「『敦賀の魚』を全国区に！漁師と料理人の二刀流で挑戦中。」敦賀の漁師、石川 恵さん【嶺南こんにちは通信】

石川さんは北海道出身。

大阪市の辻調理師専門学校を卒業後、「いつか自分の店を開きたい」と夢を抱き、関西のフランス料理店などで約10年間修業を積みました。

7年前、結婚を機に妻の実家がある敦賀市へ移住。

洋食店で働きながら、養殖業を営む義父を手伝ううちに、やりがいと食材への探究心を深め2020年から漁師となりました。

同時に「地元の人に地魚をおいしく堪能してもらいたい」という思いから、店を開くことを決意。

しかし、コロナ禍によって店舗を借りるのは難しいと考え、屋台というスタイルを選び、相生町の博物館通りで週末限定の営業を開始しました。

ふぐをはじめとする地元の魚介と季節の地場野菜を天ぷらや唐揚げにして揚げたてで提供しています。

「ピンチはチャンス。思い立ったらすぐに行動」を信条とする石川さんは、その前向きな姿勢で同じ通りの「百年花屋」の一角に無人販売所も設け、冷蔵庫でふぐのたたきや真鯛の煮付けセットなどを販売。

市内外から訪れる客には家で手軽に食べられると好評で、リピーターも多いといいます。

さらに観光客に楽しんでもらえるよう、昨年春から「敦賀駅交流施設オルパーク」内に自動販売機を設置し、冷凍のてっさなどを売っています。

そのユニークさがテレビや新聞で紹介されると市内外から注目を集め、購入をきっかけに屋台を訪れる客もいるそうです。