「誰もが笑顔で集える場を。寺と人を繋ぐ架け橋になりたい。」敦賀市の本勝寺住職・桃井泰人さん【嶺南こんにちは通信】

「誰もが笑顔で集える場を。寺と人を繋ぐ架け橋になりたい。」敦賀市の本勝寺住職・桃井泰人さん【嶺南こんにちは通信】

こんにちは、ふーぽ編集部です。

嶺南在住クリエイターがいま会ってほしいローカルピープル情報をお届けする【嶺南こんにちは通信】

今回は、敦賀市の本勝寺住職・桃井泰人さんです。

お気に入りの嶺南スポットも教えていただきました。

誰もが笑顔で集える場を。寺と人を繋ぐ架け橋になりたい。

京都大本山本能寺の末寺。北陸における俳諧の祖・日能上人ゆかりの寺として、俳句愛好家が訪れます

敦賀の街のシンボルといえる「氣比神宮」から港に向かって歩くと、 歴史を感じさせる寺院が次々と目に飛び込んできます。

その一つ、元町の「本勝寺」は、前身の寺歴を含めて1200年もの歴史を刻む法華宗本門流の寺です。

「戦国時代には織田信長が訪れ、幕末期には水戸天狗党が幽閉されたと伝わります」。

そう教えてくれたのは、第56世住職の桃井泰人さん。

先代の父から住職の座を継いで8年が経ちました。

京都市生まれ、敦賀市育ち。

敦賀市内の小中学校で9年間教壇に立った後に、教職を離れる決意をしました。

「幼い頃から寺に育ち、いつかこの道に進むべきだと思っていました。檀家さんや地域の人たちに恩返しをしたかったんです」。

兵庫県にある宗門が運営する僧侶の養成学校で学んだ後、京都市の大本山本能寺の塔頭で7年間住職を務め、40歳の時にUターンしました。

現在は、歴史ある寺を守り次世代に繋げることに強い使命感と誇りを抱いています。 

「昔、寺は老若男女が気軽に集まって語り合ったり、学ぶ場であり、心の拠り所でした。再び寺を身近に感じてもらいたいです」。

 

若者の“寺離れが進む中、寺の役割をもう一度見直し、地域の活性化に一役買いたいと2020年、日本最古といわれる神宮寺「氣比神宮寺」を起源に持つ宗派の異なる6カ寺がタッグを組み、まちづくり団体「角鹿会(かくろくかい)」を立ち上げました。

桃井さんは会長を務めます。

現在は氣比神宮の宮司を顧問に迎え、活動に賛同する有志と一緒に、氣比神宮寺の歴史的価値と魅力、寺の伝統文化を広く発信しています。

「角鹿会」オリジナル御朱印帳。各寺と敦賀市「ちえなみき」で販売

6カ寺と周辺の観光スポットを周ってもらうための散策マップと御朱印帳を制作。

また昔の寺子屋のような場を目指し、各寺で修行体験のほか、坊主バーやカフェなどのイベントを開催します。

誰もが楽しく過ごせるよう工夫を凝らしています。

「敦賀は心優しい方ばかりで、みんなが協力してくれます。自然に恵まれ、海産物もおいしい。活動を通じあらためて実感した、人と街の魅力も伝えたいですね」

 

地域の人々と共に歩む桃井さんは、今日も笑顔で参拝者を温かく迎えています。

日照山 本勝寺

福井県敦賀市元町19-21
0770-22-3494

お気に入りの“嶺南”スポット

天筒山(てづつやま)【敦賀市】
桃井さん

標高171mほどの低い山です。本勝寺の境内や近所を歩いている時、ふと目に入るたびに、心が落ち着いて幸せな気持ちになります。特に晴れた日、太陽の光を浴びて青々しく力強い姿が、心身に活力を与えてくれます。敦賀の寺めぐりとともに、天筒山を眺めて癒やされてくださいね。

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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