嶺南在住クリエイターがいま会ってほしいローカルピープル情報をお届けする【嶺南こんにちは通信】。
今回は、絵本とコーヒー ハチドリ(敦賀市)の松永 朝恵さんです。
お気に入りの嶺南スポットも教えていただきました。
絵本と人を結ぶ。第二の人生で紡ぐ温かい物語。

地元の焙煎店の豆を使用し、コーヒー好きの店主が心を込めて丁寧に淹れる一杯
敦賀市松葉町の絵本カフェ「ハチドリ」は、2025年12月に2周年を迎えた。
扉を開くと、壁一面、店主の松永朝恵さんが長年集めた蔵書「ハチドリ文庫」約6百冊と、購入可能な新書約1千2百冊が並び、長年読み継がれる名作から新作までが勢揃いする。
「子どもも大人も絵本に触れ、ホッとできるひとときを過ごせる場所でありたいんです」とほほ笑むその目には、絵本への深い愛情があふれている。

敦賀市生まれの松永さんは、市内で40年間保育士を務めてきた。
ページを開くたびに広がる美しい絵と言葉、物語の世界に想像力をかき立てられ、新人時代から絵本の魅力に惹かれたそう。
5年前に退職し、新たな一歩として「私と子どもたちとの架け橋となった絵本に関わり続けたい」と一念発起。
開店にあたっては、全国の絵本店などを巡り、車での移動図書館も検討したが、「誰もが気軽に読める場を」と自宅の一角を改装し、小さな絵本カフェをオープン。
以来、憩いの場として温かい輪を地域に広げている。

靴を脱ぐ店内は、乳幼児連れも安心。歌遊びなども不定期で開催している
店には市内外の親子連れをはじめ、老若男女が足を運ぶ。
長年培った保育士の経験を生かし、絵本選びの手伝いや、その時々の客に合わせてひらめいた一冊をセレクトし、読み聞かせをすることも多い。
子どもが楽しむのはもちろん、大人は「心に沁みる」「初めて人に読んでもらった」と顔をほころばせるという。
「かつて担任した子どもたちに、幼いころに聞かせた絵本を読んだら、『あの時のドキドキ、ワクワクを思い出す』と目を輝かせ、記憶に刻まれる絵本の力を改めて実感しました」。
母親同士が店で知り合い、子育ての悩みなどを共有し交流する光景も見られる。
「親子が帰り際に『またハチドリで会おうね』と、声をかけ合っている様子を見ると嬉しいです。さまざまな出会いが楽しくて幸せです」
屋号は、南米の民話をもとにした本『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』から取った。
台詞にあった「私は、私にできることをしているだけ」という言葉を胸に、今日も松永さんと、店を訪れる人々との色とりどりの物語が描かれていく。
絵本とコーヒー ハチドリ
福井県敦賀市松葉町4-21
☎090-1632-6078
【営】11:00~18:00
【休】不定休 ※Instagramを確認
Instagram
私のおすすめ“嶺南”スポット
櫛川河川公園(くしかわかせんこうえん)

松永さん
開店前に近くの井の口川沿いの公園へ、本を一冊携えて出かけます。ベンチに腰かけ、静かに流れる川を眺めながら、ページを開く。心地良いせせらぎ、木漏れ日、風の音、そして鳥のさえずり――。自然の恵みを感じるこのひとときが、私の心を深く満たしてくれます。
※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
- ◀次の読みもの
- 前の読みもの▶ 「自分らしく、生きる、働く」 福井で働く女性の、それぞれのストー...
































