「自分らしく、生きる、働く」 福井で働く女性の、それぞれのストーリー 【Part5】

「自分らしく、生きる、働く」 福井で働く女性の、それぞれのストーリー 【Part5】

仕事、家庭、地域、プライベート......

忙しい毎日の中、現代の女性はいくつもの役割を持ちながら生きています。

自分のペースを大切にしながら、自分らしい働き方やキャリアを大切に、そしてプライベートも楽しんでいる、福井で働くそんな女性たちのライフストーリーを紹介します。

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INDEX
◆神楽町1丁目商店街を盛り上げたい
地元の人も、観光客も集まる“門前町”を目指して

敦賀市神楽町1丁目商店街振興組合
(べっぴん会) 代表理事 中山喜美子さん

◆「やりたい」を大切に
仕事も人生も欲張りに楽しむ
鯖江精機株式会社 総務部 青山 江里那さん

◆病気ではなく、人生を看る
在宅看護が支える「その人らしさ」

cocotii株式会社 さばえ在宅看護 代表取締役兼管理者 西澤 佳子さん

◆助けられる人から、助ける人へ
防災を「自分事」にする一歩

福井県防災士会 副理事長兼事務局長 二木 佐緒里さん

 

神楽町1丁目商店街を盛り上げたい 地元の人も、観光客も集まる“門前町”を目指して
敦賀市神楽町1丁目商店街振興組合
代表理事 中山喜美子(なかやま きみこ)さん
━ 街の活気を取り戻したいと思ったきっかけは何ですか?

20年ぶりに結婚を機に敦賀に戻ってきたとき、空き店舗が増えて、活気がなくなっている街の様子にショックを受けました。

実家の洋服店は、「神楽1丁目のホタテ洋品店」といえば、みんなが知っているお店だったのですが、今は知らない人がほとんど。

「そもそも神楽1丁目ってどこ?」という反応を見たときには、少し寂しい気持ちになりました。

2025年10月のダイヤモンドプリンセス歓迎で民謡体験と和太鼓体験を行った

2021年に神楽町1丁目商店街振興組合の代表理事になりました。

振興組合としては女性初の代表理事ということで注目していただくことはありますが、神楽1丁目商店街の女将さんたちが2017年に立ち上げたべっぴん会のメンバーとしても活動していますし、商店街では接客など女性が表に立って店を切り盛りすることが多いので特にプレッシャーなどは感じていません。

━ 商店街の活性化に取り組む中で手応えを感じた変化は?

新幹線の開業が、街全体の意識を変える一つの大きなスイッチになったと感じています。

開業前は「商店街はどうなるんだろう」と様子を見ていましたが、いざ開業してみると、駅前の観光客は増えたものの商店街までは歩いてこないなど、具体的な課題が見えてきました。

みんなで取り組む機会も増えたことで、商店街メンバーの団結力がますます高まったと思います。

実際に、ここ3年で10店舗ほど新しいお店ができました。

ずっと目標にしていた空き店舗対策の成果が出たことで、まちの活性化が目に見える形につながっている手応えを感じました。

同じ目標に向かって活動する商店街の仲間やべっぴん会のメンバーがいることで、いつも元気をもらっています。

━ 楽しみにしていることや今後のビジョンを教えてください。

今の楽しみは、中学生の息子の野球の試合を見に行くことです。

土日は息子に同行しますが、その間は夫が店を回してくれています。

平日は会社勤めをしている彼は接客が大好きなようで、張り切って店番をしてくれるので助かっています。

釣りも趣味で、よく家族で出かけます。

西伊豆で鯛が釣れました!

今後の目標は、氣比神宮の門前町として、地元の方にも観光客の方にも心から楽しんでいただける商店街にすることです。

今まさに、歩道を広げて「交流の場」を作る工事の最中です。

ベンチを置いて学生がしゃべったり、観光客がくつろいだりできる、いろいろな人が集える商店街を目指しています。

福井県で働く・活動する女性に向けてのメッセージ


自分へのメッセージでもありますが、何事も全力で取り組めば、必ず道は拓けます。最初は小さな一歩かもしれませんが、その一歩を全力で。大変なことばかりに注目せず、楽しくがんばっていきましょう。

<企業情報>
敦賀市神楽町1丁目商店街振興組合
福井県敦賀市神楽町1-4-21
ホームページ

「やりたい」を大切に 仕事も人生も欲張りに楽しむ
鯖江精機株式会社
総務部 青山 江里那(あおやま えりな)さん
━ 総務の仕事で、自分らしさが活きていると感じる瞬間は?

学生さんや求職者の方と向き合うリクルート業務です。

就職は人生の大きな節目ですし、不安を抱えている方も多いので、安心して話せる雰囲気づくりを意識しています。

以前、内定先を2社で迷っていた方から「青山さんがすごく楽しそうに会社の話をしてくれたので、鯖江精機に決めました」と言ってもらったことがあり、涙が出るほど嬉しかったです。

産休・育休の窓口も担当しています。

私自身が子育て経験者なので、事務的な説明だけでなく、「寝不足でしょ?」「どんな感じ?」といった子育てトークで自然と盛り上がります。

当社は男性の育児休業取得率が100%。

初めて育児に向き合う“パパ社員”にとって、話しやすい存在でいることも、自分の役割だと感じています。

━ 人事の仕事でチャレンジしたいことはありますか?

リクルートの分野では、人事以外の社員を巻き込んだ採用活動に力を入れてきました。

社外の説明会で「鯖江精機は魅力の多い会社です」とどれだけ話しても、実際の製造現場の様子や良さは伝わりません。

そこで、実際に求職者に工場の仕事を体験してもらう、インターンシップの立ち上げを提案しました。

現場のリーダーや役員の協力も得ながら、内容をどんどんブラッシュアップさせて、今は実際に働く人の姿や仕事の面白さを感じてもらうことができていると思います。

高専での会社説明会

また、今後は女性が前に出られるきっかけづくりにも取り組みたいと考えています。

当社にはまだ女性管理職がいませんが、活躍できる力を持った女性はたくさんいます。

ロールモデルがいないことで一歩を踏み出せない人がいるなら、プロジェクトチームなどを通じて「挑戦していいんだ」と思える環境をつくりたいです。

━ 仕事・家庭・趣味を大切にするために、意識していることは?

30代は「やりたいことは全部やる」と決め、仕事も家庭も趣味も全力で走ってきました。

お菓子作りや山登り、ウクレレ、畑、手芸、旅行など、とにかく欲張りに楽しんできたと思います。

会社のメンバーと白山登山

自分がやりたいことを大切にできているのは、夫の協力があってこそだと思っています。

私が自分の時間を持ちたいときは快く送り出してくれますし、逆に夫が趣味や飲み会を楽しむときは、私が「全力で楽しんできて」と言っています。

お互いに気持ちよく過ごすため、「ありがとう」という感謝の気持ちは欠かさないようにしています。

福井県で働く・活動する女性に向けてのメッセージ


「今世楽しみ尽くして悔いなし!」と思って人生を終えることが、私の夢です。今すぐにできないことやお金がかかりそうなことでも、「どうしたらできるか」「何年後ならできるか」を考え続けています。チャレンジしてみたいことがあったら、そのときがタイミング。たくさん挑戦し、たくさんの経験をして、たくさんの人と関わり、人生を豊かにしていきましょう。

<企業情報>
鯖江精機株式会社
福井県丹生郡越前町気比庄22-8
TEL:0778-34-8600
ホームページ

病気ではなく、人生を看る 在宅看護が支える「その人らしさ」
cocotii株式会社 さばえ在宅看護センター
代表取締役兼管理者 西澤 佳子(にしざわ よしこ)さん
━ 在宅看護の会社を立ち上げたきっかけを教えてください。

在宅看護の必要性を強く感じたのは、病院で勤務していたときに、入院療養から在宅療養に切り替わった患者さんが家に帰ったときに、表情がパッと明るくなったのを目の当たりにしたときでした。

同じ治療を受けているはずなのに、住み慣れた家に戻った途端に、表情がやわらぎ、「その人らしさ」が戻ってくるのを感じました。

看護が支えているのは病気だけではなく、その人の人生なのだと気付きました。

cocotiiが大切にしているのは「人のちからを信じ、生まれる前から最期のとき、そのあとまで」の理念。

在宅看護と聞くと、終末期のケアというイメージがあると思いますが、必要なのは、最期の時期だけではないと思うんです。

人生のさまざまな場面を看護で支えるという思いで会社を立ち上げました。

━ 在宅で患者さんをケアする際に大切なことは何ですか?

看護というと、注射をする・薬を塗るといった医療行為のイメージを持たれがちですが、実際には、ただ普通にお話ししている時間がとても大切だと感じています。

冗談を言って笑ったり、何気ない会話をしたり。

そのやり取りの中に、生活や体調の変化につながるたくさんの情報が詰まっています。

在宅は「生活の場」なので、急に大きな行動変容を求めるのは簡単ではありません。

だからこそ、「これ何杯くらい飲んでるの?」「ここ、ちょっと気をつけてみようか」といったように、無理のない形で生活の中に少しずつケアを溶け込ませていく。

そのためには、高いコミュニケーション力が必要になります。

cocotiiの看護師たちは、話す力だけでなく、「聴く力」をとても大切にしています。

子育て中のメンバーが多いので、看護師同士で助け合ったり、プライベートで食事に行ったりチームワークも抜群です。

とりあえずビールで乾杯!笑って飲んで、最高の時間

━ 今後の目標は何ですか?

まずは訪問看護事業の安定経営と大規模化です。

誰もが安心して働ける環境をさらに整備し、その上で、在宅看取りや子育て見守りサービスを地域に不可欠なサービスとして根付かせたいと考えています。

また、予防の段階から看護ができることも多いと思うので、医師やケアマネージャーなど多職種と連携し、看護師が力になれる部分をしっかり引き受けることで、医療全体の負担を減らせるのではないかと考えています。

在宅看護は「最後の砦」だと思われがちですが、まだ元気なうちから関わることで、小さな変化を早くキャッチし、重症化や不要な受診、入院を防ぐことができます。

在宅看護は、人生の終盤だけのものではなく、人生の途中や、これからをよりよく生きるためのケア。

その人らしい生活を支えながら、地域全体を守っていく役割を担っていると感じています。

福井県で働く・活動する女性に向けてのメッセージ


一度福井県を出てみて、福井県の魅力に気付きました。住みやすく人が良い、日本一の県だと思います。共働き率1位の福井県だからこそ、女性が思いっきり活躍できる県になるといいですよね。そのために何が必要なのか一緒に考えていきましょう。

<企業情報>
cocotii株式会社 さばえ在宅看護センター
福井県鯖江市中野町48-27-1
TEL:0778-42-6286
Instagram

助けられる人から、助ける人へ 防災を「自分事」にする一歩
福井県防災士会 
副理事長兼事務局長 二木 佐緒里(にき さおり)さん
━ 防災活動を始めたきっかけは何ですか?

東日本大震災が起きた当時、わたしはPTA会長を務めており、妹が阪神・淡路大震災で被災した経験や、周囲の役員のボランティアへの強い想いに背中を押され、被災地へ物資を届ける社会貢献団体に同行し、中学生たちとともに「絆」支援事業の交流活動を行いました。

現地で草むらと化した街の光景に衝撃を受けて、「自分たちにできることはないか」と強く考えるようになったんです。

被災地での「絆」支援事業の交流活動から戻り、仲間と一緒に防災士の資格を取得し、防災士同士のネットワークの設立に携わって、活動の輪が広がっていきました。

「防災は生活の延長から」という想いを大切に、一人ひとりの意識を高めて県民の防災力を底上げにつなげたい。

あの日の衝撃を原動力に、今も情熱を持って活動を続けています。

━ 防災活動において女性だからこそできることはありますか?

防災の現場は男性が多いイメージですが、女性だからこそできる「ソフトな伝え方」があると感じています。

たとえば、「普段使っているヘアアイロンやドライヤーが使えなくなったらどうする?」といった問いかけ。

生活に密着した視点で防災を考えることで、当たり前にある便利さが失われた時の不安を想像し、どう楽しく代用できるかというアイデアが生まれます。

日常の延長にある困りごとを具体的にイメージしてもらうことで、防災をぐっと身近に感じてもらえるのではないかなと。

毎日の暮らしと、有事の防災との橋渡し役ができるのではないかと思います。

また、男性には相談しにくい女性特有の悩みやデリケートな問題についても、自分や他の方の実体験を交えながらお話しするようにしています。

━ 仕事に取り組む上で大切にしていることを教えてください

基本的なことですが、笑顔で、楽しく活動することです。

防災は堅苦しいものではなく、「生活の延長」で取り組めるものだと考えています。

だからこそ、私自身、防災が趣味と言えるほど、毎日が防災一色で、子育てが済み、仕事をしながら、家族の理解を得て防災活動に関われている今の生活は、とても充実しています。

子ども向け防災士育成事業にて小学生への指導も

最近は、自宅キッチンをリフォームした際に、紙コップや紙皿を使って家族で過ごしてみました。

実際にやってみることで、「水が出ない不便さ」が身に沁みて分かります。

こうした体験を、遊び心を持って楽しく取り入れることも、防災を続けていくための大切な工夫だと思っています。

あべのタスカル(大阪市立阿倍野防災センター)にて

防災で一番大切なのは、災害で「亡くなる人を出さない」という事。

子どもから大人まで、一人ひとりの意識が重なり、災害に強い福井県につながっていくと信じ、これからも地道に活動を続けていきます。

福井県で働く・活動する女性に向けてのメッセージ


「助けられる人」から「助ける人」へ。ほんの小さな意識から防災は始まります。まずは自分と大切な人の命を守るために、できることから楽しく始めてみませんか?

<企業情報>
福井県防災士会
ホームページ

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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