【開催済】金津創作の森で開催中の「浅田政志写真展 Family Photo Tree」は、みんなを笑顔にする“味な写真展”です。

【開催済】金津創作の森で開催中の「浅田政志写真展 Family Photo Tree」は、みんなを笑顔にする“味な写真展”です。

こんにちは。ふーぽ編集部のMKです。

福井県あわら市にある金津創作の森美術館で、脱力系だけど、家族のことを想って心があったかくなる味わい深い写真展が開かれていること、知っていますか?

まずは、浅田政志さんとはどんな写真家なのか、簡単に紹介します。

浅田政志 -あさだまさし-

1979年三重県津市生まれ。自身を含む家族が被写体となった写真集「浅田家」(2008年赤々舎)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。同写真集と、東日本大震災の被災地での写真洗浄と返却の現場を記録した「アルバムのちから」(2015年赤々舎)を原案とした映画が2020年10月に全国東宝系で公開予定。


浅田政志役に嵐のニノこと二宮和也さん、兄の幸宏役に妻夫木聡さんが決定!

MK的に、浅田さんの肩の力が抜けている感じがニノ(すいません)にものすごく似ていると感じていたので、とても嬉しいキャスティングです。

そんなところも写真展でチェックすると楽しいかも♡

 

それでは、中へ進みましょう。写真展は7章に分かれています。


タイトルの「ファミリー・フォト・ツリー」は、家系図やルーツを意味する「ファミリー・ツリー」から浅田さんがつくった言葉。

展示を進むうちに根から幹、枝葉を伸ばす木の成長になぞらえた構成も見ものです。


写真は大きくのばしてパネル展示されているので、写真集では分からない、細部に至るまで作りこんだ世界観を楽しめます。

タイトルにちなんだウッディーな展示空間にも癒されますよ。

 

 

第1章は《年賀状》1981-1998。その名の通り、年賀状です(笑)


浅田さんのお父さんが撮影した兄弟の写真をのせた年賀状は、喪中を除いて約16年も続いたそう!

ご自身も「僕の写真の原体験」と語る貴重な展示です。

時代をうつす、ファッションやヘアスタイルにも注目です!

年々無表情になったという兄弟の集大成(笑)。でも撮影に応じるんだから優しい二人ですよね

 

 

 

第2章は卒業制作》2001。

浅田さんが写真映像専門学校の卒業作品として、「たった一枚で自分を表現しなさい」というテーマから導き出した答えが、ファミリーフォトだったそう。


これ、自分たち家族の思い出を自分たちで再現するというもので、高校生写真コンテスト入賞で天狗になる浅田さんや、タトゥーがおかんにバレた日愛犬の葬式など、日常の風景(?)を再現しているのがユニークです。


すべて地元・三重県で撮影されています。

 

 

 

第3章はご存知、《浅田家》2002-2009。

卒業制作の「過去」に対し、ここからは「未来」がテーマ。


いろいろなお仕事に扮するシリーズや、浅田さんの葬儀などを撮影するうちに「記念日をつくる記念写真」という考えに行きついたとか。

家族写真を撮る日が家族の記念日になる、ってステキですよね。


ちなみに2章ではモノクロ、レリーズ(離れたところからシャッターを切るケーブル)撮影だったのが、カラーでセルフタイマーを使うことにより、スケールアップしています。

この消防士にふんした写真は、見覚えあるんじゃないでしょうか。「浅田家」の表紙にもなっています

 

 

 

第4章は《NEW LIFE》2008-2010。

お兄ちゃんが結婚し、家族が増えます!パチパチ!


実はこの展示のみどころの一つでもある、章ごとのタイトル看板。

この「NEW LIFE」はお兄ちゃんの新居の前にあったスーパーの名前からとったそう(笑)

担当学芸員の千葉さんもお気に入りの一枚。手に持っているのは…?

 

実は、この電車の写真撮影現場に、月刊fu編集部もいました


家族をテーマにした2010年3月号巻頭特集の取材におじゃま。

当時の担当者曰く、政志さんの「ほい!」という指示のもと、女学生役の順子さん、車掌役の幸宏さん、運転士役の章さんは運転士ボックスでポーズ

という和やかな現場だったそうです。ほほえましいですね!

撮影合間のみなさん。浅田兄弟、かっこいい…♡

こんなにも自然体でいられる役者なみなさん

2010年3月号の「月刊fu」で取材におじゃましましたー

投稿した写真が、会場で投影される企画もあり。ぜひ投稿を

 

 

 

そして第5章は《みんな家族》2007-2019。

こちらは、全国の家族を浅田さんが撮影したファミリーフォト


事前に打合せをし、撮影道具を作るのは何と家族自身というから驚き。

クオリティの高い撮影小物たちもしっかり見届けましょう。


今回の展示のために新作の撮影も行われたそうで、福井県から2組の楽しい家族写真が登場しています。

メイキング動画もあるので、お楽しみに。

ブラック企業をテーマに子ども社長と社員たち(笑)。福井県の倉友さん一家です

 

 

 

第6章は《アルバムのチカラ》2011-2013。

2011年といえば、東日本大震災。


被災地で行われている写真洗浄の現場を2年半かけて記録したもので、愛おしそうに写真を見つめるみなさんに胸が熱くなります。

「プリントすることの大切さ」をあらためて実感。


写真は未来に見返すために撮っているもの」という浅田さん。

たしかに写真は今を記録する、という一方で、思い出を記憶するツールなのかもしれません。

「どの写真も、誰かにとってはかけがえのない思い出」と浅田さん

 

 

 

最終章となる第7章は、《浅田家 全国版》

現在9人(!)になった浅田家が三重県を飛び出し、47都道府県をめぐります


1年に1度の家族撮影旅行のため、全県制覇する頃、浅田さんは77歳…。

ライフワークとなるこの作品たちは、浅田家の年賀状になっているそう。


お父さんと同じことをしている政志さんに、目に見えない家族のつながりを感じますよね。

福井県は東尋坊にて。社長に扮して、みんな眼鏡をかけています。会場でチェックして!

 

ちなみに、今回、展示を案内してくれたのは、担当学芸員の千葉由美さん

相当な“浅田家フリーク”で、膨大な浅田家情報をお持ちです(笑)


千葉さんがガイドしてくれる、「浅田政志写真展を見る会」2/23(日)・3/1(日)各日14:00~14:30への参加がおすすめですよ。

千葉由美さん
撮影秘話やとっておき情報をお伝えします♪

館内で見かけたらお声かけくださいね!
 
 


ここまで読んでいただいたアナタに朗報です。

浅田政志さんに会えるチャンスが、何と2回もありますよ!

2/22(土)13:30~14:30に「スペシャルギャラリートーク、そして14:40~16:00の「プチ浅田撮影局では、浅田政志さんがインスタントカメラで撮影したアナタの写真をプレゼントしてくれるんですって。

※ギャラリートークは参加無料・要展覧会観覧券、撮影局は参加費500円です。

そして写真展の最終日にも。

【開催中止】3/8(日)13:00~16:00「浅田撮影局~福井出張編」

※当日10:30から美術館アートコア ホワイエにて整理券配布(先着順)

家族や友人同士、おひとりさまも大歓迎。「浅田家全国版 福井県」に登場する恐竜とともに撮影し、写真はプレゼントしてもらえます。

今展のためにつくったという付箋やマステなどオリジナルグッズも♡

 

心温まるステキな休日を過ごしに、金津創作の森美術館へ出かけてみてはいかがですか♡

写真展については、こちらをチェック!

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

MK
writer : MK

「おいしいものしか食べたくない」がテーマ。
主に、ふくいの食べもの、飲みもの、うつわ(職人)について書いてます。ときどき、オシャレもしたくなります。
エジプトと古墳時代、ジブリも好きです。県内のアート情報にも目を光らせています。

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