の前日、大阪の繁昌亭で行われた若手噺家グランプリの予選を一位通過していた。

新進気鋭の落語家の力をまざまざと見せつけられた。

 

圧倒されていると、トリに師匠の笑福亭鶴笑が！

演目は「時ゴジラ」。

どんなネタかは来た人だけのお楽しみですが

とにかくウケる！

旭座が壊れるんちゃうか？ と思うほどウケる！！！

 

この文章見て「へ〜観に行けば良かった」と思った方！ 今想像した何倍も面白くそしてウケるのです！

久しぶりに本気の師匠を観れました！

笑利と鶴笑の高座を観たい方是非に大阪へ行ってください！

たまに笑生を応援に福井県にも来てくださいますが、やはりこの2人は本場大阪で観てくださいませ。