笑福亭笑生の「小浜市旭座で『笑福亭鶴笑・笑生親子会』を開催したよ〜」【福井よしもと芸人日記】

笑福亭笑生の「小浜市旭座で『笑福亭鶴笑・笑生親子会』を開催したよ〜」【福井よしもと芸人日記】

どうも〜福井県住みます芸人の笑福亭笑生で〜す!

 

さて今回は先日行われた小浜市旭座での「笑福亭鶴笑・笑生親子会」の本番でのお話

 

 

 鶴笑 「笑生、確か福井県の小浜市に昔の芝居小屋有ったやろ。そこで親子会せぇへんか?

 

落語修行も3年目を迎えた時、師匠から突然の提案。

有ります…確かにめちゃくちゃ良い芝居小屋有ります。

その名も「旭座」

 

・・・でもあそこは「いらっしゃ〜い! 」のギャグでお馴染みの文枝師匠がこけら落とし落語会した様な凄い場所。

今の僕の知名度でお客さんが埋まるのか不安がよぎる。

 笑生 「有ります! めっちゃ良いとこですよね! やります! なに会場パンパンに埋めたりますわ!

 

・・・2秒後僕の口は思いとは裏腹な事を口走っていた。

どうやらいくら修行しても安請け合いするこの口は直らないらしい・・・。

 

とは言うものの言ってしまった事はしょうがない。

 

 笑有 「笑生兄さん。僕も親子会行って良いですか? 福井県小浜市行ってみたいです!」

 

 鶴笑 「おー! 笑有も落語修行のなんたるかがわかって来た様やな!そうや修行の場は与えられるだけで無くそうやって貪欲に場を求める気持ちも大事や。親子会やから私が許可を出す。小浜旭座での親子会の開口一番やってみなさい」

 

笑有はウチの鶴笑一門で一番新しい弟子。

落語家の一門は疑似的な家族という事になって形成されているので「僕の弟」という立場になるのだが、本当に弟か? と思うくらいしっかりしている。

まだ若いのに大阪から遠く離れた福井県までわざわざ落語修行に来たいなんて・・・。

なんて真面目なんだ。

笑有・・・恐ろしい子・・・。

 

 笑有 小浜の海鮮♪海鮮♪海鮮♪海鮮♪

 

どうやら買い被り過ぎだった様だ、やはりウチの一門だ。

 

 笑有 「海鮮兄さん、本番はいつ頃にしましょう?」

 

誰が海鮮兄さんや。心の願望が漏れとるなコイツは・・・。

 

 鶴笑 「縁起良く年明けはどうや? 言うても正月のウチはお客さんも忙しいやろから1月の30日とか。これならちょっと落ち着いてて1月のウチやからまだ新年落語会と銘打てるやろ。ポスターも作って金額は地元の人達も来やすい前売り1,500円や。満員にすれば収益も見込める吉本もバンザイや」

 

流石師匠、やはり長年落語家を続けておられるので人の流れ世の流れを良く読まれた意見。

断る理由も無いので直ぐその案を採用し「鶴笑・笑生親子会」は2022年の1月30日という事になる…

こうなったら腹を括ってやるしか無い!

明治期に建てられた県内唯一の現存する芝居小屋「旭座」での親子会計画が立ち上がったのだ。

 

 

 鶴笑 「笑生、これも修行や。笑生が旭座を借りる連絡をしたり、地元で手売りでチケットを販売し、地元の人に顔と名前を売り込みなさい。頑張れよ」

 

えっ! ちょっ! 待って!

旭座って150人くらい入るよね?

手売りで? 小浜市で? いやいや永平寺町ならまだしも小浜市で無理やん!

僕は心の中で絶叫した。

そう・・・「心の中」では。

 

 笑生 任せてください! やったりますわ!

 

あ〜ぁ・・・言うてもうた・・・大丈夫か・・・俺

 

 笑有 「海鮮♪ 海鮮♪ 海鮮♪ 海鮮♪ 」

 

本当に大丈夫か?

とは言え決まったモノは全力で取り組まないと。

僕は次の日には旭座に連絡を入れて、こちらの要望を取り付ける。

 

 旭座担当者 「無理です。定員は今50名までですね。」

 

 笑有 「は?」

 

 旭座担当者  「コロナ禍で、しかも今オミクロンという新型が増えて来てますので、まん延防止の観点から旭座のお客様の定員を50名にさせてもらっております。」

 

なんてこった! 何処までコロナは迷惑をかけるのか!

定員50名?

いや確かに集客数は楽になるけど、これで収益とか大丈夫なのか?

僕は疑問に思いながらマネージャーに電話した。

 

 吉本マネージャー 「大丈夫な訳無いですよ笑生さん。落語会で1,500円て、若手の漫才師のLIVEじゃ無いんですから。前売り2,500円、当日3,000円とかが普通ですよ。」

 

ですよね〜。

でももう旭座でお願いしてしまったし、ソコをなんとか。

 

 吉本マネージャー 「50名じゃポスター代、会場費、演者の交通費で終わりですよ。皆さんのギャラも支払わなきゃダメですから、赤字なら会社としてやらせる事は出来ません。」

 

グウの根も出ない正論・・・。

演者は落語の事ばかり考えがちだが、やはりお金や人が動く以上ビジネスの面も考え無ければならない。

そして吉本は、会社はそれを考えるところなのだ。

僕は現実に打ちのめされながら師匠に電話を入れた。

 

 鶴笑 「なんやそんな事か、ほな私のギャラは交通費だけで結構。笑生の地元の人達への恩返しの落語会やからな、お祭りや。お祭りで儲けようとは思わんで。50名結構な事や。コロナ禍でそんだけ集めれば充分や。」

 

カッコよ!

ウチのお父ちゃんカッコよ!

疑似的とはいえこの方の家族で良かった!

僕はこの事をマネージャーに伝えて師匠がそこまで仰るなら、と了解を取り付け、笑有にも電話し、なんとか1月30日でやれそうだと伝えた。

 

 笑有 「海鮮♪海鮮♪海鮮♪海鮮♪」

 

いや心配事そこだけかい!

 

そこからは早かった。

ポスターが仕上がり、チケットは発券され、地元落語会の「小浜ちりとての会」や「敦賀落語の会」の協力などもあり瞬く間にチケットは捌けて行った。

あまりの順調さに安心しきっていた、いや舐めていた僕に試練が訪れた・・・

年も明け1月も半ばに差しかかかった頃事態は一変する。

 

親子会のキャンセルの連絡が相次いだのだ。

 

原因は新型コロナウイルス「オミクロン株」。

年明け前から徐々に増えて行った患者数は今や県内で100人以上を数え、大都会では無いこの田舎町では異常な数値と捉えられていた。

会場のウイルス対策はしっかりされているとは言え不安になるのが人の心と言うもの。

「コロナが収まったら」、「落ち着いたら」。

皆んな同じ事を言いキャンセルの連絡が入った。

 

この時点で50人の定員中42人のチケットが売れていたが、キャンセルの連絡がその半分以上来た。

イベントの中止。

この言葉が頭をよぎる。

開催と中止で何度も何度も悩んだ。

それでも「親子会を無事終わらせた」「コロナ禍でも強気に開催出来た」と強行して開催は出来たと思うが、やはり地元への恩返しの側面もある今回の親子会、迷惑になっては行けないと中止の決定を師匠に伝えた

師匠は・・・残念に思うだろうな・・・と思いながら。

 

 鶴笑 「そうか、ほなチケットはそのまま持っててもらって4月に延期しよか! 4月に延期してお客さんの数も増やすで〜。パワーアップ出来るな笑生! 余ったポスターは笑生のサイン入りジャンケン大会でもやって、有効利用したらええ!」

 

いやカッコよ!

ウチのお父ちゃんカッコよ!

 

僕は師匠の言葉に前向きになりすぐさま笑有に電話したが、中止を伝えると言葉が無くなり、でも延期で4月になったよと伝えると「海鮮♪」と言い出したので電話を切った。

コイツは大丈夫だ。

\そしていよいよ怒涛の当日を迎える!/

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