「和太鼓の既成概念を壊す、新しい音楽を生み続けたい。」 / TYCONIST(タイコニスト) TAKUYAさん【ふくい人に聞く】

「和太鼓の既成概念を壊す、新しい音楽を生み続けたい。」 / TYCONIST(タイコニスト) TAKUYAさん【ふくい人に聞く】

TYCONIST(タイコニスト)
TAKUYAさん

福井県吉田郡永平寺町出身のTAKUYAさんは、ドイツと東京に拠点を置きながらワールドワイドに活躍するプロの和太鼓奏者です。

「TYCONIST(タイコニスト)」というオリジナルの肩書を名乗り、先入観にとらわれない新しい音楽ジャンルの表現者として活動を繰り広げています。


1回のライブでなんと5キロ近く体重が落ちるという。

共演するのはピアノやバイオリン、ギター、ベース、シンセサイザーに尺八など。TAKUYAさんは大小多彩な種類の太鼓に向かい、鍛え上げられた肉体を鞭のようにしならせ次々と連打を繰り出していく。

同時にヘッドセットマイクを通して響かせるのは、抒情たっぷりの歌声。まさにジャンルの壁を打ち壊すかのようなステージだ。

「『なんなんだ、これは』って聴いた人を驚かせるような、常に既成概念にとらわれない音楽を生み出したいんです」

3歳の時に初めて買ってもらった太鼓が、今も永平寺町の実家に大切に保管してある。小ぶりなサイズながら、ケヤキの胴に革張りの本格的な仕様で、「今の僕につながるすべてのルーツです」とTAKUYAさん


和太鼓の魅力に取りつかれたのは3歳の頃。小学生で永平寺町松岡地区の太鼓チーム「天龍太鼓」に入り、中学生ですでに指導的な立場となり作曲を手掛けるようになった。

福井県内の名門チームである「OTAIKO座明神」を経て、福井大学の学生だった2003年に和太鼓の巨匠、林英哲氏のチームのプロオーディションに合格する。

その後ソロ活動を並行しながら、ドイツの著名なジャズピアニストとの共演を縁に同国へ拠点を移す。2015年には、「TAKUYA」のアーティスト名で、メジャーアルバムデビューを果たした。

現在は複数の音楽ユニットに所属し、ヨーロッパや南米、日本各地で積極的に演奏活動を続けている。TAKUYA名義のアルバムやライブで演奏する楽曲は、ほとんどが自ら作詞作曲したもの。クラシックやロック、テクノ、歌謡曲など幅広い音楽性を感じさせつつ、その根底を支えるのは和太鼓の確かな演奏技術だ。

2018年夏、坂井市のハートピア春江で開かれたTAKUYAさんのライブ。バイオリンや尺八の音色とともにロックやジャズ、歌謡曲など多彩なテイストのサウンドを披露。ラストは古巣である永平寺町「天龍太鼓」のメンバーとの共演を繰り広げた


「これまでと同じことを繰り返しても意味はない。伝統を未来へ伝えていくためにも、いまだ誰も立ったことのない場所を目指そうと思っているんです」。“TYCONIST”という自ら作り出した唯一無二の肩書を名乗るのは、和太鼓のプロフェッショナルとしての自負とオリジナリティへの強烈なこだわりゆえだ。

ドイツをはじめとするヨーロッパでは、日本の和太鼓の人気が年々高まっている。TAKUYAさんによると、それは単なる楽器としてだけではなく、日本という国に根差す深い精神性に魅力を感じる人が増えているからだという。

そしてTAKUYAさんの代表曲のいくつかは、自らが育った地元福井の素朴な自然の風景をイメージしたものだ。

「僕も海外に長く暮らしているからこそ、自分の根っこは日本にあり、そして福井にあるということを再認識するようになってきました。これからもそこにこだわって、自分にしかできない楽曲を表現していきたいですね」

TAKUYA(たくや)

本名・谷口卓也(たにぐちたくや)/1983年、永平寺町松岡地区生まれ。小学生で同地区の太鼓チーム「天龍太鼓」へ。「OTAIKO座明神」を経て、福井大学建築建設工学科に在学中の2003年、林英哲氏の「英哲風雲の会」プロオーディションに合格。11年から、ドイツ・ ミュンヘンと東京でソロ活動を展開。15年に日本コロムビアからメジャーデビュー。

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writer : ふーぽインタビュー

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