本物の「印象派」絵画の数々に会える! 福井県立美術館で開催中の「ターナーからモネへ」展に行ってきました。【会期終了】

本物の「印象派」絵画の数々に会える! 福井県立美術館で開催中の「ターナーからモネへ」展に行ってきました。【会期終了】

こんにちは! ふーぽ編集部です♪

みなさん、印象派ってご存知ですか? 「聞いたことはあるけれど、よくわかんないや」って人もいるかと思います。編集部スタッフのほとんどがそうでした(笑)

実は、その印象派の絵をたっぷり観ることができる展覧会「ターナーからモネへ」が、5月27日(日)まで福井市の福井県立美術館で絶賛開催中なんです!

ウェールズ国立美術館所蔵「ターナーからモネへ」~光の芸術 印象派の誕生~

名前はよく耳にする印象派の大御所「モネ」の作品はもちろん、彼にものすごく影響を与えたという同時代のイギリスの巨匠「ターナー」の作品も目玉の一つとなっています。

モネやマネら有名どころで知られるあのフランス印象派は、なんとイギリス絵画の影響で生まれたんだとか。それって知っていました?

春の日のお散歩がてら美術館に出かけて、そんな印象派誕生にまつわる美術史上の知られざる「アナザー・ストーリー」に触れてみるのもいいですよ!

ということで、ふーぽ編集部も「タナモネ展」をのぞいて来ました~。

福井県立美術館の建物に飾られている虹色の大きな懸垂幕が、タナモネ展の目印です。

幕に描かれているのは、モネの代表作である「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」という絵。イタリアの海に浮かぶ修道院がモチーフで、たそがれどきの夕日が水面に映って虹色に輝く様子が描かれています。タナモネ展のチラシや広告にも使われていますね。

美術館に入ったところにあるエントランスでは、ターナーとモネの文字が入った白いカーテンがお出迎えしてくれます。気分はもうヨーロッパ♫ なーんて。
  
カーテンにはターナーの絵が薄くプリントされているので、何の絵かは展覧会場で確かめてみてください。

おお! 入口が虹色のじゅうたんになってる! これは建物にかかっていた懸垂幕の絵、モネの「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」がデザインされたカーペットですね。

虹色じゅうたんの上を歩いて、いざ会場へ! 夕日を浴びた虹色の海の上を歩いて、島に浮かぶ修道院に入っていくような気分ですね。ちなみにここは、撮影OKなスポットです。




会場に入ると、こんなメッセージが目に飛び込んできます。

ここで、ターナーとモネの出会いにまつわる「知られざる物語」をちょっと紐解いてみましょう。

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19世紀のこと。美術界を揺るがす大事件が起きました。「写真」という技術の登場です。写真って、被写体をそのまま忠実に写すことができますよね。それを見た、当時の画家たちは悩み、考えたそうです。

「見たモノをそのまま写せる写真があるのに、私たちが絵を描く意味って何だろう」って。

そうして行き着いた答えが、絵画でしか実現できないタッチや感覚的な色彩で、自分の目で見た風景の「印象」を表現することだったそうです。

そう、これが「印象派」ですね!

その代表格が、水面の揺らめきや光あふれる画風で知られるフランス生まれのモネなんです。そして、モネの心を揺さぶり、その描き方に影響を与えたのがイギリス生まれのターナーです。

ターナーは、光と大気を革命的な手法で描いた画家でした。普仏戦争の戦禍を逃れて1870年にイギリスに渡ったモネはターナーの絵と出合います。それは、ターナーの死から20年後のことでした。

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そんな印象派の誕生にまつわるストーリーを、タナモネ展の会場では、作品をじっくり堪能しながらたどることができますよ。

さあ、19世紀の英仏へタイムトラベル~。




ターナーの作品が並ぶのは赤い壁紙のゾーン。まるで英国の美術館を思わせる雰囲気です。

タナモネ展では、こうして時代別に落ち着いた色の壁紙でゾーンを分けているんです。つかのまの非日常が体験できますね。




タナモネ展のもう一つの見どころポイント。それは「照明」です。

会場全体は照明を抑えているため薄暗いのですが、その中で作品を一番引き立たせるようにライティングがされているんです。ちなみに、この照明を手掛けたのは、日本一の腕利き照明技師といわれる人だとか。使っているのは特別なLED照明で、これが会場を素敵に演出しています。

おしゃれな壁紙と絶妙の照明を見に来るだけでも価値ありかも。




モネの作品もある印象派ゾーンは、水面をイメージしたスカイブルーで統一されています。

シャンデリアがお出迎えしてくれて、フランスの王宮に来たみたいな気分♪




おお! あった! とうとうモネの作品たちとご対面です。会場の奥に鎮座しているのが、今回のタナモネ展の一番の目玉であるモネの「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」。

間近で生で観ると、印象派の丁寧な筆遣いがしっかり観察できます。サン・ジョルジョの夕日・・・・うーん、神々しい・・・。

会場には、モネと同時代を彩った、これも巨匠のルノワールの作品も並んでいます。

と、あれこれ作品をゆっくり観ていたら、気がつけば、会場に入って1時間半もたっていました。時代を超えて、本物の絵と向き合う体験は、まさにタイムトラベル。時間を忘れて楽しめました~。




会場を出ると、あちこちに撮影可能なスポットがあります。大きな絵画の前に立って、その一部になれるコーナーもあって、インスタ映えすること間違いなし!
 
ここでは、ミレーとティソの名画をバックに、王宮時代の人々の仲間入り。ぜひSNSにアップしてくださいね~。

さあて、タナモネ展の締めくくりは、ミュージアムショップで思い出を品定め。

タナモネ展の図録をはじめ、作品をプリントしたクリアファイルやトートバッグなど素敵なアイテムがいろいろと並んでいます。ふーぽ編集部は、「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」と並ぶ目玉、モネの「パラッツォ・ダリオ」の複製画を買っちゃいました♪




そうそう、会場に併設されている美術館喫茶「ニホ」では、この展覧会にちなんで用意した ウェールズ風ケーキとミルクティーがセットになった「タナモネセット」950円(税込)が大人気なんです。

オーナーは笑顔が素敵なアート好き女子。ぜひタナモネ展の感想などをおしゃべりして、余韻にひたりましょう。


ということで、福井県立美術館で開催中のタナモネ展は、本当にみどころいっぱいでした。

よく耳にする「印象派」絵画の本物の数々を、間近でじっくり観られて、魅力を体感できる機会はそうそうないかもしれません。ぜひこのチャンスを逃さないでください。タナモネ展は5月27日(日)までやってま~す。

ちなみに、本物の絵画作品が展示されている会場内での撮影はできません。一般の方の撮影は撮影スポットのみとなっています。
・・・が、撮影スポットもいろんな工夫がされていて、すごく楽しいですよ。

※バナー画像やイベント情報の画像は、いずれもクロード・モネ「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」1908年 ウェールズ国立美術館蔵© National Museum of Wales

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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