「くずし字」をマスターすれば、あの老舗の看板や浮世絵の文字が読めるようになるかも?! お気軽な講座も開かれています。

「くずし字」をマスターすれば、あの老舗の看板や浮世絵の文字が読めるようになるかも?! お気軽な講座も開かれています。

こんにちは!すなきちです。

 

みなさんは、くずし字ってご存知ですか?

作者が急いで書いた日本語筆記体?! いえいえ。

 

くずし字とは。。。

古典の原文や浮世絵、老舗の看板などに書かれている、読めそうで読めないぐにゃぐにゃとした文字のことです。



現代の私たちにはさっぱり解読不能ですが、昔の日本では普通に使われていた文字だったんですよ。

 

書道でいう草書体をさらに崩したようなこの文字、

いわゆる「変体仮名」の一つなんですが使われ始めたのは平安時代の頃のようです。

 

以降、日本各地でそれぞれの特徴ある、「方言」ならぬ「方字」が発展しましたが、江戸時代に入った頃に「御家流」という書式が施行され、全国統一されたのだとか。いわゆる標準文字ですね。

 

寺子屋とかでも教えられていて、一般に広く普及していたんです。

 

筆で書くことが基本だったため、活字印刷の普及とともに姿を消してしまいましたが、少しだけでも習得できれば、貴重な古文書や看板がいろいろ読めて、すごく楽しいんですよ!

 

私も、駅そばの看板が理解できた時は新しい世界が開かれた気持ちになりました!

 

たしかに「今庄“そ”ば」と書かれていました!

 

 

では、実際に、このくずし字を読んでみましょう。

くずし字は形とパターンを覚えるのがポイントです!

 

 

これは、福井県の公文書に掲載されていた魚の種類です。

「水産物捕獲時季調書」1904年(明治37) 49690歴史的公文書

  • ●ち?
    ●の志ろ?
    ●●利? 

 

かたくち川やし? 

 

を●ぜ?

 

 

…と書いてあるようですが、

 

魚の名前なので、左から二番目はおそらく「かたくちいわし」、一番左は「おこぜ」と想像します。

 

おこぜの「こ」は一番右の●ちの●と同じものなので、おそらく一番右は「こち」という魚です。

 

 

この「こ」は右から二番目と三番目にも使われているので、

二番目は「このしろ」

 

真ん中は「こぐり(若狭湾付近でのカワハギの呼び名)」という魚だと推測できます。

 

この「こ」という文字はくずし字辞典で調べると「古」をくずしたもの

 

昔の「たばこや」の広告で使われています。

 

 

1904年(明治37)1月1日『北陸朝報』第565号付録 坪田仁兵衛家文書(福井県文書館寄託 C0005-01237

 

くずし字、読めるようになると古典の原文なども理解できるようになって大変楽しいのですが、独学で学ぶにはたくさんの文献が必要になります。

 

 

そして! 

この「くずし字」を気軽に習える講座が、福井県文書館で年に数回、開かれているんです。経験を積むにはおすすめです。

 

 

春は入門編、秋は初級編。どちらも告知と同時に申し込みが殺到し、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりとか。

 

初めてくずし字に触れるには、ひらがなの五十音から教えてくれる入門編がぴったりなのですが、「初級編」はテキストがとても興味深いのでさらにおすすめです

 

今回の教本は、江戸時代末期に漂流し捕鯨船に助けられアメリカに渡航した、あのジョン万次郎の漂流調書!! 

 

アメリカから帰ってきたばかりの万次郎が、長崎奉行に取り調べを受けた時に答えた内容が記されています。

 

これが井伏鱒二の「ジョン万次郎漂流記」をはじめ、いろんな小説やドラマの原案にもなっているんですよ。

 

こういう面白い題材が読めると、くずし字を習うのが楽しくなり飽きずに取り組めるというもの。

 

ストーリー性があるので、見慣れない文字でも文章が推測できればスルスルと読み進めることができます。

 

小説版を借りて予習しておくとさらに面白く学べそうですね。

実際の講座の様子。

 

参加には電話かメールで事前にお申し込みが必要です。

興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょう?

くずし字初級講座(全3回)

【開講日】2019/10/22(火・祝)、27(日)、11/3(日・祝) 各13:30~15:30
【会 場】福井市下馬町51-11 福井県文書館
【受講料】無料
【申込】電話かメールで事前申し込み必要。
電話:0776-33-8890 メール bunshokan@pref.fukui.lg.jp
公式サイト:https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

すなきち
writer : すなきち

福井県内山間部生まれ。市内と田舎を交互に暮らしています。教科書で習った歴史や出来事と現代が結びつく発見が大好き。興味を持ったらまっしぐらに進みます。福井の皆さんの知的好奇心を刺激するような記事を書いていきたいです。

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