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※福井県ゆかりのさまざまな人たちにインタビューする連載です。
「しゃばけ」 「つくもがみ」シリーズなどの時代小説で人気の作家、畠中恵さんが幕末の大野藩家老・内山七郎右衛門を主人公とした「わが殿」の単行本が好評発売中。
史料を読み込み、歩いて取材したまちや人、食べ物など大野が魅力的に描かれた物語です。
「わが殿」 の舞台は、 莫大な借金を抱えた幕末の大野藩。
生真面目さだけが取りえの内山七郎右衛門 (内山良休) が、15歳の若き藩主 ・ 土井利忠公に抜擢され、 藩の財政立て直しに取り組む月日を軽快な筆致で描いた歴史経済小説だ。
「わが殿」は財政破綻した幕末の大野藩を黒字転換させた家老と藩主の姿を描いた物語。2017年3月から約1年間、福井新聞紙上で連載。 冒頭と結末部分を加筆し19年11月に単行本上下巻が発刊(文藝春秋社)された
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時代物を数多く執筆している畠中さんだが実在の人物をモデルにしたのは初めて。
ある時、 幕末には全国の藩がことごとく赤字に苦しんでいた中で奇跡的な「V字回復」 を果たした大野藩の存在を知った。
「武士でありながら、 商売という〝合戦〞に真正面から挑んで奮闘した人たちがいたことにすごく興味が湧きました。 古地図や古文書などの史料がたくさん残っていたことも助けになりましたね」 。
それまで福井にはあまり縁がなかったが、 執筆を機に大野を訪れ、 自然に囲まれたまちを歩き、 大野城や内山家などの史跡を巡るうちに利忠公と七郎右衛門のイメージが膨らんでいったという。
「わが殿」単行本発刊後の19年12月、畠中さんと担当編集者、大野市長による発刊記念対談会が大野市役所で開かれた。畠中さんが自身の執筆を振り返り、地元の人ら約200人が耳を傾けた
物語の中で、 利忠公の性格は織田信長に重ねられる。
「大胆で、新しいもの好き。 一旦決めたら引かずに無茶ぶりを繰り返す。 こんな上司だったら部下はたまったものじゃないかも」 。
確かに、 利忠公が要求する無理難題に懸命に応えながら藩の経営改革に奔走する七郎右衛門には、 現代の企業のワンマン経営者のもとで四苦八苦する財務担当者の姿がオーバーラップする。
実直に、 時には策を弄しながら進められる七郎右衛門の改革は、今でいうアンテナショップである 「大野屋」 を全国各地に出店したり、 蝦夷地開拓に乗り出したりと、 時を追うにつれスケールを増していく。
「どんどん扱う金額が大きくなって、 彼自身も商売が面白くなってきたのでしょう。 失敗もあったけれど、 ずっと見捨てずに辛抱強く付き合ったお殿様もすごいですよね」 。
主君のために駆け抜けた七郎右衛門と、 見守った利忠公。 物語の長い年月を通して、 二人が人間として成長し温かな絆を育むさまが胸に響く。
山々の雄大な風景、 お清水、 焼き鯖、 里芋の煮物など文中には大野ならではの描写が満載だ。
畠中さん自身も、 この土地の素朴な魅力にはまったと語る。
「完結後には、 大野の人たちからうれしい反響をいただきました。 これまでとまた違った、 実在した人や歴史をモデルにする醍醐味を感じられましたね。 素敵な土地に生きたお殿様と家臣に出会え、 彼らの生きた日々を書ききることができて、私自身にとっても幸運な経験だったと思います」
畠中 恵(はたけなか めぐみ)1959年、高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家を経て「しゃばけ」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。「しゃばけ」シリーズは2016年、第1回吉川英治文庫賞受賞。現在までに17作を超える大ベストセラーとなっている。「つくもがみ貸します」はアニメも人気。ほかにも著書多数
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