続報!! スターダスト☆レビュー根本要さんに、ふーぽがロングインタビュー!

■音楽とは「リスペクト」なしでは作れない。

 

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根本さん
僕は音楽というものは、先を歩いてきた人たちへの「リスペクト」なしでは作れないと思っているんです。よほどの天才でない限り、誰からも影響を受けないなんてありえない。

僕自身も、子どもの頃や思春期、その後に出会ったいろいろな音楽に影響を受けている。それらへのリスペクトの気持ちを常に持っています。

そして、その気持ちを音楽を通して伝えたい。「僕らのこの音楽を、この曲を作ってくれた元ネタはこの曲。このミュージシャンだよ」って。

そして僕らの音楽を聞いた若い人にまた何かを受け取ってもらえたらうれしいですね。
 
ふーぽ
その意味では、今回のアルバムで同世代の佐橋佳幸さんがプロデューサー&アレンジャーを務めたことは大きかったのでしょうか?
 
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根本さん
ギタリストでもあり、プロデュースをお願いした佐橋佳幸くんは、まさに同じ時代を生きて同じような音楽を聴いて育っているので、僕らが作りたい音に対してイメージが通じやすかったです。

まさに「打てば響く」ような感じでしたね。

先人たちの思いに、僕らがどれだけ応えられているか分からないけど、このアルバムには音楽を敬愛する思いを共有した佐橋くんと僕らで作り上げた音が詰まっています。
 

アルバムレコーディング風景。和気あいあいとした空気感が伝わってきます(アルバムクレジットより)

 

■ライブバンドとしてのスタレビ。

 

ふーぽ
アルバムに込めた思い、しっかり受け止めました!

ちなみに、今回で福井でのライブは何回目ですか?
 
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根本さん
デビューして30年以上ですが、数えてみたら今回で16回目の福井公演でした。

全国あちこちツアーしているから、どこも毎年のように来ているイメージで見られますね。
 
ふーぽ
そうなんです。

なんだかスタレビは毎年福井に来てくれて、福井をすごく大事にしてくれている気分でいました。
 
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根本さん
まあ、ほかの県はもっと行ってるんですけどね(笑)

もちろん、ライブは採算を考えないといけない。

だけど僕たちの音楽を聴きに来てくれる人が、少しでもいるならば行けるところに全て行きたいんです。

キャパが1,000人の会場に500人しか入らない時もあるかもしれない。でも、その残り500人は今後また来てくれるお客さんの分だと思うようにしています。
 
ふーぽ
なるほど。ライブに対しても哲学がありますね。
 
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根本さん
ライブ会場で空席があるときは観客のみなさんに立ってもらって、後ろを見てもらうんです。

「これが今日の状況。だけど次こそ、もう後ろは振り向かない」って(笑)

空席があると、お客さんがバンドに対して変に気を使ってしまうかもしれない。「スタレビ、今日は本気でやらないんじゃない?」とか。

お客さんを、そんな「負」の気持ちにさせたくない。空席があるのなら、それを楽しめばいい。

今来てくれているお客さんと全力で向き合うことこそが大切だと僕は思っているんです。
 
ふーぽ
スタレビの音楽やライブは、いつ聞いても安心感、安定感があるように思います。
 
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根本さん
スタレビは「町の定食屋さん」みたいな存在になりたいと思っています。

いつ行っても変わらないね、おいしいね。そんな風に。スタレビのライブはいつ来ても、久しぶりに来ても、変わらないねって。

そして、これは自分たちよりも後輩の若いミュージシャンにも伝えていることだけど、好きな音楽をやって食べていくのは簡単なことじゃない。 

お客さんが入らないからライブをやらない。でもそれだと何も進まない。

たとえ満席でなくても音楽を続けていける方法を、スターダスト☆レビューは自分たちなりに考え続けてきたんです。
 
ふーぽ
本当にファンを大事にされていることが伝わってきます。
 
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根本さん
たまに他県でも「うちの県民性は引っ込み思案だから、ライブもノリがイマイチかも」なんて言われることがあります。

だったら、ライブでの楽しみ方を教えてあげれば良いんです。盛り上がるきっかけを作ってあげることが大切。

僕は音楽シーンがもっと活性化してほしいと思っていて、自分たちがいろんな県でライブをすることによって、後に続くミュージシャンたちがやりやすいようになってくれたらと思っています。

だから福井の人も、「福井はお客さんがいっぱい入るよ~」とか「音楽好きの県で、メチャクチャ盛り上がるよ!」って自分から言い出して、発信していってほしいな。
 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

ともき
writer : ともき

ふくいの食に関することが大好きな、ふーぽ編集部おいしい「食」担当。
ふくいのおいしい情報を中心に、野菜ソムリエとしての視点も活かした記事をお届けしま す。 最近のマイブームは農家さんや漁師さんからの情報収集。ふくいの食は奥が深い!

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