ふーぽBOOKセレクション【中学生編】「夏に読みたい不思議な本、不気味なはなし」~図書館司書おすすめ本~

ふーぽBOOKセレクション【中学生編】「夏に読みたい不思議な本、不気味なはなし」~図書館司書おすすめ本~

こんにちは、ふーぽ編集部です。

プロにおすすめの本を聞いて、新しい書に出会う企画「ふーぽBOOKセレクション」。

今回は、福井県立図書館の司書の方に、中学生にオススメの本を教えていただきました。

テーマは「夏に読みたい不思議な本、不気味なはなし」

ぜひ読んでみてくださいね♪

 

『魂をはこぶ船 幽霊の13の話』

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魂をはこぶ船 幽霊の13の話
オトフリート・プロイスラー/作 佐々木田鶴子/訳
小峰書店 2004年
119ページ

 作品概要 
ドイツ人作家・プロイスラーが、ドイツやそのまわりの地域で語り伝えられてきた昔話のなかから特に美しく、おもしろい民話や伝説を選び、語りなおして作った作品集です。

踊る幽霊にかこまれながらバイオリンを弾き続ける楽師の話、小間物問屋が幽霊を退治する話など、魂や幽霊の話が13話収録されています。

 

福井県立図書館 司書 鷲山香織さん
プロイスラーは、ドイツを代表する児童文学作家です。『小さいおばけ』、『大どろぼうホッツェンプロッツ』などは世界中で翻訳され、多くの子どもたちに読み継がれています。

プロイスラーが子どものころ住んでいたボヘミア地方では、昔話がさかんに語られていました。プロイスラーのおばあさんも、たくさんの昔話を孫たちに話してくれたそうです。その体験がこの本の下敷きになっているのでしょう。

一つ一つのお話は、5、6ページと短いものばかりです。その多くは、気味悪い真夜中の時間の出来事ですが、怖い話、悲しい話もあれば、ほろっとする話もありますよ。

シリーズには、ほかに、『真夜中の鐘がなるとき 宝さがしの13の話』、『地獄の使いをよぶ呪文 悪魔と魔女の13の話』があります。

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『ぼくにだけ見えるジェシカ』

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ぼくにだけ見えるジェシカ
アンドリュー・ノリス/作 橋本恵/訳 
徳間書店 2019年
221ページ

 作品概要 
中学生の少年フランシスは、「男のくせにファッションに興味がある」という理由から学校でからかわれ、孤立していました。

フランシスは、ある寒い冬の日、校庭のベンチでノースリーブの服を着た少女と知り合います。

少女は、1年以上前に亡くなったジェシカの幽霊でした。他の人には見えない幽霊のジェシカが、フランシスにだけは見えたのでした。
フランシスとジェシカはすぐに友達となり、強い絆で結ばれていきます。

さらに、アンディとローランドという仲間もでき、交流を深めていきますが・・・。

幽霊の少女との友情を通してかわっていく少年たちを描きます。

 

福井県立図書館 司書 鷲山香織さん
なぜ、フランシス、アンディ、ローランドの3人に、ほかの人には見えない幽霊の少女ジェシカが見えるのか?

なぜ、ジェシカは幽霊になってこの世界にとどまっているのか?

その秘密がだんだんとあかされ、結末でのジェシカの行動につながっていきます。

幽霊が登場しますが、決してホラーではありません。いじめがテーマではありますが、暗い話でもありません。

「自分が人とは違う」と思うことは、だれもが経験することでしょう。

少年たちは、幽霊のジェシカと出会い交流を深めることで、自分を認められるようになっていき、前向きに生きられるようになっていきます。

暗闇の中でも、人生は可能性に満ちていて、奇跡が起こりうる作者はあとがきでこう述べています。


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『〈死に森〉の白いオオカミ』

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〈死に森〉の白いオオカミ
グリゴーリー・ディーコフ/作 ディム・レシコフ/絵 相場妙/訳 
徳間書店 2019年
157ページ

 作品概要 
物語の舞台は数百年前のロシアの田舎村。

村人たちは農地を広げるため、人間が手を出してはいけないと言い伝えられてきた森を焼き払います。

それからまもなく、森に近づいた村人が相次いでオオカミに食い殺されました。

村の長老は、この村は森の主である白いオオカミの魔物の怒りを買ってしまったのだと語ります。村人は鉄砲を買い込み、凄腕の傭兵ヤコフを雇って対抗しますが、オオカミの群れによる襲撃は徐々に激しくなっていき…。

雪と氷に閉ざされた小さな村で、村人とオオカミの壮絶な戦いが始まります。

 

福井県立図書館 司書 酒井瑠美さん
凍てつく冬の最中、オオカミに包囲され孤立していく村、謎めいた「霊」のお告げ、ついに姿を現した巨大な白いオオカミ…ロシアの昔話を下敷きにした、怖くて不思議な物語の世界に引き込まれます。

157ページと長さは控えめですが、村人と白いオオカミの対決という主題に、物知りの長老テレンチーが語る白いオオカミの伝説、呪われた不死身の傭兵ヤコフの身の上話といった複数のエピソードがからまって、長編物語のような充実した読後感がありますよ。

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『めざめれば魔女』

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めざめれば魔女
マーガレット・マーヒー/作 清水真砂子/訳 
岩波書店 2013年
382ページ

 作品概要 
主人公ローラは、生まれつき鋭い直感を持つ14歳の女の子。ニュージーランドの町で、母親と幼い弟ジャッコの3人で暮らしていました。

ある日、ローラとジャッコはカーモディ・ブラックと名乗る怪しい男と出会います。その後ジャッコは元気を無くし、急激に衰弱していきました。

母親は病気だと考えますが、ローラは男が悪霊で、ジャッコは生命力を吸い取られているのだということを見抜きます。

ローラはジャッコを救うため、同じ学校の上級生ソリーに助けを求めます。ソリーは男性ですが、ローラは以前から彼のことを「魔女」だとわかっていたのです。

ソリーの協力を得て、ローラは悪霊と対決するために自らも魔女に変身します。

 

福井県立図書館 司書 酒井瑠美さん
薄笑いを浮かべた悪霊カーモディ・ブラックのぞっとするような不気味さ、ジャッコが生命力を吸い取られてしなびたように衰弱していく怖さ、ローラが魔女に変身する過程で経験する幻想的な旅路と、まさに「不思議で不気味な」気分を味わえる作品です。

といっても、空想の世界を舞台にした物語ではなく、描かれているのはリアルな日常の世界で、ローラもとても現実的な女の子。

新しい恋愛に夢中になっている母親への反発や、自分たちを捨ててほかの女性を選んだ父親への怒りを抱えつつ、自らもまた異性であるソリーにひかれていくローラの心の揺れが丁寧に描かれています。

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ちょっと怖くて不気味なだけではなく、内容が深くメッセージ性のある本ばかりですね。

ぜひこの夏に読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【協力】福井県立図書館

福井県福井市下馬町51-11
☎0776-33-8860
【開館時間】 平日 9:00 ~ 19:00、土日祝 9:00 ~ 18:00
【休館日】月曜 ※不規則に休館になる場合がございますので、事前にサイトにてご確認ください。

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