日本伝統の針仕事「刺し子」で花ふきんを作ろう。基本の縫い方と簡単な図案もご紹介します。

日本伝統の針仕事「刺し子」で花ふきんを作ろう。基本の縫い方と簡単な図案もご紹介します。

こんにちは、ふーぽ編集部の雪森です。

みなさん、「刺し子」をご存知ですか?


日本に古くから伝わる刺繍技法の一つで、布を丈夫にしたり、暖かくするために生み出されたといわれています。


一般的には木綿糸を使い、布地に幾何学模様の図柄を刺繍して縫い込みます。直線と曲線が織りなす美しい日本の伝統柄を再現していくのですが、初めての方にはちょっとハードルが高いかもしれません。

 

まずは身近なものを使って簡単な柄から始めるのがおすすめ!

今回は手持ちの裁縫道具とさらし木綿で作る「花ふきん」の作り方をご紹介。

 

基本的な縫い方や、初心者におすすめの簡単な図案もあるので、ぜひ作ってみてくださいね。

 

\準備するもの/

 

・刺し子用の木綿糸(手芸店で販売)
・針(太めで穴が長い針)
・糸切りばさみ
・定規
・鉛筆(2B以上、あればチャコペン)
・コップ
・さらし木綿布

※さらし木綿は、一反(10m)1,000円前後で販売しています。使う前に水洗いすると縮みにくくなります。
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糸の準備 

まずは木綿糸をほどき、必要な長さを測って針に通す作業から。

❶ かせになっている糸をほどき、ボール紙などに糸を巻き付けておくと使いやすくておすすめ。

指を一本入れて巻くと、糸が延びません。

 

❷ 糸をさらし木綿布に当てて、糸の長さを測ります。

糸は必ず二本取りで。外枠の2辺×2+10㎝の長さでカット。

 

❸ 糸の先を指でこより、毛羽立ちをまとめて糸が針穴に入れやすいようにしておきます。

 

針穴に糸先を押し付けるようにして入れる。

通ったら二つに折り、同じ長さに整えます(二本取り)

 

図案の描き方

図案を描くのが刺し子の基本。図案を書く前にひと手間を加えることで、より刺しやすくなります。

花ふきんは2枚重ねて縫うのが基本

水で軽く洗い、乾いたさらし木綿布を重ねて2枚に折りたたみます。

 

「わ」と反対側の内側を1㎝の部分をしつけ糸であらかじめ縫っておきます。

布が固定されることで刺しやすくなるので、面倒でもこのひと手間を惜しまずに!

 

淵から0.5㎝~0.8㎝に鉛筆で印をつけて定規を使って四方の枠線を描いていきます。

線は水洗いすると自然に消えます。

 

好きな位置にコップを置いて、底に沿って鉛筆でぐるりと円を描きます

1~2個描いたら、残りはバランスを見て描いて。サイズが不揃いなのもキュートです。

 

刺し子の仕方

なるべく等間隔に。途中のしごきと返し縫いがきれいに仕上げるコツ。

布と布の間から表に針を出す。

糸は玉結びを作らず3目ほど重ね縫いしてから刺し始めます。

 

外側の枠から刺していきます。

なるべく等間隔で縫い2~3針ごと糸を引き出していきます。

 

途中で、刺し始めの方から刺した目に沿ってなぞるように布と糸を丁寧にしごきます

 

刺し終わりは3目返し糸の端を0.2㎝残してから糸を切ります。

その後、コップで描いた円形の模様も同様に縫っていきます。

 

 

\ 出来上がり! /

 

縫い方のポイント


【ポイント1】 
刺しはじめと刺し終わりは重ね脱いで。

基本的に玉結びを作らない方が美しく仕上がります。

刺し始めも刺し終わりも図のように3目返し、裏側に糸を残してきれば自然になじみ、糸がほどけることはありません。


【ポイント2】 ハンカチを手のひらに当てながら刺す。

指ぬきを持っていなかったり、使い慣れていない場合は、手のひらにハンカチを当て、針の頭を押し当てて固定しながら刺すとスムーズに(この場合は長針を使用)

 


手縫いならではの素朴な可愛らしさがたまりません。

糸の色を変えるとぐんと印象が変わるので、お好みでアレンジしてみてください。

 

「刺し子」は少し根気が要りますが、慣れ始まると楽しいもの。

ちくちくと無心に針を刺す時間は、余計な雑念を払い、こころの中に心地よい静寂をもたらしてくれます。

時間を忘れて没頭できるため、脳の疲れをとる「マインドフルネス」効果もあるそうですよ♪

 

何よりも自分の手でものを作る楽しさや充実感はひとしおですよ。


おうち時間が長くなる今、ぜひ「刺し子」に親しんでみてくださいね。

 

【教えてくれた人】五島万里代さん
越前市在住。「モダン刺し子・麻の葉会」主宰。40余年に渡り、刺し子の指導と普及に携わる。自宅ギャラリー「夕想庵」では随時作品の展示を行っている。
【⇒公式サイトはこちらから

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

雪森
writer : 雪森

神出鬼没に福井の「あら、すてき」「これ、いいんじゃない?」スポットをすり抜けます。過敏なジャンルはファッション、バブリーな人やモノ、昭和の残り香、フランス、からだによいこと系。
いつか、ふーぽ海外取材をしたいともくろんでいます。

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