貴重な越前和紙! 人間国宝 岩野市兵衛さんの「越前生漉奉書(えちぜんきずきぼうしょ)」をご紹介します。

貴重な越前和紙! 人間国宝 岩野市兵衛さんの「越前生漉奉書(えちぜんきずきぼうしょ)」をご紹介します。

こんにちは、ふーぽ編集部です!

皆さんご存知のように、越前市旧今立地区は、今も50軒以上の和紙工房が軒を連ねる「越前和紙」の産地。


この産地で作られている和紙はおよそ1500年の歴史があると言われており、不老(おいず)、大滝、岩本、新在家、定友の5つの集落が集うこの「五箇地区」は古くからの紙漉きの技術を今に伝えています。


今回は、そんな和紙の産地にお店を構える和紙問屋「杉原商店」から人間国宝 岩野市兵衛さんの「越前生漉奉書(えちぜんきずきぼうしょ)」について詳しく教えていただきました。

杉原商店は明治4年創業、140年以上の歴史を持つ和紙の問屋さん


現在の当主、杉原吉直さんは現代のライフスタイルになじんだ新しい和紙の楽しみ方や使い方を提案し続けており、最近では「和紙ソムリエ」として越前和紙の魅力を発信中。

毎月第4土曜日には蔵&ギャラリーがオープンし、和紙に興味を持つ県内外の様々な方々が訪れています。

【⇒蔵の紹介レポートはこちらから

 

越前生漉奉書(えちぜんきずきほうしょ)とは?

「越前生漉奉書(きずきほうしょ)」の「生漉奉書(きずきほうしょ)」とは楮(こうぞ)を原料にして漉かれている、品質の高い和紙のこと。

筆の滑りも良いことから贈答用目録儀礼用紙の他、版画等にも使われます。

 

人間国宝である九代目岩野市兵衛氏が漉いた、最高級の「越前生漉奉書」

《九代目岩野市兵衛》
1978年に九代目岩野市兵衛を襲名。2000年6月に、国の重要無形文化財「越前奉書」の保持者(人間国宝)に認定されている。越前の風土の中で代々受継がれてきた「越前生漉奉書」を漉き続ける。

 

越前生漉奉書は木版画用紙として300回の重ね刷りに耐えるとうたわれるほどの丈夫さを誇ります。

 

 

先代の八代目・市兵衛氏の漉いた奉書は、広く内外の版画家から支持され、なんとあのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していた!!そうです。


近年では浮世絵の復刻版を摺る際にも使用されている、非常に貴重な越前和紙と言えるでしょう。

 

 

杉原商店(蔵・ギャラリー)

福井県越前市不老町17-2
【問合せ】☎ 0778-42-0032
【営業時間】9:00~17:00 ※蔵ギャラリーは第4土曜のみ営業(その他アポイント制で営業)

公式ホームページはこちら

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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