衣服を永く使い続けるためのお手入れ方法。普段のケアや繕い方法などを紹介

    衣服を永く使い続けるためのお手入れ方法。普段のケアや繕い方法などを紹介

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

    永く使っているお気に入りの洋服や、大切に履いている靴はありますか?

    ずっと使い続けたいお気に入りには、手間を惜しまずメンテナンスをすると、共に歩んだ時間と手間に、きっと愛おしさが溢れてくるはず。

     

    今回は、洋服や靴のメンテナンスを手掛ける福井市内の修理工房のお話と共に、洋服のお手入れ方法をご紹介します。

     

      「捨てられない」を救う愛を込めたメンテナンス。

      華やかな壁紙が印象的な、温かみのある工房


      「思い出が詰まった大切なかばんや靴、服などは、じっくり悩みを相談し、納得した上で修理に出したい。そんなお客様の声に応えました」と話すのは、福井市にある「あいあ〜る工房」の有賀利恵(ありがりえ)さん。

      実家のクリーニング店の一角に工房を構え、ファッションに関するあらゆるメンテナンスを受け付けています。


      店名に込めたのは、物やお客さんへの愛。

      丁寧にヒアリングし、悩みや作業内容をオリジナルのメンテナンスカルテに細かく記録。

      一点一点に真摯に向き合い、独自の技術を駆使して手作業で再生させていきます。

       

      洗浄後油脂分を入れて革を保湿し、元の色に近い色を作って染色。すり減った靴底も張り替える

      染色の色合わせは細かい調整を繰り返す

      特に相談が多いのはかばん。新婚旅行の思い出の品を持ち込む夫婦も


      永く使うために、心がけておきたいこともあります。

      「こまめにブラシをかけたり、風通しを良くして保管したりと、日頃のケアが何より重要です。それでも傷んでしまったら、手放す前に一度相談に来てくださいね」

      ファッションケア相談室 あいあ~る工房

      福井県福井市羽坂町24-1-18 ありさんのクリーニング本店内
      ☎0776-25-1855
      【営】8:00~19:00(祝日10:00~18:00)
      【休】日曜
      ホームページ

       

      お家でできるセルフメンテナンス

      ニットのお手入れ

      大切なニットと永く付き合うための、セルフメンテ術。

      普段のケア

      着用後はブラシをかける

      形くずれしないよう平らなところで、全体をブラッシング。

      外出時についたほこりやちりを落とし、生地の目を整えます。

      繊維の絡まりを防いで毛玉防止にもなります。

      ブラシは豚毛や馬毛など、きめ細かくコシのあるものが◎。

       
      1日着たら、休ませる

      連続して着ると、摩擦によって毛玉ができやすくなるため、1日着たら休ませましょう。

      湿気を取るため、翌朝まで通気性のいい場所でハンガーに吊るして乾かし、湿気が取れたらクローゼットへ。

      洗う・干す

      基本は優しく手早く、押し洗い

      洗剤はおしゃれ着洗い洗剤(中性洗剤)を使いましょう。

      手洗いなら軽く押し洗いし、すすぎ後は柔軟剤で仕上げを。

      洗濯機なら弱いコースを選び、ニットは裏返して洗濯ネットに入れます。

      軽く脱水する

      たたんだまま洗濯ネットに入れ30秒ほど脱水機で脱水するか、バスタオルに挟んで押すようにして水気を取ります。

      洗濯機洗いも同様に。

      平干しして陰干しする

      形くずれや伸びを避けるため、軽く叩いて形を整えてから平干しします。

      直射日光の当たらない日陰で行います。

      適当な干し台がなければ、大きめのピンチハンガーの上に置いて干します。

      家で洗えるもの、洗えないもの

      まずは衣類の洗濯表示を確認。

      家庭で洗えるか、洗濯機または手洗いか、漂白剤の使用、干し方まで適切なお手入れが分かります。

      家庭で洗えないものはクリーニング店でプロに任せましょう。

      <家庭洗濯の記号>
      液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる

      液温は40℃を限度とし、手洗いができる

      家庭での洗濯禁止

       

      ダーニング

      愛らしい刺繍でダメージをカバーする、使い継ぐための繕い術。

      ダメージをおしゃれにリペア

      ヨーロッパで親しまれている繕いテクニックのひとつ、ダーニング。

      カラフルな糸を使い、生地のすり減りや付いてしまったシミ・汚れ、靴下の穴などに刺繍を施して、見せる繕いにするのがポイント。

      新品にはない手仕事のぬくもりに、また使うのが楽しみになります。

      糸の種類や色、刺し方でアレンジも自由自在。

      基本のダーニング

      ブランケットステッチ

       

      《基本のダーニング》

      織物のように縦糸と横糸を交互に掛け合わせて、修繕したい箇所を覆い隠します。

      輪郭を変えれば四角にもできます。

      穴よりひとまわり大きくステッチをする

      縦糸を通す

      縦糸1本ずつ交互にすくい、下から上に向かって横糸を通す

       

      《ブランケットステッチによるダーニング》

      広範囲のダメージにおすすめのブランケットステッチ。

      伸縮性があるので靴下のかかとやスポーツウェアにも。

      ②~③を繰り返す

      修繕したい箇所の外側をぐるりと1周刺していく

      2周目は1周目の内側の糸を拾いながらステッチする

      修繕したい箇所の5mm外側から、外から内に向かってぐるぐると円を描くようにブランケットステッチをします。

      中心まで埋め終えたら完成。

       

      染め直し

      好みの色に染め上げ、見慣れた衣服の新たな表情を楽しもう。

      染め直しって?

      市販の家庭用染料を使って、色あせが気になる衣服や飽きてしまった衣服を別の色に染めること。

      染料のカラーバリエーションは豊富なので、好みの色への変化を楽しめます。

      きれいに染めるにはコツが必要なので、高価な衣類の染色は避けて。

      染め直しにチャレンジ!

      用意するもの

      ・大きめの鍋または洗面器などの容器(容量6ℓ以上)
      ・ゴム手袋
      ・トング
      ・割り箸
      ・耐熱計量カップ(500㎖以上)
      ・芒硝(ぼうしょう)もしくは食塩 100g
      ・家庭用染料(今回は染粉1パックを使用)

       

       準備をする

      染粉に80℃以上の熱湯500㎖を加え、割り箸でかき混ぜよく溶かしておきます。

      染粉の量によって染まり具合が異なるので、メーカーHPでカラーサンプルを確認すると安心。

      染めるものは汚れやノリをよく洗い落とし、すすいで濡れたままにしておきます。

      ※今回使用した染粉:Somerun 紺(CraftCafe)染粉2パック入り/クラフトハートトーカイ福井店

       

       染料液を作る

      鍋に80℃以上の熱湯4.5ℓを用意し、①で用意した染液と芒硝または食塩100gを加え、よくかき混ぜます。

       

        よく混ぜながら染める

      染めるものを入れ、ムラにならないよう20分こまめにかき混ぜます。

      その後、時々かき混ぜながら20分つけ置きします。(計40分)

       

        洗濯・脱水・陰干し

      水気を絞り、中性洗剤で洗濯、脱水をして陰干しします。

      染めたものの色落ちを防止してくれる色留め剤を使用する場合は、干す前に。

      左、染める前。右、染めた後

       

      染められるもの、染められないもの 

      【○】ナイロン、レーヨン、木綿、麻、絹、ウール、アセテート、およびこれらの繊維が60%以上混紡されているもの。

      【×】ポリエステル系の繊維、アクリル系および防水加工などしてあるもの。

      ※Somerunの場合

      シミ抜き

      正しいやり方でシミを落として、お気に入りを諦めない。

      シミの種類とシミ抜き剤

      シミには、水に溶けやすい「水溶性」、油に溶けやすい「油溶性」、水にも油にも溶けない「不溶性」の3種類があります。

      落とす前にシミの種類を確認し、適したシミ抜き剤を使用しよう。

       水溶性 醤油、ソース、コーヒー、赤ワインなど
      比較的落としやすいので、台所用中性洗剤を使います。
      落ちにくい時は液体酸素系漂白剤で漂白します。
       油溶性 ファンデーション、口紅、チョコレート、食品の油じみなど
      シミを落とす力が強いのは、ベンジン、クレンジングオイル、台所用中性洗剤の順。
      食べこぼし程度なら台所用中性洗剤でも十分。
      シミが残っていたら液体酸素系漂白剤で漂白します。
       不溶性  墨汁、泥、ゲルインクのボールペン、サビなど
      水にも油にも溶けず、最も落としにくいシミで、家庭では落とせないものが多い。
      墨汁や泥汚れは、洗濯用固形石けんをすり込み、根気よくつまみ洗いを。

       

      シミ抜きの流れ(口紅の場合)

      用意するもの

      ・クレンジングオイル
      ・台所用中性洗剤
      ・タオル
      ・歯ブラシ

        準備をする

      まずは洗濯表示を見て、家庭で洗えるか確認し、固形物の汚れは取り除いておきます。

      色柄物はシミ抜きの際に色落ちすることもあるので、目立たないところにシミ抜き剤をつけて色落ちしないか確認しておこう。

       

        シミを落とす

      シミのついた面をタオルにあて、汚れをタオルに移すように、クレンジングオイルをつけて歯ブラシで軽くたたきます。

       

        台所用洗剤で洗い、すすぐ

      シミが落ちたら、台所用洗剤をつけて軽く洗い、よくすすぎます。

      その後は衣類に合った方法で通常の洗濯を。


      シミ抜きはつまみ洗いで

      シミを落とす際、デリケートな生地でなければ、手で洗ってもOK。

      ただし、もみ洗いはシミを広げてしまうので、必ずつまみ洗いで。

      【〇】つまみ洗い

      【×】もみ洗い  

      参考:ミスミノリコ《繕う暮らし》主婦と生活社、野口光《野口光の、ダーニングでリペアメイク お繕いの本》日本ヴォーグ社、
      クリーニング技術研究会 監修《プロが教える わが家のシミ抜き&洗濯術》世界文化社、中村祐一 監修《おうちで簡単 洗濯上手》大泉書店

       

       


      いかがでしたか?

      お気に入りをしっかりとメンテナンスして、末永く使ってくださいね。

       

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      プロ直伝の腕時計メンテナンス方法!大切に長く使うためのお手入れについて

       

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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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