あこがれのナイトミュージアムに行ってきました！ タナモネ展、完全女子目線リポート付き。【会期終了】

まずはシックな壁紙の色。どこかの宮殿のように錯覚し、国と時代をひとっ跳びできます。

第1章は深い赤、第2章はやわらかなピンクグレー。そこから深緑の第3章、モネが登場する第4章はブルーグレー、最後はネイビーと続きます。

章ごとにある「印象派 光の天気予報」もおもしろい仕掛け。光や大気を絵に描いた印象派が集まる第4章では「晴れ」マークなのですが、印象派誕生50年前の第1章は「くもりのち晴れ」。「くもり」ではない理由は、印象派に先駆けて光を描いたターナーの作品があるから。これ、細かすぎて伝わらないですよね（汗）。

でも、そんな細部までこだわっているところに、学芸員のタナモネ愛を感じます。分からないことや気になったことは、質問してOK。あちこちにある仕掛けを楽しんでくださいね。

展示室のあちこちに踊る、画家たちの名言も印象的です。何だか、本の中に迷い込んでしまったみたい♡　と不思議の国のアリス気分に浸れますよ。

額装も夢のように美しいので、注目を。私のお気に入りは『善良王ルネの蜜月』。黄金色の額に彫られる紋章と思しき花柄が某ブランドのモノグラムのようで、ゴージャスでした。

第1章と4章は、目線を上げてみて。N学芸員がこだわったシャンデリアに注目です。

イギリスの作家中心の第1章には、イギリスのアンティーク風シャンデリア。フランスの作家中心の第4章は、優美なフランスのシャンデリアなんだそうです。

えっ、これも細かすぎる？ でもアイアン製には質実剛健なイギリスを、ゴージャスなシャンデリアには華麗なフランス文化を感じられますよね。

シャンデリアだけでなく、照明にもこだわりが。

今展の目玉のひとつ、モネの『サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏』。事前に写真で見ていた印象とはまったく違う、淡い色合いに、ぐっと引き込まれます。

N学芸員いわく、一番美しく見えるように青い照明を施しているのだとか。ブルーグレーの壁も空をイメージしたもの。空間が広がり、浮遊感に包まれます~。

ところで、モネら印象派の作品は、近づいてみると無数の細かなタッチで色と色を混ぜずに、置いていくような形で描かれています。そのため、あまり近くで見ると何が描いてあるか分からないほど。

「パレットの上で色を混ぜることを混色、キャンバスの上で色を重ねることを重色と言いますが、モネは見る人の目の中で混ぜているんですね」とマッキー先生の言葉に、モネってばニクいなぁと思ったのでした。

こうして、ゆっくりと作品の中に広がる物語を堪能したあとは、みんなで併設の喫茶室へ移動。おいしいパスタとサラダをいただきながら、あーでもないこーでもないとタナモネ展談義に花を咲かせました。締めくくりはグループごとに一番盛り上がった作品を発表し、会はお開きに。

会場となった美術館喫茶室ニホのオーナーは、大のアート好き。

こちらのお店にもターナーの作品が2点飾られているので、ぜひ寄ってみてくださいね。作品を見ながらお茶できちゃう、優雅な体験が待っていますよ。

そうそう、ナイトミュージアムの様子を見に来た福井県美の広報活動部隊のブブ部長、ポール、ミニブブにも会えました。

展示に合わせて衣装をかえているというお三方。印象派を思わせる華やかな色使いの装い、キマってます。（S学芸員のおかあさまの手作りらしいです。）

ちなみに抱きかかえているのはタナモネ展担当学芸員のN氏。参加者からの質問にも、興味深いエピソードを交えながら答えていました。

楽しく美術鑑賞できるナイトミュージアム、次回は4/28（土）18：00～です。

参加費は1,000円（軽食付き）、要観覧券。申込みは、福井県文化振興課まで。

電話0776-20-0582かFAX 0776-20-0582、あるいはメールm-makii-qb@pref.fukui.lg.jpで申込んでくださいね。

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