「再び時を刻み始めた建物で、100年の物語を紡いでいく。」敦賀市の百年花屋フローリスト・今井珠里さん【嶺南こんにちは通信】

「再び時を刻み始めた建物で、100年の物語を紡いでいく。」敦賀市の百年花屋フローリスト・今井珠里さん【嶺南こんにちは通信】

こんにちは、ふーぽ編集部です。

嶺南在住クリエイターがいま会ってほしいローカルピープル情報をお届けする【嶺南こんにちは通信】

 

今回は、敦賀市にある百年花屋(ひゃくねんはなや)のフローリスト・今井珠里(いまいじゅり)さんです。

お気に入りの嶺南スポットも教えていただきました。

再び時を刻み始めた建物で、100年の物語を紡いでいく。

敦賀市相生町の博物館通りは、重要文化財である敦賀市立博物館や古い町屋などが並びます。

昨年2月、その一角に「百年花屋」はオープンしました。

おしゃれな店内には季節の花や枝もの、葉ものが手に取って見やすい場所に並びます。

店主の今井珠里さんが「暮らしの花」をテーマに仕入れているものです。

 

「お客さんに気軽に一輪一輪、花選びを楽しんでほしいんです」

東京生まれ。大学院卒業後に全国チェーンの生花店「青山フラワーマーケット」に入社し、支店長も務めました。

6年前、結婚を機に東京を離れ、夫の実家がある若狭町に近い敦賀に移住しました。

博物館通りの空き店舗を改修した店


散歩の途中に見つけた博物館通りの町並みに惹かれ「いつかここで花屋やれたら」と思いを巡らせていました。

そんな折、相談した不動産屋から教えてもらい、空きビルや空き店舗をリノベーションして活用し町づくりを考える実践型ワークショップ「敦賀Rハッカソン」に参加。

会場は偶然にも、目を付けていた同通りの元精肉店のビルでした。

受講後、「店を始めるならここ。今しかしない」と、即座にビルの1階を借り、コツコツと約1年半かけて改修しオープンしました。

今井さんが愛する静岡県の「やぎバラ育種農園」のバラ


仕入れで大切にしているのは、品質の良い生花を選別するのはもちろん、産地や生産者までこだわること

お客さんには、花を長持ちさせるコツや豆知識、生産者の話なども伝えます。

売った花を長く大事にしてくれていると聞くと「またいい花を仕入れよう」と励みになるといいます。

また、地産地消ならぬ、「地産地咲」を掲げ、県内の越前水仙や草花も積極的に販売しています。

このほか、「暮らしの楽しみを求めて地域の人が集まり、交流できる場所になれば」という想いで、季節のフラワーリース作りなどのワークショップを開いています。


屋号に「百年」と名付けたのは、歌人の寺山修司が監督した映画 「さらば箱舟」のセリフが由来だといいます。

「このビル、築約50年なんです。これから50年続いてようやく店が完成する、そんな思いで頑張っていきたい」。

ゆるぎない信念を持ちまっすぐ前を見続けるその瞳は、まるで一輪の花のように凛として輝いて見えました。

百年花屋

福井県敦賀市相生町7-13-2
【営】11:00~15:00(土曜~16:00)
【休】月・火曜
Instagram

 

 

私のおすすめ“嶺南”スポット

敦賀・博物館通り【敦賀市】
今井さん

レトロ建築の敦賀市立博物館やヨーロッパのような石畳が素敵。

晴れの日には、ここからスコーンと広い青空が見えて気分が上がります。

毎月第3日曜には、通りに並ぶ店が主体となり、フリーマー ケットや朝ヨガ体験などが楽しめるイベント「晴れの(日)」を開いています。

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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