「未来を変えるエシカルな選択を。みんなの暮らしに種をまきたい。」高浜町のエシカル商店to・土井千春さん【嶺南こんにちは通信】

昔懐かしい量り売りで食品を買ったり、人と環境に優しいコスメを手作りしたり。

気軽に楽しめる買い物とワークショップを通じて、地元の人たちに環境や社会、人に配慮する暮らしを提案する「エシカル商店to（トゥ）」。

昨年12月、高浜町中津海にオープンしました。

 

空き家だった築95年の古民家を改修した趣ある空間で、生活雑貨の販売と、厳選したハーブティーやフェアトレードコーヒーを提供するカフェを展開しています。

「量り売りは必要な分だけ買えて、ゴミを減らせます。高齢者は昔を思い出し、子どもには新鮮な体験みたい」と店主の土井千春さんは微笑みます。

 

高浜町で生まれ育った土井さんは、幼い頃から海が大好き。

若狭東高校を卒業後、小浜市などで美容師として働きながらも、カラー剤による海への環境負荷に心を痛めてきました。

2009年に独立し、高浜町に美容室兼エステ店を開業。

8年前に出産し、子どもの肌トラブルをきっかけに安心安全な商品選びに気を使うようになった折、「エシカル」という言葉に出合いました。

その概念に共感して店の理念に掲げ、髪や環境に負担が少ないといわれるヘナを取り扱うように。

美容室を営む傍ら、「親から子へと世代を超えて、地域や環境への“思いやりの心”を根付かせたい」と、地域の人たちの協力を得て新規事業を始めました。