\教えてくれた人/

テアトルサンク・岩堀さん
映写担当。映画のみならず映画館自体の持つ魅力をお伝えしたいです。2026年は映画の大当たり年、今からワクワクです!
Q. この映画、どうでしたか?
監督:萱野孝幸 氏による、俳優に対する敬意と愛に満ちた津田寛治映画でした!
※監督は、最近ですとテアトルサンクでも上映いたしました『THE KILLER GOLDFISH』の脚本を務めておられた方です。
今作は福井出身の名優:津田寛治さんがキャリアで初めてご本人役を演じられております。
今作は津田さんのドキュメンタリーではありません!ストーリーのある劇映画です(実際のエピソードも盛り込まれているようですが)
一人のベテラン俳優が“撮休がない”ほど多忙を極める日常の中、徐々に自身の“演じる”ということへの情熱に飲み込まれ「何者かに付き纏われている」という感覚の中、奇妙な体験を重ねていき、やがて現実と虚構の境界が揺らぐとき、思いもよらない真実に直面する・・・。
映画冒頭、多忙を極める津田さんの日常が映し出され、役から役へ素の自分を挟みつつまた別の役へ、まるで服を着替えるように演じ分けていくシークエンスで一気に今作の世界に引きこまれます!
そこから、謎に満ちた奇妙な出来事と津田さんの仕事中毒的な日常が徐々に混ざり合っていき、物語が展開されていきます。
別の人間を演じ続けていると、自分というものが小さくなったり、逆に大きくなりすぎてしまったりするのでしょうか。
観ている内に段々と津田さんが“津田寛治”さんに見えなくなるような、不思議な感覚に陥りました。
とてつもない数の出演数を誇る津田寛治さんが主役(しかも本人役)だからこそ物語に説得力が出て鬼気迫るものがありました!
また、作品の独特なテンポとシュールさが1場面1場面を印象深くしております。
個人的に印象的だったのは演技のワークショップのシーンです。
それまでのシーンとはまた違ったトーンになり、登場人物たちが真剣に演技に向き合っているはずなのに笑えます。おもしろい演技方法なので、みなさま是非真似してみて下さい。
津田さん以外の俳優陣でも、同じ事務所の方や過去に共演された方などがご自身役で出演されており、“現実っぽい虚構”感が強まりました。
映画全編を通じて、俳優が全身全霊を掛けて「役を演じる」ことの凄みを感じることができました。
この映画を観ちゃった次に津田さんをお見かけする機会がありましたら、まじまじと観察してしまいそうです。
Q. どんな気分の時におすすめ?
凝った構成の映画が観たい時、どんでん返しのある映画を観たい時。そして、津田寛治さんになってみたい気分の時!
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