脱炭素化やエネルギーミックスについて! ためになるエネルギーのはなし

    脱炭素化やエネルギーミックスについて! ためになるエネルギーのはなし

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

     

    最近、さまざまなニュースで「エネルギーミックス」「脱炭素化」「COOL CHOICE」という言葉を耳にしたことはありませんか?

     

     

    「大事なこと」だとはわかっているけれど、じゃあ言葉で説明できるほど知っているかというと、それはちょっと自信がないかも?

     

    という方も多いのでは。

     

    ちょうど先日、福井市のハピリンで開催された経済産業省資源エネルギー庁主催「持続可能な社会を目指す、将来のエネルギーを考えるシンポジウム in 福井」をのぞいてきました。

     

    一見難し~いタイトルのシンポジウムですが、じっくり聞いて読み解くと、今の時代に知っておくべき大事なキーワードが盛りだくさん!

     

    今回は難しい言葉を補足しながら、分かりやすくご紹介いたします。

     

    これを読めば、明日からのテレビのニュースや新聞もより分かりやすくなるかも!

     

    まずはキーワードを抑えておこう!

    ● 脱炭素化とは

    「脱炭素」とはその名の通り、地球温暖化の原因となっている炭素の排出を防ぐために、石油や石炭などの化石燃料の使用量減少を目指すものです。

     

    産業革命以降、急激な経済発展により地球上では多くの化石燃料が使用されています。


    その結果、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」
    の排出量が増え、非常に速いスピードで地球温暖化が進んでいます。

     

    日本では「脱炭素」の取り組みとして、二酸化炭素を排出しない 再生可能エネルギーの利用拡大 を進めるとともに、エネルギー使用量の少ない省エネ製品(エコカー、省エネ住宅、省エネ家電など)への買換え・サービスの利用・ライフスタイルの選択など、地球温暖化対策に役立つ「賢い選択」をしていこうという 「COOL CHOICE」も推進されています。

    \ちょこっと復習/

    地球温暖化の仕組み 

    地球温暖化とは、大気中にある「温室効果ガス」が増え、気温が上昇して地球環境に大きな影響を与えることです。

    この「温室効果ガス」中で最も多い成分が二酸化炭素(CO2)

    液化天然ガス(LNG)、石炭火力、石油火力などの化石燃料は、燃やすことにより大量の二酸化炭素が大気中に放出するので、経済発展により地球温暖化が進んできたのです。

    ちなみに「温室効果ガス」自体は地表から熱が逃げない様に地球を暖かく包んでくれている大切なもの。温室効果ガスがないと、地表の気温はマイナス19度になってしまうので、適度な量を保つことが大事なのです。

     

     

    ● エネルギーミックス(電源構成)とは

    「エネルギーミックス」とは、再生可能エネルギー、原子力、液化天然ガス(LNG)、石炭、石油など、 様々なエネルギーで電気を作り、組み合わせること です。

     

    2017年時点で、「化石燃料(LNG・石炭・石油)」によるエネルギーが占める割合は全体の81%

    発電時にCO2をほとんど排出しない「再生可能エネルギー」が占める割合は16%です。

     再生可能エネルギーによる発電とは 
    太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスなどのエネルギーから作り出される電気です。

     

    日本では温室効果ガスの排出を削減するために2030年度に向けたエネルギーミックスの電源構成の目標を以下の様に掲げています。

     

     

    【参考】2030年エネルギーミックス実現へ向けた対応について~全体整理~

     

     

    それでは、キーワードを予習したところで、最新シンポジウムから現代の問題を紐といてみましょう!

     

    竹内薫氏(サイエンス作家)

    【基調講演】「今、注目する三大サイエンスニュース~AI、地球温暖化そしてエネルギー~」
    テーマ:輝く地球、脱炭素化への挑戦 

    AIを活用するために必要なエネルギー

    今、第4次産業革命が来ています。

    人工知能(AI)の活用が広がり、次期通信規格の第5世代(5G)移動通信システムで情報流通のハイウェイが太くなります。

    ドローンは人が乗れるようになって〝空飛ぶ車〞となり、量子コンピューターの開発も大きな局面を迎えています。


    世界各地のシンクタンクは、人間の仕事の約半分をAIとロボットが代替すると予測しています。

    人間がものを食べて動いたり考えたりするように、AIやIoTはドローンやロボットなどの〝体〞を動かすために電気を必要とします。

     

    電気を増やさないと第4次産業革命を支えることはできません。

    その電力をどうするかは喫緊の課題です。

     

    ここがポイント
    人間の仕事をどんどん便利にしてくれるAIですが、 動くために必要なのは「電気」
    AIの活用と、電気の安定供給は切り離せない関係です。

     

     

    産業革命と温暖化への影響

    18世紀に英国で起きた産業革命以来、人類は化石燃料のエネルギーによって重労働から解放され、経済が効率化され、食料生産も増えて、人口が増えました。

    人口とエネルギー消費量は何らかの相関関係があり、エネルギーが足りないと人口が支えられるかどうか分かりません。

     

    関連して押さえたいのは、余り知られていないのですが、100万年で種の半分が絶滅する「大量絶滅」の問題です。

    地球では過去5回大量絶滅が起き、うち4回は温暖化が原因と考えられています。

     

    現在は、本来は封印されていた化石燃料を、人間がどんどん掘り出して使うことでCO₂が排出されて温暖化が進み、過去の1万倍の早さで絶滅が進んでいるのではないかとも言われています。

     

    地球温暖化の一番大変な問題は、実はここにあります。

     

    どうやって化石燃料の使用を減らし、温暖化を防いでいくかを考えていきましょう。

    ここがポイント

    過去に地球で大量絶滅が起きた原因と考えられているのが「地球温暖化」

    しかも人間が二酸化炭素を大量放出することにより、絶滅へのスピードは過去の1万倍の早さとも。

     地球を守るために、どうやって二酸化炭素の排出を減らしていくかが重要な課題 です。

     

     

     

    それでは引き続き、パネルディスカッションの様子もご紹介します。

    パネリスト 竹内 薫 氏 (サイエンス作家)
    伊藤聡子 氏 (フリーキャスター、事業創造大学院大学 客員教授)
    山口 彰 氏 (東京大学大学院工学系研究科原子力専攻 教授) 
    覚道崇文 氏 (経済産業省資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官)
    コーディネーター 大東 めぐみ 氏 (タレント、フリーキャスター、レポーター)
    *肩書きはシンポジウム開催時

    脱炭素化に向けて~エネルギーの未来~

     想定外の災害で、脅威が身近に

    大東

     

    近年は地震や台風による停電など、異常気象の被害が生活に密着した所で起きています。

    伊藤

     

    想定を超える災害が相次ぎ、脅威が身近に迫っていることを感じます。

    一方で日本が「化石賞」を贈られて地球温暖化対策に消極的だと国際社会から指摘を受ける中で、私たち自身もCO2を出さないエネルギーを選択していく必要性を感じています。

     Q.「化石賞」とは? 
    地球温暖化対策に前向きな取り組みを見せない国に対して、NGOがバッドジョークとして与える不名誉な賞。

    大東

     

    世界は、どのように温暖化対策に取り組んでいますか。

    覚道

     

    再生可能エネルギーへの期待は大きく、投資が進んでいますが、全てを賄える状況ではありません。

     主力電源として、導入進む再エネだが…

    大東

     

    環境に優しくクリーンですが、課題も多いということですね。

    覚道

     

    2018年に国が策定した第5次エネルギー基本計画では電力の22-24%を賄う主力電源と位置づけ、水力や太陽光を中心に導入は着実に進んでいます。

    一方で、コストの問題も大きく、2019年は家庭の電気料金の約10%を、導入の後押しとして負担(再生可能エネルギー発電促進賦課金)していただいています。

     Q.再生可能エネルギー発電促進賦課金とは? 
    風力発電・地熱発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を利用者の電気料金に転嫁したもの。電気料金の明細にも記載されています。

    伊藤

     

    一方で再生可能エネルギーは日照時間の多い太平洋側での太陽光や、山間での小水力などいろんな選択肢、可能性があります。

    こうした地域の特色を活かしたエネルギー源が分散してあると、災害時のリスクヘッジにもなるのではないでしょうか。

     “現実的”なエネルギーと向き合う

    大東

     

    脱炭素化に向けては、原子力についても考える必要があると思います。

    ただ、原子力について、福島第一原子力発電所の事故以降、国民が懸念を感じています。

    山口

     

    福島の事故の教訓を踏まえ、日本の原発の新しい規制基準では、自然災害などの外部事象への対策が非常に進んでいます。


    原子力は長期的に安定的でコストも合理的なエネルギーであり、しっかり保全(=手入れ)とモニタリング(=健康診断)をしていけば、40年を超えても、相当使っていけると理解しています。

    米国では90%以上が60年運転をし、最近は80年運転も認可されました。

    覚道

     

    安全性を大前提に安定供給、経済性、環境性の3つの目標の達成を目指す2030年のエネルギーミックスでは、原子力の構成は20-22%とされています。


    科学的・技術的に審査し、原子力規制委員会に認められた40年を超えての原子力発電の再稼働についても、エネルギーミックスの実現を達成する上で必要であると考えています。

     感情論抜きで、エネルギーについて考えよう

    大東

     

    温暖化対策や脱炭素化には、エネルギーを使う全員が考えなければならない問題がたくさんありますね。

    竹内

     

    地球温暖化は確実に進んでおり、ほとんどの気候学者が人為的な理由でCO2が増加していると指摘しており、感情論抜きに温暖化の危機を伝えていく必要があると考えています。

    伊藤

     

    オーストラリアの森林火災は止まらず、その影響が新しい災害につながりCO2の増加や温暖化は雪だるま式に被害を生むのではないか。

    そう考えると、資源のない島国で、CO2を出さずに経済を安定させるために何が必要なのかを、冷静に考える必要がありますね。

    大東

     

    生活や命を支える大切なインフラであるエネルギーについて、さまざまな選択肢があることをよく知り、考えて未来の判断をしていくことが重要ですね。


     

    いかがでしたか?

    何となく、遠くに感じていた環境問題が身近に感じていただけたでしょうか?

     

    ひとりひとりの選択が積み重なり、その結果がわたし達の住む未来の地球環境に反映されています。

    日常の中で、意識的に省エネに取り組んでいきましょう。

     

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