【若新雄純の変点観測】地方が躍起になるアピール合戦について、若新さん「移住が魅力的なものになるには、『?』が大事!」

    【若新雄純の変点観測】地方が躍起になるアピール合戦について、若新さん「移住が魅力的なものになるには、『?』が大事!」

    こんにちわ、ふーぽ編集部です!

    福井県若狭町出身でプロデューサーや大学教員として活動する若新雄純さんに、ふーぽが密着する『若新雄純の変点観測online(オンライン)』。

    福井の各メディアで若新さんが放つ、「普通」とは少し違ったスタンスの発言を観測していきます。

    第10回は、8/9に放送された福井テレビ「おかえりなさ~い」での変点観測です!

      この日のおかえりなさいのコーナー「金曜特集」では、
      福井市の越前海岸沿いに位置する五つのエリア
      「鷹巣」「棗」「国見」「越廼」「殿下」で、
      地域の資源を活かしたアクティビティを提案する「福井市越前海岸盛り上げ隊」を紹介。

      活動の背景には、
      福井をはじめ多くの地方自治体が頭を悩ませている「過疎」の問題があり、
      地域の魅力を発信して最終的には「移住」や「定住」につなげていきたいとか。

      他にも空き家対策として、空き家を旅行者向けの宿泊施設に改装したり、
      様々な活動を行っているとのこと。

      県外からの移住者も、少しづつ増えているようです。

      VTR終了後、おまちかねの変点観測がスタート。

       

      2015年から行われた「ゆるい移住」(鯖江市)や、
      先日始まった宮城県栗原市での体験移住プログラムなど、たくさんの移住政策にも携わっている若新さん。

       

      「いろいろやってみてわかったのが、その地域に何があるか、
      どんな魅力があるのかが事前に分かっていないほうが、

      移住を楽しんでくれる場合が多いってことです」

      「ここにはこういうものがあるよとか、こんな仕事があるよとか、
       そういった情報が分かってないと誰も来てくれないと思われがちですけど、
      どのまちも必死でアピール合戦する中で、その地域の多くのことをあらかじめはっきり理解してもらうのはとても難しい

       

      行ってみないと何が起こるか分からないという「?」が多い方が、
      むしろ移住を魅力的にすると、若新さんは強調します。

       

      「移住でやって来てから、自分で自分の仕事をつくったり
      福井にこんな人がいたんだ、こういう場があったんだていうのを徐々に知っていったり。
      そういった変化や発見を楽しんで、福井に定住してくれた僕の仲間も多い」

      「移住する前に細かい計画ができていると、
      それをやらなきゃいけなくなるというか、
      それができないと失敗っていう風に思われちゃう。
      だけど、何もわかっていなくて、これからどんどん見つけていくっていう『?』の状態なら、
      成功も失敗もない。

      「わからない部分、決まっていない部分を自分でつくっていったり、
      想定外や変化そのものを楽しんでもらうという考え方のほうがいいと思うんですよね」

       

      移住を行う自治体のスタンスについても、

      「うちの地域にはこういったものがあるから来てくださいっていう、
      すでにある確実なものをアピールするよりも、
      来て見てもらわないとわからないですよ、だけど来てもらえたらみんなで受け入れます、
      発見を楽しんでもらえます、っていう風な伝え方のほうが、
      幅広い層の人に興味を持ってもらえるということが分かってきました」

       

      「移住は“?”が魅力」。放送中に使用したフリップたち。全て若新さんの手書き


      放送終了後には、深掘りトークをしていただきました。

       

      「全国各地で地元の魅力のアピール合戦が行われてますけど、
      そのアピール合戦って不毛なものになりがち」

      「地域の人が当たり前に思っていることを、
      魅力として言語化するのは難しいし、言語化できないものも多い。
      それに言語化できるものは、どうしても横並びなものに見えてしまう」

       

      放送中にも触れた、『?』(予想できない状態)についても、若新さんは語ります。

       

      「何も分からない状態、つまり『?』の状態のほうがいいというのは理由があって、
      自分の中にないものを知ったり、体験したりという、
      巷でよくいう『0→1(ゼロからイチ)』を楽しめる能力って、みんな持っているはずだと思うんです。
      1を実現できるかどうかは別として、そのプロセスは誰でも楽しめる

      「また、『?』が多いほど、新たに何かを発見する余白も増えます
      それに、移住して仕事や活動で成果を出せるっていうのは約束することが難しいけど、
      何かを発見できるってのは誰にでもできることだと思うので、
      そこを大切にすべきかなと」

      「しばらくの間は、そんなにお金がなくても暮らせたり、
      とりあえず生活できるっていう環境が保証されて、
      『0→1』のプロセスを経験し、発見を楽しめる環境にしてあげると、
      地方のまちにも意外といろんな人が集まってくれるっていうのが、
      これまでの取り組みで分かったことですね」

       


       

      今回の変点観測、いかがだったでしょうか?

       

      今回の若新さんのお話、
      まさに若新さんのこれまでのスタンスを表すような内容でした。

      いろいろお話をうかがってふーぽ編集部が感じたのは、
      若新さんは「実験」とそれによってわかった「発見」を重視しているということ。

      ビジネスでもなんでも、何かをやるときには「成功」や「失敗」がつきもの。
      だけで実験なら、たとえ予想と違った結果になったとしても、
      「このやり方ではこうなる」という発見がある。

      そういう発見を大切にし、価値を見出してあげれば、「失敗」することはない。

      移住でも、何もわからない場所に飛び込むという実験をして、これまでの自分になかった新しいものを発見する。
      それを楽しみ、価値を見出して評価できれば、
      移住を選んだ自分にも納得感が持てそうですし、自己肯定感も高まり、移住を続けれるのかも。

      移住政策の新たなキーワードとして、「発見」に注目すべきではないでしょうか?

       

      次回の変点観測もお楽しみに。

       

      前回の記事はこちら!

       

      【若新雄純の変点観測】地域のブランド戦略について、若新さん「ブランドはみんなの共創感覚でゆるくつくる時代」

       

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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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