休日のリフレッシュにおすすめ！ 越前市の坂口地区は、自然と生きものに触れ合える癒やしのエリアだったよ。

越前市の西部に位置する坂口地区。

絶滅危惧種のアベサンショウウオが生息していたり、近年は国の特別天然記念物であるコウノトリが野外繁殖するなど、全国的にも希少な生きものが暮らしています。

坂口地区の魅力を教えてもらいにやってきたのは、坂口公民館に隣接する「越前市エコビレッジ交流センター」。

豊かで美しい自然環境を未来につなげるための学習会や情報発信を行っています。

今回は、主任の野村さんにお話をうかがいました。

エコビレッジ交流センターの駐車場から見えるのは、「にほんの里100選」に選ばれた坂口地区を象徴する大パノラマ！

「にほんの里100選」は“人の営みが育んだすこやかで美しい里”を選んだもの。

コウノトリやアベサンショウウオが生きていける環境づくりに地域ぐるみで取り組んでいることや、美しい景観が評価されました。

野村さん

電線が無いから自然をありのままに感じられますよ♪
夏の青々とした田んぼが秋は黄金色に染まって、年中いろんな景色が楽しめます。

また、初夏にはたくさんの生きものが棲んでいる棚田にヘイケボタルが飛び交います。

吉野瀬川沿いでは、きれいな水辺を好むゲンジボタルが暮らしていて、夜は幻想的な光にうっとりしますよ♪

野村さん

 

子どもたちが、川沿いの木に登ったゲンジボタルが黄色く光るのを見て「クリスマスツリーみたい！ 」だなんて言うから、大人もその発想に驚かされます。

エコビレッジ交流センターから歩いて10分程。

坂口地区には数万年前の海の地層が隆起してできた古道があちらこちらに見られます。

この古道は、紫式部や織田信長も通ったと云われる「馬借街道（ばしゃくかいどう）」につながっていて、歴史ロマンを感じながら歩くことができますよ♪

ふくいの里山やその周辺の名所・旧跡、美しい自然景観を歩きながら巡るトレイルコースである「ふくいSatoyamaトレイルコース」の１つとして、現代も多くの人に親しまれています。

野村さん

 

馬借と呼ばれる運送業者が行き来したことから「馬借街道（ばしゃくかいどう）」と呼ばれています。

坂口地区には、無農薬田んぼを利用した田んぼビオトープがあります。

東京大学の学生が生態系調査の実習を行ったこともあるというビオトープは、ありのままの生態系が保たれ生きものがいっぱい！

ビオトープで開催される「生きもの観察会」は子どもたちに大人気です♪

野村さん

ビオトープに棲む生きものを見て、子どもが「エサは撒かないの？」と聞いてきたり、生態系について知るきっかけになっています♪

お餅

坂口地区は美しい景色の他に、大人や子どもにとってもたくさんの魅力が詰まっているんですね！

子どもたちも泥の中に入る感覚や、生きものに触れて楽しんでいる様子です♪

中には、思うように生きものを見つけられないこともあるそう。

でも、自然は思い通りにならない、ということを学ぶきっかけにもなるそうです。

実際の体験を通して、子どもたちがたくさんのことを学べるので、家族での参加はとてもおすすめです！

お餅

野村さん、たくさん魅力を教えていただきありがとうございました！

野村さん

坂口地区の環境のことならなんでも聞いてください♪

イベント情報は「越前市エコビレッジ交流センター」の公式HPから確認できるので、自然の中でどんどん学んでくださいね。