【若新雄純の変点観測】新たな社会参加の形?持続可能なボランティアの秘訣を、若新雄純が語る!

【若新雄純の変点観測】新たな社会参加の形?持続可能なボランティアの秘訣を、若新雄純が語る!

こんにちわ、ふーぽ編集部です!

福井県若狭町出身でプロデューサーや大学教員として活動する若新雄純さんに、ふーぽが密着する『若新雄純の変点観測online(オンライン)』。

福井の各メディアで若新さんが放つ、「普通」とは少し違ったスタンスの発言を観測していきます。

第13回は、2/14に放送された福井テレビ「おかえりなさい」内のコーナー「若新雄純の変点観測」での変点観測です!

2/14に放送された福井テレビ「おかえりなさい」の放送では、ふーぽでもおなじみの福井県住みます芸人の平本さん(モグモグパクパク)をゲストに迎え、鯖江市で行われている「ゆるい食堂」という活動について紹介。

 

実はこの「ゆるい食堂」、若新さんが立ち上げた社団法人が中心になって運営している事業。

スーパーなどから、売り物にできないが、まだまだ食べられる食材などを寄付してもらい、集まったボランティアがそれを調理して、無料で来場者に提供するというもの。

 

食材の調達方法からうかがえるように、ゆるい食堂のひとつの取り組みとして食品ロス(売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されること)の削減に貢献すること。

さらに、来場者が同じ部屋でみんなで一緒に「いただきます」と合唱してから食べ始めるなど、「孤食」にも目を向けた取り組みでもあります。なので、参加している子どもたちに、みんなで食べる喜びを味わってほしいということで一部売れ残りではない食材を提供してくれるところもあるとか。

この日の放送では、アイアイ鯖江・健康福祉センターにて2月2日に開催された「ゆるい食堂」において、ボランティアが料理をつくり市民にふるまうまでの様子がVTRで流れ、その中には平本さんが参加者として他のボランティアと一緒に調理に取り組む姿も。

 

ゆるい食堂に参加してみた感想を、平本さんはこう語った。

「ゆるいというネーミングなんですけど、参加して調理している人たちのパワーとかやる気とか、団結力の強さを伝わってきました。

「今回ボランティアで参加させてもらったんですけど、不思議とボランティアでやっているっていう感覚ではなくて、自分も何かを得られるっていう感覚になったというか・・・。最後の方では素直にまた行きたいっていう気持ちになっていましたね。」

平本さんのコメントを受けて、若新さんは、

「世の中にはこういったゼロ円食堂や子ども食堂ってたくさんあるんですけど、実はけっこう運営メンバーがケンカ別れして終わってしまうっていうケースが多いらしいんです。」

 

「こういう目的のためにとか、こういった人たちのためにやるとかっていう理念や正義がぶつかったり、メンバーの目的意識がズレてきてダメになったり。

 

「なので、僕らがやってる“ゆるい食堂”は、あえて『こういう風にしなきゃいけない』っていうことに縛られないようにしています。ボランティアの参加者や、食堂に食べにやってくる人たちを限定しないのはそれが理由なんです。」

 

 

グループの取り組みの目的やルールを厳格に決めずに、参加したい人への間口を広げているのが、ゆるい食堂のひとつの特徴と言えそうです。

 

「目的を果たすことも大事なのですが、取り組みの考え方がじわじわと広まっていくことのほうが大事なんじゃないかと、僕は考えています」と、若新は話します。

つづいて若新さんは、そもそもの“ボランティア”という活動について言及。

 

「こういうボランティアの活動でありがちなのが、誰かのために自己犠牲をしないと、とか、仕事忙しいけど何とかして参加しなきゃ、なんていう義務感を過剰に抱いてしまうこと

「そうなると、グループのメンバーから、なんで来なかったと、非難されることもあるようです。ボランティアなのにって感じですけどね」

 

確かにゆるい食堂もボランティアではありますが、

「参加した人それぞれが、自分のためというか、何かを得られるから参加して、それが他のひとのためになっているように見えましたね」

と、平本さんは語ります。

 

若新さん曰く、ゆるい食堂は、食べにくる人の数や出される品数が多く、全国的に見てもかなり大きな規模の活動ということなのですが、

「たくさんの人が来てくれているとはいえ、ゆるい食堂が食品ロスの問題や孤食の問題の解決に大きく貢献できているとは思っていません。

「もちろん、ご飯を食べにくる人たちのためにという視点をもちつつ、運営や調理に取り組むスタッフが活躍し楽しめる場にするということをすごく大切にしているんです」

「スタッフ同士の出会いや学び、楽しさなど、自分たちの充実感につながるような場や空間にすることが、活動を持続可能なものにするひとつの重要な考え方だと思っています」

 

さらに若新さんは、自己犠牲的な活動の限界を強調しつつ、

 

参加する人がそれぞれ何かで活躍できて、輝ける、そんな出番をつくる。その場にいけば、自分の出番があって楽しめるとたくさんの人が思えれば、そんな場所や人が増えて、結果的に活動の輪も広がっていくと考えています。」

と話していました。

 


 

今回の変点観測、いかがだったでしょうか?

 

ついつい、「ボランティアなのに、活動している自分たちが楽しんでいいの?」って思いがちですけど、意義のある活動こそ続けていくことが大事だと思うので、継続していくためにどう参加者のモチベーション維持していくかというのは、とても重要なテーマですね。

 

次回の変点観測もお楽しみに!

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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