「自分らしく、生きる、働く」 福井で働く女性の、それぞれのストーリー【「女性の自分らしく働く」を支える経営者篇】

「自分らしく、生きる、働く」 福井で働く女性の、それぞれのストーリー【「女性の自分らしく働く」を支える経営者篇】

働き方や生き方が大きく変わるいま。

企業にはこれまで以上に、一人ひとりの想いや背景に向き合う姿勢が求められています。
制度を整えるだけではなく、日々の現場で試行錯誤を重ねながら、それぞれの「自分らしく」に応える環境をつくること。

今回は、そんな挑戦を続けてきた福井の企業経営者に、その想いと実践について話を聞きました。

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INDEX
◆当たり前を見直して新しい風を
土木の現場を支える女性の視点

二光技建株式会社 橋本 良彦さん

◆多様な背景の「働きたい」に
応えられる打席をつくる

株式会社ヒューマン・デザイン 代表取締役 黒川 健吾さん

 

当たり前を見直して新しい風を 土木の現場を支える女性の視点
二光技建株式会社
代表取締役 橋本 良彦(はしもと よしひこ)さん
━ 二光技建株式会社はどんな事業を展開していますか?

当社は、道路や橋、河川工事などの土木工事を中心に、地域のインフラ整備に携わっています。災害復旧や除雪作業など、地元の暮らしを支える仕事も大きな役割の一つです。

26歳のときに会社を立ち上げた当初は、4~5人ほどの小さな規模で、下請け、孫請けの仕事から始まりました。元請けとして仕事を受けられるようになるまでには時間がかかりましたが、現場で一つひとつ積み重ねてきたという感覚です。

若い頃に携わった橋台工事で、完成後にその道路が地図に載ったのを見たとき、「地図に残る仕事をしているのだな」と実感しました。今も、地域の暮らしを支える仕事に関われていることを、誇りに思っています。

━ 女性が活躍できる職場づくりについての想いを教えてください。実際にはどんな方が働いていますか?

女性に対して特別に対応するというよりは、「女性の視点を現場に入れることが大事」だと感じています。たとえば安全パトロールでは、「ここ危なくないですか」「トイレが汚れていませんか」と、男性だけでは見落としがちな点に気づいてくれます。仮設トイレを男女別にしたり、休憩環境を整えたりと、そうした声をきっかけに改善してきました。

また、測量やドローン撮影、CADなど、体力に頼らない仕事も増えています。女性社員がそうした分野で現場を支えてくれていて、男性とは違った視点やアイデアをくれるのがとてもありがたいですね。「土木=力仕事」といった当たり前を見直すと、会社にも現場にも新しい良い風が吹き込んで来ると感じます。

━ 今後、会社として、また福井の企業としてどんな方向に進んでいきたいと考えていますか?

 

業界全体で若手の人手不足が進む中で、女性の力は欠かせないと感じています。当社では、管理職の50%を女性に、という目標を掲げていますが、これは数字のためというより、自然な流れだと思っています。

働きたい気持ちがある人が、無理なく続けられる環境をつくる。その結果として、責任ある立場に女性が増えていけばいい。福井は女性活躍の取組みが早かった地域でもありますし、そうした流れの中で、土木の分野でも「女性が当たり前に働いている」姿を増やしていきたいですね。

実際に働く女性社員の声
管理部  Aさん


子育て中に、パートとして入社しました。最初は事務の仕事が中心で、現場に関わる仕事や資格を取ることは、正直その時は想像していなかったと思います。わたしは初の女性社員だったようですが、出産後に職場復帰したときには、事務所にベビーベッドを用意してくれていてとてもびっくりしました。ある日出勤したら、デスクの後ろにベッドが置いてあって。子どもが体調が悪いときは、後ろで寝かせながら、仕事をすることもありました。資格取得や重機の免許など、「やりたい」と言ったことに対して後押ししてもらい、できることが増えていきました。今は管理部の業務を中心に、会社全体を支える立場として働いています。

<企業情報>
二光技建株式会社
福井県敦賀市谷25-1-1
TEL:0770-21-3888
ホームページ

多様な背景の「働きたい」に 応えられる打席をつくる
株式会社ヒューマン・デザイン
代表取締役 黒川 健吾(くろかわ けんご)さん
━ 株式会社ヒューマンデザインの事業内容を教えてください。

人材サービスの会社として、派遣事業を中心に、人と企業をつなぐ仕事をしています。わたし自身は人材業界で20年以上仕事をしてきて、派遣スタッフの登録対応をしたり、面談をしたり、企業に提案に行ったり、職場見学に同行したりと、現場での経験を長く積んできました。

人材の仕事は、単に人を紹介すればいい、というものではありません。働きたい人の生活背景や価値観と、企業側の仕事の現実、その両方を聞いたうえで、「どうすれば無理なく雇用が成立するのか」を考える仕事だと思っています。

企業から「フルタイムじゃないと難しい」と言われる仕事でも、業務内容を一つひとつ見ていくと、仕事の一部を切り出して、短時間でも成り立つケースは少なくありません。そうやって多くの方と向き合うなかで、条件だけでは測れない背景がある、ということを何度も実感してきました。採用だけではなく、定着やその先の成長まで含めて、人と企業の間に立つ仕事、という感覚です。

━ 女性が活躍できる職場づくりについての想いを教えてください。実際にはどんな方が働いていますか?

正直に言うと、「女性活躍推進」という言葉自体には、少し違和感があります。女性だから、子育て中だから、時短だから、という理由で、特別扱いをする必要はないのではないか、と思うからです。

実際に当社で働いているのは、子育て中の方もいれば、親の介護を抱えている方、一人親の方、障がいを持つ方など、本当にさまざまです。ただ、それをリスクとして見るというよりは、その人に合ったステージを用意しているだけ、という感覚に近いです。

社内でも、フルタイムか時短かというところよりも、勤務時間のなかで何にどう向き合っているかを見ています。8時間勤務で目指す100%の成果と6時間の100%の成果は別物ですが、どちらも「100%」であることは同じです。作業できる量を理由に、最初から挑戦の機会を狭めてしまうのは、適切ではないかなと。この考え方は、人材業界で長く仕事をしてきて、自然と大切にするようになった価値観ですね。

誕生日には、社員のみんなが温かく祝ってくれました。

━ 今後、会社として、また福井の企業としてどんな方向に進んでいきたいと考えていますか?

性別や働き方で区切らない、という視点はこれからも大事にしていきたいと思っています。この人は何ができるのか、何に挑戦したいのか、を軸にして、チャレンジできる「打席」を用意できればと。社歴が浅くても、時短勤務でも、マネジメントを担う立場になる、ということは十分あり得ますし、実際に当社でもそういう形で育ってきた人材がいます。

福井は中小企業が多い地域。大手企業の施策は「大手だからできる」と見られがちですが、実は、地元の中小企業でも、取り入れられることは意外とたくさんあると思います。できることを、一つひとつ積み重ねた結果、福井で働く人たちの間口や可能性を広げていきたいですね。

実際に働く女性社員の声
営業職 Aさん


営業として働くのは初めてでしたが、さまざまな方と関わるなかで、自分の視野が広がり、確実に成長できていると感じています。社内は自分の考えや思いを伝えやすく、発案したことがすぐ実行され形になっていくところがとても魅力的です。自分の声が届く環境で働けることは、大きなやりがいにつながっています。 わたしは現在、子育て真っ最中の母でもあります。家庭と仕事を両立できるよう、周囲の理解やサポートにも助けられながら働いています。だからこそ、子どもにも同僚にも、前向きでキラキラした姿を見せられる自分であり続けたいと思います。

<企業情報>
株式会社ヒューマン・デザイン
福井県福井市羽水2-701
TEL:0776-35-8230
ホームページ

【本企画に関するお問合せ】
福井県未来創造部女性活躍課
福井市大手3丁目17-1
0776-20-0319
▶女性活躍課ホームページ
▶ふくい働く女性応援サイト

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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