【ふくいデザイン探訪Vol.1・株式会社西友】ロゴのリニューアルを起点に取り組む、次の50年に向けた会社のリブランディング。

【ふくいデザイン探訪Vol.1・株式会社西友】ロゴのリニューアルを起点に取り組む、次の50年に向けた会社のリブランディング。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

デザインセンターふくい(公益財団法人ふくい産業支援センター デザイン振興部)が展開している「DESIGN CONNECT」事業。

今年11月25日からの約1カ月間、県内企業のデザイン活用事例等を紹介する「デザインコネクト展」を、福井ものづくりキャンパスで開催予定です!


展示会に先立ち、ふーぽでは「ふくいデザイン探訪」と題して、デザインの観点を取り入れ、企業ブランディングや商品・サービスの開発を行った、県内企業の先進事例を、全10回にわたり紹介していきたいと思います。

 


デザインの活用によって成長が期待される製造業・農林水産業・飲食業・サービス業等、様々な企業やクリエーターに向け、デザイン導入事例や先進事例を紹介する「オンライン講座」や「デザイン展」を開催。

新しい時代を切り拓く、人の心を魅きつける商品やサービスはどのようなものか、どのように生み出されるのか、県内外で活躍するクリエーターや県内企業とともに考え、そこからはじまる新たなアクションを応援します。

【⇒過去のデザインコネクト関連記事はこちらから

 

今回は、デザインを活用した企業ブランディングに取り組む株式会社西友をご紹介します。

◆ 福井県内3分の1のシェアを誇る制服メーカー

西友は1969年創業。制服を中心とした衣料品の企画・加工・販売を行ってきました。

制服は、組織のイメージを作り出す役割を担うもの。意匠性だけでなく機能性や耐久性、着ごこちの良さも考慮し、使い手に合った製品の提案を大切にしています

一般的な企業の事務服や作業服から、医療関係、官公庁のユニフォームまで、取り扱うアイテムは多岐にわたり、地元福井に密着した丁寧な対応で、厚い信頼を積み上げてきました

現在では県内の制服業界の3分の1のシェアを誇っています。2018年に開催された福井国体では、福井県の吹奏楽隊のブレザーを手掛けています。

2019年には会社設立50周年の節目を迎え、新たな時代に向けて、会社のリブランディングの取り組みをスタートしました。

 

◆ 会社設立50周年の節目にロゴマークを刷新

設立50周年を機にまず行われたのが、企業ロゴマークのリニューアル

リニューアルの担当に指名されたのは、現社長の息子である西村友佑さんです。

これまでは会社の包装紙や襟ネーム、社章など、場面ごとに異なるデザインのマークが使われていて、会社として正式なロゴマークといえるものはなかったそう

会社の思いを表現した、汎用性の高いロゴマークを作ることを目指しました。


「社長には、いずれ会社を継ぐ立場として思う通りにやればいいと言われました。

でも何から手をつけたら良いか全く分からなかったので、デザインセンターふくいさんに相談に行き、ロゴマーク開発のすすめ方や、県内デザイナーさんの紹介をしてもらいました」。

これまで使われていたロゴマーク

 

デザインを担当したのは、六感デザインの野路靖人さん

友佑さんと社長が、会社がこれまで歩んできた道のりや現状、大切にしている考えなどを伝え、話し合いと細かな調整を重ねてロゴマークが形になっていきました。

 

◆ 企業スピリットを表現するロゴマークが完成!

最終的にできあがったロゴマークがこちらです。

アルファベット表記「SEIYU」の「友」の頭文字「Y」で、制服の象徴でもある襟とネクタイを表現。

カラーにも制服を連想させるネイビーブルーとスカイブルーが使われています。

さらに、三方向に伸びていく形には、制服を着る人・企業・社会の三方向に喜びをもたらしたいという思いも込められています。

 

「デザイナーさんにいくつか案を出してもらい悩みましたが、制服を扱う会社ということもあり、格式がありながら新しさも感じられるものを選びました」。

 

ロゴマークに合わせ、「制服は親友」というキーワードをもとにしたコンセプトも作られました。

 

 


会社の目指す方向性を、取引先と社員の双方に分かりやすく示した内容
になっています。

 

◆ ロゴマークと共に会社を成長させていきたい

2018年11月に開かれた50周年式典の際、県内外から集った取引先や社員OB・OGの前で、リニューアルしたロゴマークとコンセプトを発表した友佑さん。

「式典にご参加いただいた方々に、その後お仕事でお会いする機会があると、“あの時ロゴマークの発表してたよね”と話題にしてもらえて、良いコミュニケーションツールになっていると感じます」。

 

ロゴマークはアルファベット表記と漢字表記の企業名とともに、いろいろな組み合わせで使えるようデザイナーが提案してくれたとのこと。


現在は会社の看板、名刺、封筒、社員証、バッジ、襟ネーム、広告物、商品提案の資料など、さまざまなところに使われています。

「気軽に使いやすい」と社員のみなさんからも評判のようです。

友佑さんは、ロゴマークのリニューアルを通して、社長の思いを改めて知り、会社のこれからを考えることができたと話します。

「今回ロゴマークを作ってみて感じたのは、ロゴはあくまでも“うつわ”であるということ

ロゴを見た人がどのような印象を抱くかは私たちの取り組み次第です。

時間をかけて社員たちの思いをどんどん詰め込んでいき、いずれはこのロゴマーク=西友と誰もが認識してくれる企業に成長したいと思います」。

 

◆ これまで培ったものを大切に、新たなチャレンジを

時代が変化する中、制服業界においても細かなニーズに対応した企画提案力の重要性がさらに増してきているとのこと。

西友では現在、取り扱うアイテム全体の8割がメーカー品、2割がオリジナル企画商品という状況ですが、今後はそうした要望に柔軟に対応できるよう、会社の原点でもあるものづくりに立ち返り、オリジナル企画商品を増やしていく考えです。


縫製を自社内でできる体制を整え、企画提案から生産まで、トータルで行える企業
を目指しています。


「これまでの経験や実績を生かし、次の時代に向けて、若手を中心にアイデアを出し合って新しいことにもチャレンジしていきたい

それに加えて、社長がよく言っていることなのですが、社員の成功体験を積み重ね、仕事が楽しいと思ってもらえる会社になっていきたいと思います」。

 

株式会社西友

福井県福井市問屋町2-48
☎0776-26-3322

公式ウェブサイトはこちら

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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