「福井と関わる仕事を通して、足跡を残せるのは幸せ」振付家・ダンサー 藤田善宏さん【ふくい人に聞く】

「福井と関わる仕事を通して、足跡を残せるのは幸せ」振付家・ダンサー 藤田善宏さん【ふくい人に聞く】

振付家・ダンサー
藤田 善宏さん

 

コンテンポラリーダンス界をリードする「コンドルズ」のメインダンサー藤田善宏さん(福井市出身)は、2018年の福井国体開会式で式典演技を振り付け 監修しました。

今週3月9日(土)10日(日)、文化庁芸術祭新人賞を受賞した舞台作品「ライトな兄弟」を故郷で凱旋公演します。

 

2018年9月、あいにくの荒天となった福井国体開会式だが、総勢2,100人以上が一斉に「はぴねすダンス」を踊る様子が話題となった。

その式典演技の振り付けを監修したのが福井市出身の藤田善宏さん。コンテンポラリーダンス界をリードするチーム「コンドルズ」のメインダンサーだ。

「当日は大変でしたが、出演者たちもずぶ濡れになったことでかえって何か吹っ切れたようなすごい迫力と熱気がこもった演技になりました。僕自身もこみ上げるものを押さえきれないほど感動しましたね」

2018年9月に開かれた福井国体開会式。雨の中、フィールドを埋め尽くした総勢2,100人以上の出演者が、藤田さん振り付けの「はぴねすダンス」を揃って披露し感動を呼んだ


コンテンポラリーダンスと聞くと難解で敷居の高いイメージを抱きがちだが、藤田さんは「頭で考えるのではなくて感覚で観るもの。決まったスタイルがなく、例えば風でも匂いでも心の動きでも、形がないものもすべてダンスになる懐の深さが魅力」と強調する。

踊ることの醍醐味に目覚めたのは、小学生のころの盆踊りがきっかけだったという。
「上手に踊ることより、みんなで動きを合わせる喜びと、自分が楽しむことが大切だということを学びましたね」

大学時代から本格的にダンスに取り組み始め、コンドルズの立ち上げに参加。その後も、有名アーティストのミュージックビデオやCMの振り付け、テレビ出演、舞台など多彩に活動の範囲を広げている。


近年力を入れているのが、自ら主宰するユニット「CAT―A―TAC(キャットアタック)」だ。藤田さんが今表現したいことのために、その時々に必要な相手と協働するスタイル。

活動の一環として発表した舞台作品「ライトな兄弟」は、2017年度の文化庁芸術祭新人賞を受賞した。

2017年秋、横浜市で上演した「ライトな兄弟」の舞台(撮影:松本和幸氏)。福井公演は県内有志でつくる実行委の強い思いで実現し、クラウドファンディングでも目標金額を達成した

 

その「ライトな兄弟」を、今週3月9、10の両日、初めて福井市で上演する。

ライト兄弟に憧れる架空の兄弟が夢の実現を目指すという物語で、セリフを最小限にとどめダンスパフォーマンスと身体表現を駆使して観客の想像力をかきたてる。

「ダンスの体の使い方を軸に演劇やリズム要素を取り入れました。幼児からお年寄りまで観てくれた人には好評で、福井の人たちにどう受け止めてもらえるか楽しみです」と藤田さんは意気込みを見せる。


数年間に及ぶ国体キャンペーン期間で、はぴねすダンスを踊った県民は約5万人以上に上る。また最近は、福井に関連した仕事の機会が増えているという。

「これまでわき目も振らず突っ走ってきたけれど、こうして故郷と関わりのある仕事ができて、自分の足跡を残していけるのは幸せだと思います」

▼「ライトな兄弟」福井公演のイベント詳細はこちら▼

藤田 善宏(ふじた・よしひろ)

福井市生まれ。高志高校、群馬大学教育学部卒業。
1996年、「コンドルズ」の立ち上げに携わる。
振付師として、アーティストPVや、舞台などを多数担当し、NHK総合「サラリーマンNEO」出演も。
「CAT-A-TAC(キャットアタック)」主宰。
2017年度文化庁芸術祭舞踊部門新人賞。群馬大学非常勤講師

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽインタビュー

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