放送終了後は、番組内で紹介した癒しスポットにも触れつつ、深掘り。
その癒しスポットは、森の中にある小屋の中でリフレクソロジーを受けられるというもの。
「ああいう森の中でのリラックスというのは、風や水の音が聞こえてきて、
規則性がないランダムな自然の音に癒されるっていうのもあると思うんです。
規則性っていうのはつまり正しさですから」
「僕たち人間も、そもそも不規則な自然の一部ですからね。
自分が存在することに正しいも間違っているもない。
たまにそのことを思い出せると、ホッとするんじゃないでしょうか」
学校でも「夏休みは規則正しく生活しましょう」とか、
マスメディアでも「週末にこういう過ごし方すれば、休みが充実する」とか。
放送中にも語ったように、
これまで正しい休み方やモデル化した生活様式を教えられてきたと若新さんは考えている。
「もちろん規則や正しさが全て無くなると、社会はうまくいかなくなってしまいます。」
「必要な規則性を残しながら、縛れていた状態からたまに自分を解放する。
『○○モデル』みたいなものに染まる前の自分を、
無目的な時間を過ごして思い出すということが大切になってくると思いますね」
今回の変点観測、いかがだったでしょうか?
ふーぽ編集部が思うに「農業をやってみたい!」とかっていうのも、
規則性やモデル化した生活から離れたいっていう願望が裏にあるんじゃないでしょうか。
放送後のトークでも若新さんが語っていたように、
自然の中にはランダムさとか偶然性みたいのがいっぱいですし。
そう考えると、福井ってある意味恵まれてるなと思いますね。
めちゃくちゃ自然が多いし。
農業とか自然を相手に仕事をしている人も結構多いから、
やろうと思えばそういった人たちと知り合いになって、
仕事を手伝わせてもらえたりもする。
また、自然の中にいなくても自分の行動を変えるだけで、
偶然性を楽しむってことはできそうですよね。
知らない町に何となしに一人で行って、ぶらぶら歩いてみたりとか。
誰かと旅行に行くと、自分の「行ってみたい、見てみたい」だけでなくて、
みんなと一緒に行くための理由が必要ですけど
自分だけなら、「どこに行くのが正しいんだろう」なんてことは考えず、
欲望の赴くままあちこちほっつき歩けます。
編集部Kはよくそうやってブラっと一人で歩きまわるんですが、そこで偶然見つけた良いものたちが、
たとえみんなが「いいね」っていってくれるような「映えた」ものでなくても、
「行って良かったな」と充実感でいっぱいになっていつも帰ってきます。
今度のお休み、みなさんはどう過ごしますか?