勝山市にある弁ヶ滝(べんがたき)は、落差約40メートルの大きく立派な滝です。
滝を見るには、広域基幹林道法恩寺線の暮見から入り、弁ヶ滝の標識のある駐車場に車を止めて、そこから徒歩5分ほどかかります。(詳しくはふくいドットコムをご覧ください。)
駐車場に車を止めて、空を見上げると、スキー場のある南方向は少し明るくなっていました。
反対の北方向(弁ヶ滝のある方向)には、木のシルエット越しに、北斗七星が昇っていることに気づきました。
▲「北斗七星ど~こだ!-弁ヶ滝の駐車場から見つけた北斗七星-」
北斗七星が木を使って、かくれんぼしているように、見えました^^
皆さん、上の写真に写った北斗七星を見つけられるでしょうか?
▲「沈むオリオン座」
弁ヶ滝へ向かうには、水が流れる音を聞きながら、沢沿いの道を進みます。
途中、オリオン座が山の陰に沈んでいく様子が見えました。
オリオン座の右下に輝く1等星、リゲルが沈んでしまうと、さっきまで堂々として見えたオリオン座が、急に寂しくなったような気がしました。高く昇った姿が格好良いですね!
▲「谷に昇るアルファルド」
目的の弁ヶ滝に着いたとき、来た道を振り返りました。
すると、暗い谷の奥に、ポツンと輝く星を見つけました。
見つけた星は、うみへび座にあるアルファルドという星でした。
アルファルドは、アラビア語で「孤独なもの」を意味します。
アルファルドの周りには、明るい星が少なく、ポツンと光って見えるのです。
上手く名前を付けたものだと、妙に感心しました。
星空の撮影のとき、目印になる星を探しながら、撮影しています。
それらの星の名前をいくつか知っていると、撮影がより楽しくなるように思います。
皆さんも、試してみてください☆
▲「弁ヶ滝とししの大鎌」
弁ヶ滝に近づくと、次第に滝の音が大きくなります。
撮影するのに良さそうなポイントに立つと、水しぶきで、服もカメラもメガネもびしょびしょになりました。
また、滝へカメラを向けてシャッターを押しますが、想像以上に滝が暗く、何度とっても滝は写りません。
そこで、頭につけていたヘッドライトで、滝を照らしながら撮った写真が上の1枚です。
滝の上には、春の宵に見やすくなるししの大鎌が見えました。
撮影を終えて、夜空を見上げると、真っ暗な滝の上に、ギラギラと星が輝いて、息をのむような景色が広がっていました^^
【注意】
冬季は広域基幹林道法恩寺線が通行止めになります。お出かけになる前に、勝山市のWebページ「主な林道の最新情報」などをご確認ください。
~星空観察のときに気をつけたいポイント~
■安全管理:昼間の内に、危険な場所、立ち入ってはいけない場所がないか確認しましょう。また、山へ行く場合には、クマよけの鈴やオーディオなど、音の出る物を身に付け、複数人で行動しましょう。
■ライトの使用:星の観察・撮影をしている人がいたら、ライトの使用は必要なときだけ。
■ゴミは必ず持ち帰ろう。
■民家などが近くにあるときは、大きな声など出さず、夜間はお静かに。
マナーを守って、星空を楽しみましょう^^/
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※紹介している写真は、星が見やすいように画像処理をしています。そのため、実際に人が見た星空とは異なります。
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