福井にある洋服のアトリエ2選。おしゃれ心をくすぐる、自分らしい一着を見つけよう。

福井にある洋服のアトリエ2選。おしゃれ心をくすぐる、自分らしい一着を見つけよう。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

新しい季節に迎えたいまっさらな白い服。

長く愛せる1枚を仕立てる作り手のアトリエを訪ねます。

季節もぐるりとひとめぐり。

この春は、豊かな物語を宿した服やアイテムと一緒に過ごしてみませんか。

今回は、おしゃれ心をくすぐり、サステナブルな意識も育むファッションをお届けします。

自分らしくいられる永遠のスタンダード。

シンプルな「水麗」の服は、純白や生成りと、同じ白でも表情豊か。重ね着して微細なニユアンスを楽しむ人も多い

草花が色づく春。

だんだん明るくなる景色のなか、新たな気持ちで袖を通したいのは、やっぱり白い服。

 

「実は最も扱いやすい色」と、「水麗(すいれい)」の青山佳奈子さんは教えてくれました。

「料理家の先生の制服を作るとき、『白が一番使いやすい』とオーダーされたんです。汚れたら漂白すればいいし、汚さないよう所作も変わる、と」。

自身も、子どもが生まれてからあえて白を着るようになったと言います。

「衣服や食事に、なるべくシンプルで良いものを選ぼうと考えるようになりました。物事の本質と向き合いたいと思ったとき、白がしっくりきたんです」

 

流行に左右されず、どんな色にも合わせやすい白

爽やかさ、洗練、品格と、年齢に応じた魅力を引き出し、長く愛用できる色だからこそ、とっておきを見つけたい

作り手が丁寧に仕立てた服を探しに、春のなかへ飛び出しましょう。

 

水麗(すいれい)【福井市】

白を基調とした製作室で、デザインやパターン、洋裁士の仕立てまで1人ですべて行います。洋裁士の母親に縫製のアドバイスをもらうことも

“生活のための衣服を、清く麗しく。”

住宅街の一角にある小さな雑貨店「fill(フィル)」。

その店主・青山佳奈子さんが手がける衣服ブランドが「水麗」です。

幼い頃、実家は手漉き和紙を生業としており、母は洋裁士。

ものづくりの環境で育った彼女は、上京後アパレルブランドに勤め、結婚を機に帰福。

子育てを通じて「やっぱり服が作りたい」と自宅にアトリエを設け、一昨年にブランドをスタートさせました。

生地を贅沢に使い、タックを施して端正に仕立てたワンピース税込23,100円。白、黒、生成りの色展開

「『水麗』という名は、『水の綺麗な土地に紙漉きが伝わった』という川上御前の伝説から」と青山さん。

「生活衣服でありながら、クラス感があるもの」を目指しています。

基本のシャツに、ベストやワンピースなど、1枚でも、重ねても美しく着られるよう肩や脇の合わせも細かく追求。

随所に工夫が凝らされており、すっきり見えて実際はリラックスした着心地です。

試作中のギャザーブラウス

店には、青山さん自ら何度も足を運びセレクトした作家の作品も並びます

「流行は繰り返しますが、心から良いと思われるものは案外変わらないのかもしれません。『水麗』でも服飾史やデザインのルーツを掘り下げ、その根源にある美しさを掬い取りたいと思っています」。

本質を見つめようとする、澄んだ水のような眼差し。

彼女の哲学と誠実さが生み出す服は、そこはかとない凛とした色気をまとっています。

「fill」

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roroo_.(ロロー)【坂井市】

「有香さんを信頼して、難しいデザインも任せちゃう」とニコニコ顔の田中さん(右)。プライベートでも仲良しですが、仕事中はお互いをリスペクトして敬語になるそう

“ハンドメードの風合いと、高揚感を大切に。”

「襟(えり)まわり、縫いづらくなかったですか?」「ちょっとアレンジしました。この方がきれいに見えるかな」。

上質なクラフト感と仕立てが身上の「roroo_.」のアトリエに、楽し気な声が飛び交う。

デザインとパターンは田中咲子(さきこ)さん。

テキスタイル選びと縫製を小川有香(ゆうか)さんが担当する。

出会いは、田中さんの布花コサージュブランド「marumeromashulo(マルメロマシュロ)」の展示会。

ハンドメード店「SunR(サンアール)」を営む小川さんに服作りを持ち掛けたことで始まった。

シックな白が印象的なワンピース税込36,000円(コサージュ別)。共布で仕立てたボタンループや襟のあしらいの繊細な手仕事にときめきます

「コサージュに似合うエプロンを作りたくて。白は何色でも合うお気に入りの色です」と田中さん。

「素材によって色合いが違う白は、2人で実際に生地を見て決めます。デザインの要になるボタンも、 一緒に仕入れに行くんですよ」と小川さんもほほ笑みます。

フランス・プロヴァンスのイメージにスパイスを加えたリラクシーな衣服の数々。福井産の生地やレースを使ったアイテムも。夏には初の海外出店を控えます

展示会のたび20型ほど6〜70着を手作業で作るというから驚き。

お互い意見も率直に言えるので、まったく苦じゃないんですが、と2人は笑います。

春風にふんわり包まれたごきげんな服は、彼女たちの笑顔から生まれていました。

「一日中、手やミシンで縫っていますが、好きだから続けられる」と小川さん。針目が細かく手仕事とは思えない精緻さ

roroo_.(ロロー)

イベントにて販売
Instagram

※2025年4月26日(土)に坂井市春江町の菓子店「perch」にて展示会を開催。詳細はインスタグラムにて

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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