【フランス料理の教科書】テーブルマナーやコースの流れを知ろう

【フランス料理の教科書】テーブルマナーやコースの流れを知ろう

こんにちは、ふーぽ編集部です。

フランス料理は長い歴史の中で厳格なテーブルマナーが確立されていますが、基本を押さえておけばスマートに、リラックスして料理を楽しめます。

今回は、一般的なマナーやコース料理の流れを勉強しましょう。

\教えてくれた人/

藤田千尋さん
福井市「神明神社 参集殿 juju」スタッフ。
事務業やレストラン・宴会 サービスのほか、学生や一般向けのテーブルマナー講習を担当している。

カトラリーの種類

位置皿を中心に右側にナイフやスプーン、左側にフォーク、上部にデザートフォークとスプーンが置かれます。

ナイフとフォークは「外側から順に使う」のが基本です。

1.位置皿(料理を置く場所を示すもの)
2.ナプキン
3.オードブルナイフ&フォーク
4.スープスプーン
5.フィッシュナイフ&フォーク
6.ミートナイフ&フォーク
7.バターナイフ
8.パン皿
9.デザートスプーン
10.デザートフォーク
11.ワイングラス
12.シャンパングラス

基本的なマナー

着席してから料理を食べ終わるまでの動作や気を付けた方がいいことをチェックしましょう。

ナイフとフォークの使い方

【持ち方】

利き手に関係なくナイフは右手、フォークは左手で。

付け根部分に人差し指を添え、肘が上がりすぎないようリラックスした状態で持ちます。


【食事中】

食事の途中でカトラリーから手を離す場合は、「八」の字になるようして皿の上に。

ナイフを時計の4時、フォークを8時くらいの位置に置きます。


【食後】

食べ終えたらナイフとフォークを揃えて4時の位置に置きます。

この時ナイフの刃は内側に、フォークは腹を上にします。

ナプキンの使い方

【置き方】

注文後、もしくは一品目が運ばれた時にナプキンを広げます。

二つ折りにし、折口を自分に向けて膝の上に置きます。


【口や手の拭き方】

汚れた手や口を拭くときは折ったナプキンの内側を使い、汚れた部分が周りに見えないようにします。


【食後】

軽くたたみテーブルの左側に置きます。

きっちりたたんでしまうと「料理に不満がある」といったメッセージになってしまうので注意。

食事中に気をつけたいポイント

  • 【手持ちのハンカチで手を拭かない】
    自前のハンカチを使うと「このナプキンは汚れている」という意味になってしまうため、用意されたナプキンは遠慮なく使うこと。ただしカトラリーやグラス、テーブルなどへの使用は控えましょう。

  • 【物を落としても自分で拾わない】
    カトラリーやナプキンなどを落とした時は、静かに手を上げるかスタッフにアイコンタクトを取り、拾ってもらいます。このとき「ありがとう」と一 声かけましょう。

  • 【料理は食べる分だけ切り分ける】
    肉料理などナイフで切ってから食べるものは、最初に全て切り分けてしまうと料理が冷めてしまうので、その都度ひと口大に 切って食べます。

コース料理の流れ

コースの品数は店によって異なります。

基本的な流れやマナーについておさえておきましょう。

【1】オードブル(前菜)

華やかな色彩とバラエティーに富んだ味わいで食欲をかき立てます。

テリーヌやマリネ、サラダなど柔らかく冷たい料理が中心。


【2】スープ

皿の手前から奥に向かってすくい、スプーンの2/3程度をのせます。

飲むときは音をたてないようスプーンごと口の中に入れ、飲むというより“食べる”イメージ。


【3】バゲット

パンには口の中の味をリセットする役割もあります。

ひと口サイズにちぎり、必要な分だけバターをのせます。

ちぎった面は相手に見えないよう自分に向けるのがマナー。


【4】ポワゾン

魚や貝などの魚介類を使った料理。

エビや カニなど殻をむくのに手を使う必要がある場合は、「フィンガーボウル」という指先を洗うための水が入った器が置かれることも。


【5】ソルベ

魚料理と肉料理の間に出される冷菓。

さっぱりとしたシャーベットが多く、口の中をすっきりとさせることで、メイン料理への準備を整えます。


【6】ヴィアンド

メインの肉料理。

牛、豚、鶏のほかに、鹿や羊など種類が豊富。

切る時は脇を締めてナイフを滑らせるように。

押すときに力を入れ、引くときは軽く。


【7】デセール

コースの最後に提供されるデザートのこと。

アイスクリームなど冷たいものがある場合は溶けないよう先にいただきましょう。

知っておきたい料理とマナーのQ&A

Q.どんな服装でいけばいい?
A. 男性はジャケットの着用、女性はワンピース などのスマートカジュアルな服装が好ましいです。スニーカーやサンダルはNG。ドレスコードがあるかどうか予約時に聞いておくと安心。

Q.香水はつけてもいい?
A. 食事の妨げになるので、香水や化粧品の香りは避けた方がまわりへの気遣いにもなります。つける場合は足首などワンポ ントにし、ふわりと香る程度にしましょう。

Q.レストランとビストロの違いは?
A. ビストロはフランス語で「居酒屋」を意味し、比較的気軽に行ける場所を指します。レストランに比べるとドレスコードやマナーもカジュアル。

Q.バゲットは余ったソースにつけていい?
A. ソースをぬぐう行為はあまり美しくないので、結婚式などフォーマルな場所では避けて。カジュアルな食事会でならOK。

Q.ワイングラスはどこを持つ?
A. グラスの脚を親指、人差し指、中指で持つのが基本。上のボウル部分を持ってしまうと手の温度がワインに伝わり、本来の香りや風味が落ちてしまいます。

Q.食事の途中で立ち上がっても大丈夫?
A. 基本的にはNG。お手洗いなどは入店時に済ませましょう。どうしてもという場合はデセールの前に。席を離れる際はナプキンを軽くたたんで椅子の上に置きます。


いかがでしたか? 

フランス料理の知識やマナーを知って、ぜひフレンチを楽しんでくださいね♪

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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