今行きたい金沢の新店7選。美と粋を感じる最新グルメを編集部が厳選。

今行きたい金沢の新店7選。美と粋を感じる最新グルメを編集部が厳選。

北陸新幹線開業を機に進化を続ける金沢のおでかけ情報をアップデートしませんか。

日帰りで、1泊2日で、ドライブあるいは新幹線で。

食や歴史、文化まで、金沢の美と粋を感じる小旅行へお連れします。

 

今回は、個性的なプレゼンテーションで料理を提供する店が続々と誕生する金沢。

ここ2年でオープンした新店を中心に、金沢の美食を楽しみます。

MONET(モネ)【金沢市新竪町】

前菜プレートはランチのショートコースの一皿

丁寧な仕事と遊び心が光る、技ありフレンチ。

新竪町商店街で人気を博していたサンドイッチカフェが昨春、東京や石川の名店で研鑽を積んだ伊藤篤史シェフを迎え、フレンチビストロへとリニューアル。

従来のサンドイッチに加え、和の繊細な技法も取り入れた独創的なフレンチを、国産ワインとともに楽しめます。

 

ランチやディナーには、白山の有機野菜や地元食材をふんだんに盛り込んだコースを。

ひと口サイズの9品が並ぶ前菜プレートは、「ホタルイカと菜の花のサブレ」や「西海サーモンのコンフィ」「毛ガニのジュレと新玉ネギのムース」など、一つ一つにシェフの感性と遊び心が光り、視覚でも楽しませてくれます。

定番の「能登豚のリエット」は、能登豚のペーストを、豚をかたどったパイでサンド。

口いっぱいに広がる濃厚な旨味とサクサクとしたパイの軽やかさに自然と顔がほころびます。

「スモークサバサンドイッチ」のセットはサラダとデリ、ドリンク付きで税込2,050円

サンドイッチには、野々市市の人気店「NiOR(ニオール)」のパンを使用。

力強いパンが具材の味わいを引き立て、食べ 応えも抜群。

魚介や山菜など、旬の味覚を挟んだ週替わりサンドも見逃せません。

 

ワインは国産のみ、常時約20種。

グラス片手にゆったりとブランチを愉しむ、旅ならではの贅沢な時間を過ごしたい。

シェフ自慢の「パテ・ド・カンパーニュ」など、デリはテイクアウト可能

築100年を超える古民家を改装し土壁などを一部残した店内は、モダンで洗練された印象

MONET(モネ)

石川県金沢市新竪町3-48-1
☎076-299-5449
【営】9:00~21:00(ブレックファースト&ランチ~16:00、ディナー18:00~)
【休】水曜
※ランチコース(5品)税込3,980円、ディナーコース(10品前後)税込8,000円、要予約
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茶漬けと酒 coyoi(こよい)【金沢市片町】

2層のグラデーションが美しい「煎茶のジントニック」税込800円。見た目にも清涼感のある一杯

茶香に包まれ、ゆるやかに酔う。

「今宵の金沢をそそぎ愉しむ」がコンセプトの茶漬けと茶酒専門店は、満月をイメージしたライトのやわらかな光に包まれ、落ち着ける空間。

石川のブランド米「ひゃくまん穀」のしっとりとした粒感と、金沢最古といわれる「野田屋」の茶葉が織りなす味わいは何とも上品。

香ばしいのどぐろと爽やかな柚子が香る「のどぐろ炙りお茶漬け」税込1,100円は、さらりとした食べ心地。スタンダードな梅や鮭の茶漬けもあり

茶湯は煎茶・玄米茶・加賀棒茶の3種から選べ、客が急須で器に注ぐスタイル。

煎茶や玄米茶をベースとした茶酒をはじめ、ビールや焼酎、ワインなど約60種の酒が揃い、快い茶の香りに包まれながら金沢の夜を堪能できます。

全席カウンターで、1人でも立ち寄りやすい。席代は男性税込2,000円、税込女性1,000円。茶漬けの利用なら税込500円

茶漬けと酒 coyoi(こよい)

石川県金沢市片町2-13-24
☎090-8094-0541
【営】20:00~翌2:00
【休】日曜(祝日の場合月曜)
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おすしと原始焼き 金沢 なかむら【金沢市堀川町】

「特選コース」税込8,800円の一品「お造り3種盛り合わせ」。バラ海苔の薬味を添えた中トロとマグロ、ネギソースのカツオの藁焼きなど多彩

座席の引き出しにメニュー表とカトラリーを収納する仕掛け

目の前で生み出される心湧き立つ品々。

まず目に飛び込むのは、迫力のある「コ」の字カウンター。

大将の中村基二(もとつぐ)さんいわく、「出来上がるまでの過程を知れば、より食を楽しめます」とのこと。

眼前で繰り広げられる調理の音や香りに五感が刺激され、期待はいやおうにも高まります。

料理について語る大将の姿には気取らない温かさや、料理に真摯に向き合うひたむきさがにじみます。

アラカルトの「りくつな鉄火(2切)」税込700円は、自家製のシイタケパウダーやホタテパウダー、米こうじ、大葉でマグロの旨味を最大限に味わえます

「特選コース」では、寿司から原始焼き、甘味まで13種20品が次々と供されます。

お造りの盛り合わせは、食べ方もそれぞれが一番おいしい方法で。

炉端で魚を串に刺し、“遠火の直火”でじっくり焼く「鰤の原始焼き」は、皮目はパリッと中はふっくら。

コースに含まれる炙り〆鯖は、3日間塩水に漬けて香りを際立たせます

熱した炭を表面に押し当てる「炙り〆鯖」の絶妙な火の入り方は感動もの。

さらに、きなこがたっぷり入った重箱の中で練り上げる、出来立てわらび餅がたたみかけます。

和洋中の技法を織り交ぜた料理はグルテンフリー、カゼインフリー、低糖質が中心というから、さらに嬉しい。

 

料理に合わせて5種を使い分けるという醤油も手作り。

「とにかく料理が好きなんです」と笑う中村さんの深い情熱が、訪れる人の心に響く一皿を生んでいます。

おすしと原始焼き 金沢 なかむら

石川県金沢市堀川町6-5
☎076-287-5572
【営】17:00~23:00(料理・ドリンク22:30LO)
【休】水曜、第1・3火曜
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Loto(ロート)【金沢市長町】

大葉のジェノベーゼで和えた「カツオのブルスケッタ」

新解釈の“おいしい驚き”に出合う。

金沢の中心部、せせらぎ通りに店を構えるのは、2年目を迎える「Loto」。

蓮見慎吾シェフは「同じ空間で同じ時間を共有しながら、食事を楽しん でほしい」との思いから、カウンター席のみ、コースは一斉スタートというスタイルを選びました。

オープンキッチンからは香ばしい匂いや調理の音が心地よく、贅沢な時間の始まりに胸が高鳴ります。

素材の旨味が際立つ「桜エビのオイルパスタ」※全てコースの一品

石川県産の鮮魚を中心とした季節感溢れるイタリアンは、食材の魅力を引き出すため過度に手は加えず、シェフならではの解釈と引き算の美学が生きます。

全8品のコースには、乾麺と手打ちの2種のパスタも。

後半に登場する定番のトルテッリは、ポルチーニ茸のクレマソースを包み込み、ひと口ごとに香りが弾けます。

全体の塩加減はワインとの相性を考えて設計されているので、ぜひグラスを傾けながら堪能したい。

この日限りの「再構築のティラミス」。砕いたカカオニブにマスカルポーネとミルクジェラートを重ね、ホワイトチョコパウダーで仕上げます

締めくくりは、季節やシェフのひらめきで変わるドルチェ。

この日登場したティラミスを再構築した一皿は、新たな驚きに溢れていました。

 

訪れるたびに新しい出合いがあり、リピーターが多いのも納得。

気軽にワインに親しんでほしいと、コース終了後はアラカルト&ワインバーに。

その日のシェフのスペシャリテを味わいに、旅の目的地に加えてほしい。

蓮がモチーフの深緑が印象的な店内

Loto ロート

石川県金沢市長町1-4-57
☎080-8855-9421
【営】18:00~24:00(18時または19時にコース一斉スタート。終了次第アラカルト開始)
【休】日曜、不定休あり
※ディナーコース 税込11,000円、要予約
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KAIFAN the Parlor(カイファン・ザ・パーラー)【金沢市広坂】

高級金華ハムのスープ入り「金の焼売」税込440円、「蝦餃」税込440円、「松茸とフカヒレ入りもち米焼売」税込550円

アートな空間で進化系点心を。

築100年以上の武家屋敷を改装した、本格点心とナチュラルワインの店。

看板メニューの点心は本場中国の点心師が監修し、“クリスタルスキンと称される繊細な皮が口の中でほどけ、食材の旨味が溢れ出します。

内装は上海出身で東京を拠点に活躍する映像作家ユアンが、旅で訪れた金沢を気に入りプロデュース。

歴史ある外観と、ステンレスを用いたモダンな空間は、新旧が融合する不思議な世界観を生み出します。

揚げネギが香ばしい「焼豚ローメン」税込1,320円。濃厚な「甘エビの紹興酒漬け」税込1,100円

地元の近江市場で仕入れた甘エビや能登牛、加賀野菜を使用したメニューも豊富。

点心は1点から注文でき、多彩な味わいにナチュラルワインがバランス良く寄り添います。

赤・白・ス パークリングに珍しいオレンジまで、幅広いラインアップから魅惑の組み合わせを探して。

オニキスの壁に大理石の床がアーティスティックな店内

KAIFAN the Parlor(カイファン・ザ・パーラー)

石川県金沢市広坂1-9-20
☎︎076-205-6677
【営】11:30~22:00(21:00LO)※時間帯によりメニューが異なる
【休】月曜
※テラスはペット同伴可 
ホームページ

 

緑酒伝助(りょくしゅでんすけ)【金沢市白菊町】

濱﨑さんの華麗な包丁さばきを見られるカウンターは10席、個室もあり

その日限りの一皿を銘酒とともに。

にし茶屋街近くにある「緑酒伝助」店主の濱﨑興樹さんが、市場で目利きした旬の食材を使った少量多種のコース料理でもてなします。

この日は、鮮度を生かした歯応えの良いクエや、特製の調味料で漬けたあん肝、土佐酢でさっぱりと仕上げる能登産トリ貝など、美しく盛られた小皿の数々に心が躍ります。

「二度と同じものは作らない」という店主の心意気が、その日限りの味わいを紡ぎ出します。

クエのお造りはシンプルに塩とすだちで。酒に手が伸びる「ホタルイカのバーニャカウダ」

あん肝は古九谷の器で一層華やかに。シャキシャキ食感のトリ貝は初夏が旬

店名に「緑酒」とある通り、棚には全国から集まる、100種以上の“よい酒”が揃います

コースの〆は、海上自衛隊の料理を担う司厨士だった濱﨑さんの「海軍カレー」。

能登豚の旨味とスパイシーな余韻に満たされます。

築100年の古民家をリノベーションし、カウンター奥に見える庭も美しい

緑酒伝助(りょくしゅでんすけ)

石川県金沢市白菊町8-17
☎076-256-1092
【営】18:00~22:30
【休】水曜、月に1回火曜
※コースのみ。13品税込16,500円、9品税込13,200円、要予約
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茶室 小雨(こさめ)【金沢市橋場町】

マスカルポーネクリームにコーヒーゼリーとクランブルを合わせた「ティラミス」税込670円。バニラとキャラメルが香るアールグレイ「パリ」税込850円と

少し姿勢を正して優雅なティータイム。

東京・蔵前から移転の際に、「金沢に根付く喫茶文化を大事にしたい」と、新たにコーヒーメニューを加えてオープン。

窓からは柔らかな光が注ぎ、大きな木のテーブルや濃緑のベロア生地の椅子、美しい調度品が配される空間は、ヨーロッパのティーサロンを思わせます。

アメリカやフランスなど国内外のティーメーカーからセレクトする紅茶やハーブティー、中国茶は週替わりで常時4種。

定番のティラミスやプリン、茶葉を使ったクリームで季節のフルーツをサンドするショートケーキとご一緒に。

系列店「菓子屋シノノメ」の焼き菓子やコーヒー、茶葉が購入できるので、麗しのひとときを持ち帰りたい。

カウンター奥の棚一面にティーカップやコーヒーカップが端正に並びます

茶室 小雨(こさめ)

石川県金沢市橋場町2-13 プレミスト金沢橋場町101
☎なし
【営】10:00~17:30(17:00LO)
【休】月・火曜
※予約不可
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茶寧庭(さねいてい)【金沢市東山】

「加賀玄米茶とヨーグルトのティーテイル」税込1,000円はノンアルコール

まだ出合ったことない異次元のカクテル。

カウンター5席だけの空間は、さながら茶室の趣。

ロンドン発祥の「ミクソロジーカクテル」はフルーツやハーブ、スパイスを用い、リキュールから手作りします。

店主の濱真太さんが石川県の食材や茶葉、日本酒をベースに生み出す魔法のようなカクテルは、繊細でいて大胆、複雑にしてシンプルと表情豊か。

シグネチャーカクテルの「ファーメンテッド・ボックス」は、地酒や卵白、黒ゴマのシロップ、キュウリ風味のジンをシェイクしてエスプーマに。

すっきりと飲みやすく、口に含むごとに変わる味わいに、新たな扉が開く感覚。

 

百聞は一飲に如かず。

濱さんの美しい所作とストーリーに耳を傾け、空間と時間の粋と一緒に体験してほしい。

発酵がテーマの「ファーメンテッド・ボックス」税込1,700円。桝の隅には味噌・醤油・酒粕のパウダーがあり、「発酵旅行ができる」仕掛け

茶寧庭(さねいてい)

石川県金沢市東山1-31-15
☎080-5855-4659
【営】11:00~14:30、15:00~20:00(火・水・日曜~19:00)※15時以降チャージ500円(和菓子付き)
【休】月曜(祝日の場合は翌日)
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※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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