福井のさいはてロールケーキの“愛され力”。【生活芸人・田中佑典のふくい微事記~高浜町編~】

福井のさいはてロールケーキの“愛され力”。【生活芸人・田中佑典のふくい微事記~高浜町編~】

こんにちは、生活芸人の田中佑典です。

 

往復約900km。福井県を徒歩で横断する「微遍路(びへんろ)を終え、歩んだ道のりをもとに「微住街道」をマッピング。

街道の途中で出合った出来事を「微事記」として記し紹介します。

今回は【高浜町編】です。

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田中 佑典
さん

台湾と日本をつなぐプロデューサー。
一定期間地域に滞在し、“ゆるさと”づくりをする旅『微住』の提唱人。
2021年東京から福井市にUターン。
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福井のさいはてロールケーキの“愛され力”。

福井県の最西端、高浜町の住宅街を歩いていると、突如として不思議な店に遭遇した。

可愛いイラストが描かれた壁画に、手書きでメニューが書かれた看板。

柱や壁の塗装までハンドメイドで、まるで『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家のような雰囲気の洋菓子店だ。

店の名前は「ぽっぽフジワラ」

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手書きのメニュー。「ぽっぽロール」以外のメニューも豊富

 

看板商品のロールケーキ「ぽっぽロール」は内閣総理大臣賞に選ばれた逸品で、この味を求めて県外からはるばる買いに来る人も多いという。

 

店に立ち寄り、「ぽっぽロール」はどのようにして誕生したのかを伺ってみた。

20種以上もある「ぽっぽロール」。生地のふわふわ感と生クリームが絶品

 

歴史は店主、藤原高明さんの父・豊さんが町内で経営していたスーパーマーケット「ニューフジワラ」時代にさかのぼる。

店の一角で、当時は珍しかったロールケーキを豊さんが製造販売しており、父の働く姿を見て育った息子の高明さんは、洋菓子の世界へ進むことを決意。

1993年、現在の場所に洋菓子専門店「ぽっぽフジワラ」をオープンした。

 

店名は「ニューフジワラ」のアイコンであった鳩のマークから名付けたのだそう。

豊さんがスーパーマーケット時代に作っていたロールケーキは、高明さんの手によりさらに味に磨きがかかり、30年近く愛されるロングセラーとなった。

豊さんに人生相談をしに来るお客さんも多いそう

 

高明さんは「父は常にお客さんを楽しませることを大切にしていました」と話す。

店の壁画や装飾のほとんどは豊さんが手掛けており、直筆の人生訓が書かれたプリントはこれまた手作りのイートインスペース(小屋)で自由に受け取れる。

個人商店でも「お客さんを楽しませたい」という豊さんのこだわり。

そして高明さんの“実直”という言葉がぴったりなケーキへの探求心。

親子2代の強みの合作こそが、”わざわざ”買いに行きたくなる店の魅力なのだろう。

 

微遍路の旅でたまたま出会ったご縁。

すっかりこのお店のファンに。

「ニューフジワラ」当時の写真とショップ袋

 

暮らしの中で”わざわざ”を引き出すことのできる”愛され力”を持つことは、人や店、さらに地域にとっても大事な力になる。

そのことに気付かされた出会いだった。

 

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