飛行教官・髙橋英一さんと「ヘッドセット」【ふくいの人と道具】

飛行教官・髙橋英一さんと「ヘッドセット」【ふくいの人と道具】

こんにちは、ふーぽ編集部です。

いろいろな職人たちの技を支えている道具たち。その道具への思いを、使い手にお聞きする「ふくいの人と道具」のコーナーです。

今回は、福井県坂井市にある、福井飛行クラブ、飛行教官・髙橋英一さんにお話を伺ってきました。

 

 


 

福井飛行クラブは、航空知識の普及活動や小型機の操縦ライセンス取得に向けた教習を行っている〝趣味の団体〞

 

福井空港を拠点に活動するこのクラブの飛行教官が髙橋さんだ。

 

髙橋さんのヘッドセット。20年前は国内でも主流だった


搭乗する際、必ず持ち込むのがヘッドセット

 

今の主流はアメリカ製のもので、耳を覆う密閉型だが、髙橋さんはスピーカー部分を耳の中に入れる日本製を使う。

 

現在は廃盤になっており、同じものを手に入れるのは難しいそう。

 

「機内にはなるべく身軽な状態で乗り込みたいですし、着けている圧迫感がないので、非常に軽いこのヘッドセットは手放せないんです」と高橋さん。

 

重さは約130グラム。

 

アメリカ製のものは3倍以上の500グラムもあり、頭に付けた時の違いは歴然だ

離陸前、機体のチェックをする髙橋さん


ヘッドセットは地上の管制官や情報官と交信をするための重要な機器

 

羽田など大きな空港では管制官からの指示に従う義務があるが、福井空港など交通の少ない空港では情報官と天候や他機の位置について情報を交換し、自分の判断で離着陸する

 

また、旅客機などは航路が厳密に決まっている一方、「空港から空港まで、わたしのような小型機のパイロットは、自由な航路で飛ぶことができるんです」と高橋さんは話します。

クラブ会員で共同所有するセスナ社の「スカイホーク」。福井飛行クラブでは、仕事をしながらでも比較的リーズナブルにライセンス取得を目指せる


髙橋さんは20年前、46歳で一念発起してパイロットを目指し8年前に教官資格を取得

 

かつての自分のように空の世界に憧れる40代や50代の人たちの後押しをしている。

 

「学びに来る人たちは、自分で立てた目標を成し遂げたい、自己実現をしたいという思いで通っている。いつ人生の方向を変えるかは自由遅すぎることなんてないんです。グッドラック! 」

 

福井飛行クラブ

坂井市春江町江留中50-1-2 
福井空港ビル内
tkhs@hyper.ocn.ne.jp
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