【若新雄純の変点観測】駅前のシンボル的建物はもういらない?「まちづくり」をひらがなで書く理由。

【若新雄純の変点観測】駅前のシンボル的建物はもういらない?「まちづくり」をひらがなで書く理由。

こんにちわ、ふーぽ編集部です!

福井県若狭町出身でプロデューサーや大学教員として活動する若新雄純さんに、ふーぽが密着する『若新雄純の変点観測online(オンライン)』。

福井の各メディアで若新さんが放つ、「普通」とは少し違ったスタンスの発言を観測していきます。

第12回は、10/28に放送されたFM福井の番組「Morning Tune」内のコーナー「若新雄純のふくいナナメ読み」での変点観測です!

 

10月10日、福井駅前の西部福井店の新館が閉館されると発表されました。
【 ⇒ 詳細は福井新聞ONLINEの記事にて】


西部福井店といえば、ある意味で福井駅前のシンボル的存在。
若者向けの雑貨店などが入る新館閉店のニュースを聞き、ショックを受けた人も多いのではないでしょうか?

 

「実は僕、高校卒業したあとの一年間、福井市に住んでいたんですよ。その時に新館にある美容室によく通っていました。だから新館がなくなるってきいて、やはりちょっとさびしいですね」

と、西部福井店には少なからず思い入れがあるよう。

 

閉館を報じた福井新聞の紙面では、「なくなると困る」との高校生の声も紹介。

 

「新聞記事では、駅前のまちづくりへの影響を懸念するような内容だったんですけど、いわゆるファッションビルとか若者が使うような駅前のビルがなくなるっていうことは、必ずしもマイナスではないと思います」

 

「まちづくりの“まち”を、“町”や“街”でなくひらがなで表記するようになりました。“つくる”も“作る”でも“造る”でもない。これには理由があって、“まちづくり”の考え方のルーツが関係しています

 

「かつての市街地開発は、駅前にこういう建物や施設を作ったら消費が盛んになったり、人の行き来が便利になるんじゃないか、といったように、莫大なお金をかけて計画的に都市インフラを整備していこうっていうスタンスだったと言われています、ところが、人々の生活スタイルが大きく変わって、立派なビルを建てれば人が集まって賑わうという考えが通用しなくなりました」

 

「ビルとか橋とかそういった建物、手にさわれるような、いわゆる“ハード”なものをどこにどう置くかではなくて、あいまいなまちの雰囲気や文化をみんなで自由に発想していろいろ試しながら柔軟に考えていくべきだということで、“まちづくり”とひらがなで表記されるようになったそうです。まちの内面、より“ソフト”の部分に重点がシフトしたということですね」

 

 

若者の生活スタイルやまちづくりへの考え方の変化は、西武福井新館ようなこれまで駅前のシンボル的存在だった施設がなくなることを、必ずしも悲観的にとらえなくてもいいと示唆しているのでしょう。

 

「新館がなくなることは、その瞬間は悲しいことかもしれない。だけどこれをきっかけに、新館がなくなった場所は、次何を目指すべきなのか、若者が一体どんなことを求めているのかを、専門家も素人もみんな交えて自由に柔軟に考えていったらいいなと思いますね。余白を悲観せずに、みんなでゆるく考える。それがこれからのまちづくりです

 


 

今回の変点観測いかがだったでしょうか?

まちづくりにおける“ハード”から“ソフト”への変化。近頃よく聞く“モノからコト”という価値観の変化とも関係しているのでしょう。

駅前にいったら、何ができるか?何を得られるか?駅前の空間が提供できる付加価値を、より真剣に考えていかなくてはいけないタイミングなのかもしれません。

 

次回もお楽しみに。

 

↓前回の記事はこちら↓

【若新雄純の変点観測】これから大きな問題になるのは、“おしゃべり格差”!?

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