福井の食の未来を担う料理人たちが集結。地元の豊かな食材と風土を生かしながら、ジャンルを超えた発想で新しい味を生み出しています。
本セレクションでは、5名のキュレーターが次世代の福井ガストロノミーを牽引する注目のシェフたちをご紹介。これからの福井の食を形づくる担い手たちに、ぜひご注目ください。
▼《越山若水セレクション2025一覧》を見る
- フードコラムニスト 門上武司さん セレクション
- ULO(福井市)
- ジャルダン(福井市)
- 料理屋 みや﨑(福井市)
- タベアルキスト マッキー牧元さん セレクション
- 鮨処 海月(福井市)
- 中華料理 皇龍(福井市)
- 日本料理 崇(おおい町)
- MarPe(越前市)
- むつのはな(坂井市丸岡町)
- L’aisance(福井市)
- 料理家・エッセイスト 山脇りこさん セレクション
- 浜町 緒ばた(福井市)
- TSUKIHI(越前市)
- la clarté KAGURA(敦賀市)
- フードジャーナリスト 柴田泉さん セレクション
- FUKUI French Aujus(福井市)
- 猿の盃(福井市)
- Simply French Tendre(坂井市春江町)
- LULL(坂井市三国町)
- ミュージシャン 小宮山雄飛さん セレクション
- 亀蔵(鯖江市)
- 石うす挽き手打ち処 きょうや(福井市)
- くらそば幸道(越前市)
- 蕎麦やすたけ(福井市)
- そば割烹 よいん(福井市)
※タップで各イベントへスクロールします。
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- 日本料理 崇(おおい町)
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- 猿の盃(福井市)
- Simply French Tendre(坂井市春江町)
- LULL(坂井市三国町)
- ミュージシャン 小宮山雄飛さん セレクション
- 亀蔵(鯖江市)
- 石うす挽き手打ち処 きょうや(福井市)
- くらそば幸道(越前市)
- 蕎麦やすたけ(福井市)
- そば割烹 よいん(福井市)
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ULO(福井市)

福井駅西口徒歩3分。カフェ・ビストロ・ミュージックが融合したモダンな空間で、地元食材を活かしたランチ&ディナーを楽しめます。

福井で料理をつくるうえで意識しているのは、「人が育つ場所」であること。まずは福井の若い人たちが気軽にフランス料理に触れ、料理の世界に魅力を感じるきっかけになればと、専門的な技術を学べる環境づくりを大切にしています。料理を通じて人が集い、成長し、また次の世代へとつながっていく、そんな循環が生まれる場所でありたいと考えています。

まず空間が素晴らしい。高い天井への開放感、石を使った造形の美しさに感銘を受ける。そしてパリのビストロを彷彿させる料理の数々に加え、ナチュラルワインのマリアージュが素晴らしい。フランス料理が何であるか、そこから始まる楽しみを知るには最適の一軒となった。
Le Jardin FUKUI(福井市)

世界的に有名なコンクールで、日本人として3人目の優勝者となった堀内亮シェフが料理長を務める、福井ならではのガストロノミー体験が楽しめるフランス料理店。

福井の食材に加え、伝統工芸も料理に取り入れ、この土地の魅力を伝えることを大切にしています。見た目の派手さではなく、必要な要素だけを残し何よりも「味」や「おいしさ」に真っ直ぐ向き合うのが私たちのこだわりです。(堀内)
ルジャルダンの料理は香りや食感、美味しさなどシェフ堀内のこだわりがつまっています。最後を締めくくるデザートでも、その余韻を楽しんでいただけるよう酸味や甘みのバランス、見た目でも楽しんでいただけるようなデザートを心がけております。(工藤)

福井の食材とフランス料理の高度な技術が見事に結実、開花。福井ならではの福井フレンチを世界発信。
炭と魚(福井市)

越前漁港直送の新鮮な魚介を熟練の炭火職人が遠赤外線で焼き上げる居酒屋。名物はトロ鯖炭火焼きや特大赤海老塩焼き。観光客も地元客も、福井の味を心ゆくまで堪能できます。

「炭と魚」が大切にしている福井らしさは、“福井の魚を、いちばんおいしい形で気軽に楽しんでもらうこと”。県内で水揚げされた新鮮な地魚を、刺身や握りはもちろん、炭火で香ばしく炙り、素材の旨みを引き出します。赤エビや鯖など、福井らしい魚の魅力も丁寧な説明とともに提供。地酒と合わせ、肩肘張らずに福井の海の恵みを味わえる、親しみやすい食体験を大切にしています。

越前鮮魚と炭火焼き、というコンセプトを体感することができる。鮮魚は生で良し、炭火の力を借りてまた旨くなる。名物の原始焼きは、魚を縦にすることで焼きムラが少なくなり鮮魚に新たな生命を与えることになる。他の料理もゆたかな発想でいつも驚きがある。
料理屋 みや﨑(福井市)

福井を中心に選び抜いた旬材を生かし、和の技と洋のエッセンスで仕立てる割烹店。滋味深い出汁と食材本来の魅力を引き出す一期一会の料理が味わえます。

福井の山・海・里すべての恵みを起点に、まずは食材ありきで料理を組み立てています。魚介を中心に、ジビエなど興味のある素材にも積極的に向き合い、季節と土地が語る魅力を一皿に表現します。生産者とのつながりや食材との出会いを料理の核とし、出汁を大切にする日本料理の基本を守りながら、洋のエッセンスも柔軟に取り入れる。そのとき手に入る最高の食材を、そのときにしか出せない形でおいしく仕上げることを大切にしています。

カウンターで味わう意味を理解。食材への目配せ、優れた先輩たちの薫陶が生きている。これからの進化が楽しみ。
福井県福井市中央1-21-7 東参道ビルヂング1階
☎0776-26-0565
【営】12:00一斉スタート(火〜土曜)、①17:30〜 ②18:30〜 ③19:30〜 の3部制(月〜土曜)
【休】日曜、第1・3月曜
公式Instagram
鮨処 海月(福井市)

地元・福井の旬を大切にする寿司店。川や湖、そして海の恵みを活かした一皿で“福井の風土”を表現します。

福井らしさを大切に、まず地元食材を積極的に使うことを心がけています。生産者と直接お話しし、旬や面白い食材を探しに足を運ぶことも欠かしません。永平寺の葉寿司やなれ寿司などの伝統文化、モクズガニ・鮒・鰻など川や湖の恵みも取り入れ、福井の風土を一皿で感じていただけるよう工夫しています。

市内随一、魚も肴も握りも、人柄もサービスも一点の曇りなし。メジマグロと紫白菜の手巻に始まり、ダダミ蕪、勝山水菜柚子味噌など酒が恋しくなる肴、胡麻醤油漬けのサワラや三国バイ貝の握りなど、この店でしか味わえない寿司に酔う。
中華料理 皇龍(福井市)

大阪から福井へ移り住んだ冨士大介シェフが、地元生産者とつながりながら、ここでしか出会えない食材を探し、福井ならではの中華料理を体現しています。

福井の海や川、湖で獲れる魚、地元の農家によって大切育まれた新鮮な野菜、山で獲れるジビエ肉まで、ここでしか出会えない食材に魅力を感じています。多彩な福井の食文化を県外のお客様にも伝えていきたいです。

中国料理は力強い。だが真味は淡い味の中にこそある。シェフはそのことを貫いている。炒飯、ラーメン、焼売、青椒肉絲などのお馴染みの料理が、驚くほど繊細かつ品を持って我々の舌を打ち鳴らす。
日本料理 崇(おおい町)

名田庄の山で獲れる熊・猪・鹿などのジビエや、若狭湾・小浜港で水揚げされる若狭ぐじや越前がになど、福井ならではの海と山の恵みを生かした本格日本料理店。

名田庄の山々や清流、そして若狭湾の海など、そのすべてが越山若水の名の通り、福井の豊かさを物語っています。この土地で育った私は、この土地の素材の力をまっすぐに伝えることを大切にしています。出汁を丁寧にとり、調味料は最小限に。魚は骨や内臓まで、野菜は皮やヘタまで使い切り、自然の恵みを余すことなく生かすよう心がけています。港が近く魚の鮮度が抜群で、山野草や川魚など自然の恵みも豊か。 “土地そのものを料理する喜び”を、名田庄から届けたいと思っています。

「菊乃井本店」出身の田中俊祐氏の割烹。故郷に帰り、曽祖母の生家を改修し、名を店名にした。自ら畑も耕し、近隣の老年農家や漁師たちから仕入れたものだけを使い、食材に対して正直な料理に仕立てる。生産者や故郷に敬意を抱いた料理は、慈愛に満ちている。
MarPe(越前市)

シェフ自ら山に足を運び、自然と対話しながらその時最も美味しい食材を収穫。“里山キュイジーヌ”が体感できるフレンチレストラン。

私たちが考える「特別」とは、遠くの高級食材や派手な演出ではなく、自らの手で作り、土地とともに生きることだと考えています。庭で育てた野菜や果実、山で見つけたきのこ、朝汲んだ湧き水…そんな身近な恵みを生かし、調味料や酢、塩までも手作りします。「地産地消」を超えて「風土そのものをおもてなしする」こと。日々移ろう自然の声に耳を傾け、変化を受け入れながら、越前の土地の力をまっすぐに伝える料理を目指しています。

店は、田んぼの真ん中に、ぽつねんとある。谷橋洋平シェフは、日々山に入り食材を採取し、自家畑で野菜の栽培もする。山々が生み出す味わいに心が澄んでいく。そんな料理である。是非好きな人と訪れてほしい。特別な時間が流れゆくレストランである。
むつのはな(坂井市丸岡町)

店を構えるのは、近代化に大きく貢献した酒井利雄氏の屋敷内。静謐な空間で供されるのは、シェフ五十嵐美雪さんが福井の食材に敬意を払って仕立てる料理です。

福井の食材の魅力は「融和性」だと思っています。口にした瞬間「美味しい」となるものよりも、ゆっくり咀嚼して味わうことにより底力を発揮するものが多い。飛び抜けた個よりも、各々が引き立て合い馴染んでゆき、美味しさを生む。その融和性は福井の県民性にも似ている気がします。都度の出会いを大切にお料理しています。

近代化に大きく貢献した酒井利雄氏の屋敷内にある。店主で料理人の五十嵐美雪氏は、京都で懐石、東京ではイタリアンで修行し、地元に戻られ、店を開いた。福井の食材に敬意を払った料理は、懐石を中心にすえ、お茶ではじまり、お茶で終わる。
L’aisance(福井市)

「福井の風土を“知って食べる”」その土地の恵みを丁寧に読み解き、一皿の中で表現するフレンチレストラン。

L’aisanceが大切にしているのは、“知って”食する、ということ。地方のレストランには、土地の本質を伝える責任があると考えます。福井の食材や郷土料理の背景を理解し、そこにある水の恵みや山・海・里の関わりを料理に描くことが、私たちにとっての福井らしさだと考えています。

福井の伝承料理に敬意を払いながら、モダンに再構築して、表現するフランス料理。L’aisanceでは、そんな奇跡の瞬間が待っている。アラレガコ、池田ばんこ餅、山ウニ、永平寺黒ニンニク、おつくねなどが優美に輝く感動がここにある。
福井県福井市高柳1丁目712
☎050-3150-8858
【営】12:00〜15:00、18:30〜21:30 ※一斉スタート
【休】水曜、不定休
公式Instagram
浜町 緒ばた(福井市)

福井の四季折々の食材と郷土の味わいを大切に、心ほどける逸品を届ける日本料理店。足羽川そばの風情ある浜町で、旅人も地元客もほっと一息つける温かな一軒です。

料理の上で大切にしているのは、この土地らしい「温かさ」を料理で伝えることです。地元の山・川・海がもつやわらかな空気感や、郷土料理や精進料理が持つ“ほっとする味わい”を丁寧に表現し、福井を訪れた人が肩の力を抜けるような一皿を目指しています。私自身、寺社を訪れたり山に登ったりすることが多く、その場所から受け取る静かな気配を料理に映し込み、福井全体の豊かさを料理でつないでいきたいと考えています。

福井の美味なる幸で育ち、大阪で修行した小幡料理長が腕をふるう。アンテナを張り巡らせ、日々、福井中の麗しき食材を探しているそう。歩いていける酒蔵の日本酒も印象的だった。懐石ながら揚げたての天ぷらも頂けるのも嬉しい。福井市の中心、かつては料亭が並んでいた浜町に新たに生まれた生粋の日本料理店だ。
TSUKIHI(越前市)

湧き水と薪火、そして発酵の力を生かし、越前の風土を皿の上で表現。ワイン醸造を通して生まれる新たな食の可能性を探るイノベーティブレストラン。

福井で料理をつくるうえで大切にしているのは、この土地の“水”と“火”、そして“発酵”の力。米を炊き、出汁をとり、野菜を煮る、そのすべてに山から湧き出る水を使い、熱源を使わず、薪火と炭火で食材に香ばしさと奥行きをもたらす火入れを行なっています。単なる地産地消ではなく何よりも「美味しい」という感覚を大事にすること。そして、郷土料理や精進料理、報恩講料理に受け継がれる「自然への感謝と謙虚さ」を料理の根に据えながら、発酵やワイン醸造で培った知恵を重ね、福井という土地の風土と文化が育んだ豊かさを、ひと皿ごとに映し出しています。

食材はもとより、建物、調度品に至るまで、ザ・越前を堪能できる。料理の熱源は炭と薪。と聞けばワイルドな直球料理かと思いきや、繊細な仕事も光るシェフは、イタリア・トスカーナ(シエナ)などで研鑽を積んだという。特に焼きの腕に唸った。旨い。そして、サービスとのチームワークも抜群だ。ともに歩むシックススリーエステイト(ワイナリー)のワインも白眉。越前の潮と風をうけて、自然な作り方を目指している。自然派がまだまだ少ない日本で期待大。
la clarté KAGURA(敦賀市)

敦賀・氣⽐神宮の⼤⿃居を望む場所で、嶺南の野菜や⿂介を使った欧⾵料理を楽しめるレストラン。フレンチの感性で素材の魅⼒を引き出しています。

地域ごとに異なる食材の魅力を見極め、山の幸と海の幸を一皿に融合させています。余計なものを足さず素材本来の味を際立たせ、食べた瞬間に“これは福井だ”と感じてもらえる料理を目指しています。四季折々の風土をシンプルに表現する。それが私たちの“福井らしさ”です。

旬の短い、地元ならではの野菜や魚が、時にパスタに、スープに、ポアレに、キッシュに、と最適解でいただける。使われている角鹿の塩も印象的だった。おひとり様も入りやすくおすすめ。席につくと、敦賀、気比神社の赤い鳥居が見える(席によります)。見守られているようで、ありがたい。運が良ければ日本百名月に選ばれた月夜の景色も。
FUKUI French Aujus(福井市)

越前和紙をあしらった空間で、「福井を、美味しく、華やかに」をテーマに、紅ズワイ蟹や若狭ぐじ、地元銘柄牛などを丁寧に仕立てたフレンチコースを提供しています。

福井で料理を作る上で大切にしているのは、「素材そのものを伝えること」。食材を多く重ねず、味の要素を絞り込み、素材の輪郭がくっきりと立ち上がるようにしています。余計な装飾をそぎ落とし、福井の食材がもつ滋味や香りを引き出すことや、生産者との信頼関係に支えられた丁寧な仕入れと、誠実な火入れ。その積み重ねが、この土地らしさを映す福井のフレンチだと感じています。

越前和紙を用いた静謐な空間で、福井の食材が際立つモダンフレンチを楽しめます。火入れも風味構成も的確で細やか、色彩も美しい。シェフの説明も楽しくわかりやすいです。
福井県福井市中央3丁目10−12 ホテルリバージュアケボノ本館2階
☎0776-22-1000
【営】11:30~14:00(金・土・日曜13:30LO)、17:00~22:00(火~土曜21:30LO)
【休】日曜夜、月曜
公式HP
猿の盃(福井市)

福井市片町の隠れ家居酒屋。北陸の旬の魚介や名物料理を、多彩な地酒とともに楽しめる人気店。「ミシュランガイド北陸2021」ではミシュランプレートにも選出。

猿の盃では、常に柔軟な姿勢で料理づくりに向き合っています。県内外の店を巡って得た発見を取り入れつつ、福井らしさや鮮度の高い魚介を大切に。トレンドも意識しながら、良いと思ったものは挑戦し、合わなければ即見直す。その繰り返しで、いつ来ても新しい一皿を届けられる店づくりを心がけています。

「食べたい!」と思わせる品々が並ぶ、地元の人にも観光客にも愛さる居酒屋。お品書きには「福井メニュー」の一角も。自ら海苔で巻く「サバサンド」は仕立ても味も最高です。
福井県福井市順化2-21-1
☎0776-29-7205
【営】17:30~24:00
【休】日曜(月曜が祝日の場合は営業)
Simply French Tendre(坂井市春江町)

福井の海・山・川が育む多彩な食材を、シンプルかつ研ぎ澄まされたフレンチに仕立てる「Simply French Tendre」。

地域ごとに異なる食材の魅力を見極め、山の幸と海の幸を一皿に融合させています。余計なものを足さず素材本来の味を際立たせ、食べた瞬間に“これは福井だ”と感じてもらえる料理を目指しています。四季折々の風土をシンプルに表現する。それが私たちの“福井らしさ”です。

シンプルな中に素材の持ち味がしっかり生き、おいしさにハッとする。火入れや味付けも隅々まで丁寧で、福井素材が輝きます。明るく心地よい空気感で満足できる一軒です。
LULL(坂井市三国町)

築120年以上の古民家をモダンにリノベーションした空間。日本海の眺めとともに地元・福井の海の幸と山の恵みを一皿で味わえる独自のフレンチを提供しています。

私たちの料理の根底にあるのは、海と山が隣り合う福井の風土そのもの。店のコンセプトである「Surf & Turf」を軸に、海のものと山(大地)のものを一皿で表現したいと考えています。食材の背景にある生産者の思いや土地の物語を丁寧に汲み取り、福井という地域の自然の豊かさと人の温かさを、食を通して伝えたいと思っています。

絞った要素で風味にリズムを作る皿はどれも楽しく、シェフのセンスが冴えます。「野菜のリース」は食べるほどに感覚が澄む魅力的な品。古民家を生かした内装も素敵です。
亀蔵(鯖江市)

福井・丸岡産の在来種そばを自家製粉し、丁寧に手打ちする蕎麦店。趣向を凝らした蕎麦料理と酒肴がそろい、“飲めるそば屋”として蕎麦とお酒の魅力を味わえる一軒。

福井・丸岡産在来種の蕎麦を自家製粉し、その日の朝に丁寧に打ち上げた十割蕎麦を届けることを大切にしています。蕎麦本来の香りと味わいを最大限に引き出し、つまみや酒との調和も重視。料理や空間すべてで、蕎麦と酒を楽しむ時間をつくることを心がけています。

越前そばの繊細な風味がありつつ、麺線としてのしっかりした食感・喉越しもあり、蕎麦の魅力を存分に味わえました。お酒と蕎麦前のラインナップも豊富で、大人があれこれ楽しめそうなお店でした。
石うす挽き手打ち処 きょうや(福井市)

蕎麦の産地・丸岡産の玄そばを石臼で自家製粉し、風味豊かに打ち上げる、行列のたえない人気店。香りと喉ごしの調和を大切に、そば本来の滋味を引き出しています。

福井の蕎麦文化の魅力は、多様な在来種が今も息づいていることです。地域ごとに香りや風味の異なる在来蕎麦があり、それぞれの個性を最大限に引き出す打ち方や提供法があります。私が使う丸岡在来もその一つで、安定した品質と深い味わいが魅力。おろしそばだけでなく、「もりそば」など様々な表現を通して、県内外のお客様に福井の蕎麦文化の奥深さを体験していただけるよう心がけています。

蕎麦は繊細で細く、喉越しも楽しめる上品な仕上がり。「福井のそば」という枠を超えて、全国レベルで本当に美味しいお店です。細麺の「もりそば」は香り、食感、バランスともにパーフェクトな味わい。
くらそば幸道(越前市)

かつての米蔵を改装した趣ある空間。石臼で挽きたての越前市産そば粉を毎日手打ちする九割そばは、繊細な香りとしっかりとしたコシが楽しめます。

そばは“生き物”だと思っています。種を蒔く前から刈り取りまで、気候や湿度で姿を変えながら育つ。だから、同じそばは二度と生まれません。その変化を恐れるのではなく、今年のそば、今日のそばとして向き合うことを大切にしています。製粉から手がけ、挽き方や加減を毎日工夫しながら、香りと食感の調和を見極める。自然の流れを受け入れながら「今この瞬間のそば」を楽しむそばづくりを大切にしています。

シンプルにお蕎麦の美味しさを追求しているのが伝わってくる名店。メニューは少ないですが、麺がしっかりしているので、どんなアレンジにも合いそう。雰囲気も良く、県外からも行きたくなるお店。
蕎麦やすたけ(福井市)

福井の在来種の蕎麦や郷土の味覚を通して、福井の食文化をまるごと体験できる一軒。

福井らしさは、蕎麦そのものだけではなく食文化全体にあると考えています。やすたけでは、昔から特定の地域で栽培されている小粒ながらも味が濃く香り高い福井在来種の玄蕎麦を石臼で挽いて手打ちした十割蕎麦を中心に、発酵文化を代表する鯖へしこや、素朴で滋味深い竹田の油揚げなど、土地ならでわの味も取り入れています。こうした郷土の食材や料理を通じて福井の食文化を丸ごと体験していただける様心がけしています。

お店の方のオペレーションが完璧で、カップルや家族連れなど、どの層も楽しそうに蕎麦を食べていたのが印象的です。一品料理もどれも秀逸な最高のお店でした。
そば割烹 よいん(福井市)

県産そば粉による手打ち蕎麦と、旬の食材を活かした蕎麦懐石を提供。繊細な喉ごしで細く気品あふれる十割そばが評判の一軒です。

蕎麦粉や米など県産にこだわり、郷土料理として「へしこ」や「鯖寿司」なども取り入れています。味わいはあくまで蕎麦が主役。繊細な風味を生かすため、料理全体を軽やかに仕立てています。県外の方には、福井ならではの「おろしそば」をぜひ味わってほしい。福井の土地と人が育んだ食文化を感じていただけるはずです。

蕎麦は十割手打ちとは思えないくらい細くしっかりと整っていて、味だけじゃなく喉越しも素晴らしい。開放的な作りの店舗で、若い世代にも蕎麦の魅力を伝えてくれそう。

FUKUI Gastronomy 越山若水プロジェクト
福井県交流文化部誘客推進課委託事業
公式Instagram
公式Youtube

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