ふくトリップ │ ふくい日本遺産を巡る旅

 

「日本遺産」は、その土地の価値ある歴史や文化、伝統にまつわるストーリーを国が認定するもので、これまでに全国で104件が登録されています。

 

そのうち福井県内に関連しているのは次の5件。

  1. 日本海の海の幸を都に運んだ『鯖街道』
  2. 江戸・明治期に日本海の物流を支えた『北前船』
  3. 日本古来の技術を継承するやきものの一つ『越前焼』
  4. 多様な石を用いたまちづくりや文化『石がたり』
  5. 文明開化で国の発展に寄与した『鉄道遺産』

と、どれも魅力的なストーリーばかりです。

それぞれのストーリーに関する文化財は、人類誕生以前からあるスケールの大きな地質や地形に関するものをはじめ、中世、近世、近代の遺構やモノ、食べ物や祭りまで、さまざまな年代と種類にまたがります。

また地理的にも坂井から奥越、丹南、嶺南エリアと、福井県内に点在しています。もちろん文化財は単体で訪れても興味深いもの。

ですが背景にある豊かなストーリーを理解し、それらを関連づけて巡れば、訪れた時の楽しみが広がること間違いなし。

観光視点だけでなく、自分たちが住む地域の魅力と価値をグンとアップさせてくれる日本遺産スポットを、ぜひじっくり満喫してください。


 

鯖街道
小浜市・若狭町

日本海で獲れた豊かな資源で都の食文化を支えてきた若狭地方。奈良や京都の文化は「鯖街道」を通じて若狭に入り、生活に根付き独自の進化を遂げてきました。

街道には神社仏閣も多く、古代日本を偲ばせる民俗行事も伝承されていて、ちょっとミステリアスな雰囲気。

京に運ぶために発達した発酵食などの食文化からも、人々が織りなしてきた深い交流の歴史や文化を堪能することができます。


 

北前船
敦賀市・南越前町・坂井市・小浜市

江戸時代から明治にかけて、日本の物流は海路を使って大量に物資を運ぶことができる大型船によるものが中心でした。

特に「北前船」と呼ばれる商船は、大阪と蝦夷地を日本海回りで往復し、寄港地で物資を売買することで、各地の物産とともに人や文化を伝えて回りました。

莫大な富を築いた船主たちは自分の地元にも繁栄をもたらし、その痕跡は今も男たちのロマンが感じられる名所となっています。


 

越前焼
越前町

伝統的工芸品である「越前焼」は平安時代末期から続く古い歴史を持ち、その産地である越前は「日本六古窯」の一つ。

原料となる土は鉄分、粘土分を多く含み、焼き締まりが強く多彩な焼き上がりが特徴です。

古くから人々の暮らしを支えてきたものづくりの精神は現代にも引き継がれ、今の暮らしに寄り添う種々の作品や新しい作陶も試みられています。


 

石がたり
福井市・勝山市

福井(一乗谷)と勝山(白山平泉寺)では、中世に石を数多く使って作られたまちが栄えました。

江戸時代に城下町が整備される際にも石が利用されました。石は朽ちることがないため、かつてのまちの様子をそのまま現代に伝えてくれます。

まちづくりに使われた石、美しい庭石や石仏など精神文化を伝える石が、今でもしっかり街のあちこちに残り、まち歩きを彩るアクセントとなっています。


 

鉄道
敦賀市・南越前町

明治の文明開化とともに誕生した鉄道は、人や物資を運び、日本の発展に大きな影響を与えました。

特に敦賀と今庄を結ぶ旧北陸線は、鉄道遺産の宝庫として知られ、13基掘られたトンネルのうち11基は、現在も地域に密着した文化財として生き続けています。

石やレンガ積みの壁面など明治の技術を間近に感じたり、各地域の食を楽しんだりと、鉄道遺産の数々から当時の姿に思いを馳せることができます。

鯖街道
海と都をつなぐ
若狭の往来文化遺産群

明通寺は、小浜市門前にある真言宗御室派の寺院。大同元年(806)に北陸地方を巡行中の坂上田村麻呂が創建したと伝えられている。鎌倉時代の本堂と三重塔が国宝に指定され、国の重要文化財に指定された仏像が複数ある

都の文化が形を変えて今なお残る情緒深いエリア。

若狭地域は、古墳時代から約1500年、「御食国(みけつくに)」としての都の食を担ってきた歴史を持つエリア。塩や海産物などの豊かな資源を京都へ届けた街道群は、塩漬けにした鯖を運んだことから「鯖街道」の名称で呼ばれています。

その起点である湊町・小浜は、奈良や京都につながる陸路と日本海からの海路がつながる港湾都市。国内外からの様々な物資や人、文化が集まり、室町時代初期にはゾウやクジャクなどを乗せた南蛮船も上陸するなど、国際的な港であったことも分かっています。

奈良と若狭の絆を深める歴史ある伝統行事、お水送り

若狭路に伝わる中世の芸能として継承される王の舞

都からの工芸や文化も伝わり、都の大寺社で奉納されていた「王の舞」や京都祇園の流れをひく「小浜放生祭」などの民俗行事が今でも催され、桃山時代に渡来した海外からの工芸技術が発展して工芸品・若狭塗のルーツとなるなど、地域に根付いて独自の進化を遂げてきました。

「鯖街道」の道々には街道松や道標、「熊川宿」などの宿場町、「若狭彦神社」「若狭姫神社」やお水送りで知られる「若狭神宮寺」などの歴史ある数々の寺社もあり、雅な都の文化とのつながりの深さが感じられます。

鯖街道の中でも最も古いといわれる「針畑越え」のルートは若狭と京都を最短距離で結ぶもの。近年ではウォーキングやサイクリングの人気スポットとなっています。

魚の内臓をだして塩漬けし、さらに糠漬けする若狭の伝統料理へしこ

小浜よっぱらいサバの新鮮なお刺身

若狭と京都との交易の拠点として発展した宿場町・若狭鯖街道熊川宿

元々の鯖街道の起点は小浜藩主・京極高次によって整備された小浜市場。この市場の記録「市場仲買文書」に残る「生鯖塩して担い京に行き仕る」という一文が通称の由来という一説もあります。

若狭湾で獲れた鯖などの海産物は、都へ運ばれた後も美味しく食べられるよう「へしこ」や「なれずし」など加工技術が向上しました。

京都ではハレの日に食べる習慣がある押し寿司の一種「鯖寿司」や、鯖を丸ごと一本豪快に焼いて出す「浜焼き鯖」など、1500年の歴史が育んだ味をご当地グルメとして楽しめるのも鯖街道の魅力なのです。

①鯖街道(針畑越え)/小浜市上根来他
②鯖街道MUSEUM/小浜市小浜広峰17-1
③小浜西組/小浜市小浜鹿島他
④若狭姫神社/小浜市遠敷65-41
⑤瓜割の滝/若狭町天徳寺37-1-3

●公式HP
御食国若狭と鯖街道 小浜市・若狭町 日本遺産活用推進協議会
●公式HP
小浜まち歩き AUDIO GUIDE 「ON THE TRIP」(アプリ)

北前船
荒波を越えた
男たちの夢が紡いだ異空間

三国湊町家館は、福井藩三国湊で材木商を営んだ、新保屋・岸名惣助が住んでいた町家“旧岸名家”に隣接した観光案内所。北前船で栄えた三国湊のレトロな町並みの中心に位置し、観光情報や着物レンタルもあり

さまざまな文化が混じり合い情緒あふれる港。

福井県の中でも三国や敦賀、小浜エリアは、現代でもそこかしこに湊町ならではの情緒があふれ、かつての貿易や交流の名残を伝える地域です。

まだ日本に鉄道がない江戸から明治にかけての物流の中心は、内陸ではなく海路でした。藩同士の貿易は船を使って行われ、のちに商人や船主が船を使い、寄港地で商品を売買し、莫大な利益を上げるようになりました。

主なルートは大阪から瀬戸内海を経由して日本海を北上し、蝦夷・樺太まで行く西廻りの航路です。北国の物資を運んでくることから「北前船」と呼ばれるようになり、人や文化も各地に伝えました。

小浜市北塩屋の県指定有形文化財「旧古河屋(ふるかわや)別邸(通称・護松園(ごしょうえん)」(地図番号⑤)

江戸~明治時代の北前船主の繁栄ぶりを偲ぶ町並み(河野北前船主通り)(地図番号③)

福井県でも坂井市にその建造物が残る「旧森田銀行本店」の森田家や内田家、岸名家、南越前町の右近家、小浜市の古河家などの豪商が莫大な富を築き、多くのエピソードとともに各地の資料館で当時の面影を偲ぶことができます。

坂井市の「旧森田銀行本店」は大正期当時の日本の最先端の技術によるシックな古典主義的西洋建築で、国の登録有形文化財となっています。

敦賀市に鎮座する、北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮(地図番号④)

北前船主の館 右近家には北前船の模型や貴重な資料を展示(地図番号③)

北陸三大祭の一つ「三国祭」で町中を巡行する、巨大な人形山車(やま)

南越前町には「北前船主の館右近家」が資料館として残り、別荘の西洋館は、1階はスパニッシュ風、2階はスイスの山小屋風の建築で館内のしつらえも見事です。

敦賀市は北前船によってもたらされた財力の名残が、建築物や祭りの山車などの伝統文化に見られます。

小浜市の「旧古河屋別邸(護松園)」は延床面積350平方メートルの2階建て数寄屋造りで、藩主などの賓客を迎える迎賓館として建造され、県指定有形文化財となっています。

船主たちの痕跡を巡れば、心が浮き立つような北前船の物語や壮大な海路のロマンが感じられ、関わった人々が遺した品々からは当時の賑わいが聞こえてくるようです。

①坂井市龍翔博物館/坂井市三国町緑ケ丘4-2-1
②瀧谷寺/坂井市三国町滝谷1-7-15
③右近家住宅・中村家住宅/南越前町河野
④氣比神宮/敦賀市曙町11-68
⑤旧古河屋別邸(護松園)/小浜市北塩屋17-4-1

●公式HP
北前船寄港地・船主集落 北前船日本遺産推進協議会

越前焼
きっと恋する六古窯 日本生まれ日本育ちのやきもの産地

越前陶芸村では、越前焼をより深く学び、作って楽しむ陶芸体験ができる。また本格的な茶室があり、四季折々の表情を見せる庭園を眺めながら越前焼のお茶碗でお抹茶を楽しめる

今も多くの窯元が集う盛衰をみた窯業産地。

福井県の嶺北地方西部に位置する越前町は、日本海に面し、沿岸部から北部にかけて500メートル級の山々が連なる地域です。

やきものの産地としてのはじまりは、約850年前の平安時代末期。これまで発見された200基以上の窯跡では、かめや壺、すり鉢といった日常雑器が焼かれていました。硬くて丈夫な越前焼は、越前海岸から船で北海道南部〜島根県の日本海沿岸に運ばれ、大きなかめや壺は水や穀物の貯蔵、藍染めなどで重宝されました。

それに伴い越前町平等は、かめ60個、すり鉢1,200個など約5トンを一度に焼くことができる全長約25メートルの巨大な窯を構える一大生産拠点となりました。

福井県陶芸館では越前焼のさまざまな魅力を紹介

織田信長公ゆかりの越前二の宮劔神社。越前焼の職人も氏神として信仰していた【地図番号②】

室町時代後期には日本海側最大のやきものの産地となった越前窯ですが、明治時代に入ると水道の普及や磁器製品の広まりにより需要が落ち込み、衰退。

しかし、地元の古陶磁研究者・水野九右衛門と、日本を代表する陶磁史研究者・小山冨士夫らが行った発掘調査と研究により復興を遂げ、昭和23年(1948)に「日本六古窯」のひとつとして数えられ、越前焼は全国に知られるやきものとなりました。

福井県陶芸館では、手びねりや電動ろくろを使った本格的な陶芸体験ができる

陶芸村内の芝生広場には岡本太郎の作品「月の顔」の他、作品が点在

越前焼の館をはじめ、陶芸村内の各所で越前焼が購入できる

昭和46年(1971)には、越前町小曽原に「越前陶芸村」が完成しました。敷地内には、越前焼の歴史や魅力を紹介する福井県陶芸館や越前古窯博物館をはじめ、温泉や宿泊施設、食事処などが点在し、越前焼の魅力を存分に体感できます。

また、毎年5月末には県内の越前焼窯元が一同に集結する「越前陶芸まつり」が開催。陶器市では新作をはじめ、さまざまな越前焼を手に取ることができます。

昭和61年(1986)には国の伝統的工芸品として指定を受け、今も多くの窯元がその技と表現を磨き続けています。

①越前焼/越前町
②劔神社本殿/越前町
③陶芸越前大がめ捻じたて成形技法/越前町
④越南窯/越前町
⑤越前赤瓦/越前町

●公式HP
旅する、千年、六古窯 六古窯日本遺産活用協議会

石がたり
400年の歴史の扉を開ける旅
石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井

白山平泉寺は白山信仰の拠点寺院で、今から1,300年近く前に泰澄によって開かれたと伝えられる。周辺には巨大な宗教都市が形成され、最盛期には6,000もの坊院が立ち並んでいた【地図番号④】

大量の「石」を用いた都市 今もまちの風景の中に。

「白山平泉寺」と「一乗谷」では、500年ほど前の中世の時代、巨大な都市が栄えていました。どちらも大量の「石」を計画的に用いたまちづくりを行っていたことが大きな特徴です。近世になると、福井や勝山の城下町の整備に石の技術が受け継がれ、現代の街並みにも石がとけ込んでいます。

「白山平泉寺」は、社殿の周辺に6,000もの坊院が立ち並ぶ巨大な宗教都市でした。南谷の坊院跡には石畳や石垣、石積みの側溝などが残ります。石畳には平らな川石が、石垣はごつごつした山石が積まれています。また本社前には巨石をふんだんに使った大石垣があり、その存在感に圧倒されます。

一乗谷朝倉氏遺跡下城戸跡の石垣。約5m近く積み上げられている【地図番号③】

歴代福井藩主の廟所、大安禅寺「千畳敷」【地図番号②】

「一乗谷」のまちづくりにも石が巧みに利用されています。城下町入口の下城戸跡には、敵の侵入に備えた高さ5メートル近くの巨大な石垣が威容を誇ります。当主・朝倉義景の館跡や城下町跡には、建物の柱を支えた礎石が残っており、当時の街並みや暮らしぶりを想像できます。

二つの都市が滅んだ後、柴田勝家が築いた「北庄城」、結城秀康が築いた「福井城」の石垣には、福井市足羽山産の「笏谷石」が使われました。福井城の美しい石垣は、現在も市街地の真ん中で親しまれています。そのほかにも笏谷石は大量に使われ、採掘場跡である「丹巌洞」や歴代福井藩主の廟所である大安禅寺「千畳敷」などで見られます

福井城址。約4万個の笏谷石を積み上げて作られた石垣【地図番号①】

勝山城下町・七里壁の石垣(義宣寺付近)【地図番号⑤】

越前松平家別邸の養浩館庭園

一方、勝山では、九頭竜川の流れが形成した河岸段丘に丸い川石を積み上げた「七里壁」を境として、武家屋敷や町家などが区分された城下町が作られていきました。

庭園においても石をうまく取り入れており、白山平泉寺や一乗谷の庭園跡では、石の配置やその組み合わせから室町時代の庭園文化が読み取れます。また、越前松平家別邸の「養浩館庭園」では県内外の名石の数々と水の景色が醸しだす優美な空間を楽しめます。

①福井城址/福井市大手3丁目17-1
②大安禅寺/福井市田ノ谷町21-4
③一乗谷朝倉氏遺跡/福井市城戸ノ内町
④白山平泉寺旧境内/勝山市平泉寺町平泉寺
⑤七里壁/勝山市栄町~立川町付近

●公式HP
福井・勝山 石がたり 福井・勝山 日本遺産活用推進協議会

鉄道
海を越えた鉄道
世界へつながる 鉄路のキセキ

旧北陸線の敦賀―今庄間の13基のトンネルのうち、最も長いトンネル(1,170m)が「山中トンネル」。平成28年(2016)に、県道207号中にある他の旧鉄道トンネルなどと合わせて国の登録有形文化財となった【地図番号②】

物流の革命をもたらした待望の鉄道計画。

古くから大陸の玄関口として栄えたまち、敦賀。古来より日本海側の物資は、敦賀から琵琶湖を経て関西へ運ばれていましたが、過酷な峠を越えなければなりませんでした。そこで、明治2年(1869)に日本海と太平洋をつなぐプロジェクトとして、琵琶湖―敦賀間の鉄道敷設が閣議決定されたのです。

明治15年(1882)、日本海側で初の鉄道が敦賀まで敷設され、2年後には長浜―敦賀間で柳ヶ瀬トンネルが開通し、日本海と内陸部を結ぶ旧北陸線が開業しました。明治29年(1896)には、急勾配の難所・山中越えを含む敦賀―福井間が開通しました。

杉津PAにある展望台から望む敦賀湾の絶景パノラマ【地図番号⑤】

敦賀赤レンガ倉庫。北棟・南棟・煉瓦塀が国の登録有形文化財【地図番号④】

昭和37年(1962)の北陸トンネル開通によって旧北陸線が廃線になった後も、鉄道跡は地域に密着した文化財として生き続けています。

そのなかでも、敦賀と南越前町の今庄との間に掘られた鉄道遺産「旧北陸線トンネル群」は圧巻です。13基のトンネルのうち11基が現在も残されており、石やレンガ積みの壁面など当時の技術を間近で見ることができます。ほかにもスイッチバック跡や暗渠などの鉄道遺産が数多くあり、明治の土木技術を今に伝えています。

福井県を代表する昔ながらの田舎そば 「今庄そば」

今庄宿は、北国街道の要衝として繁栄した宿場町

赤レンガ倉庫内、敦賀の町なみを再現したノスタルジオラマ【地図番号④】

当時、敦賀・今庄の両駅では峠越えの準備のためすべての機関車が停車しました。停車時間を利用して各駅では弁当や新聞などの立ち売りが行われ、敦賀駅で販売された「鯛鮨」は、駅弁やお土産の人気商品に。また、今庄駅では停車中にホームで食べる「立ち食いそば」が評判となり、「今庄そば」として現在も親しまれています。

国際都市の文化が残る敦賀と北国街道の宿場町だった今庄、それぞれのまちをめぐると、鉄道を通じて息づいてきた建物や文化に出会うことができます。北陸新幹線敦賀延伸によりさらに深まる鉄道の歴史と、地域の魅力を見つける旅を楽しんでみてください。

①柳ヶ瀬トンネル/敦賀市、長浜市
②山中トンネル/敦賀市、南越前町
③曲谷トンネル/敦賀市
④敦賀赤レンガ倉庫/敦賀市
⑤杉津の景観/敦賀市

●公式HP
海を越えた鉄道 長浜市・敦賀市・南越前町 観光連携協議会

ふくい日本遺産を巡るおすすめコース

ここからは、ふくい日本遺産を巡るおすすめコースをご紹介。

3つの視点で巡る、県内のおすすめコースです。

参考にしてみてくださいね。

 海と食文化の旅 

福井の海沿いを北から南まで縦断! 風情のある町並みを感じながら、人気スポットをめぐります。海の幸や各地の絶品グルメもお楽しみください。

構成文化財  は日本遺産構成文化財です

\旅のルート/

 DAY1  移動手段/車

出発

 10:00 JR芦原温泉駅 

↓(20分)

 10:20 旧森田銀行本店  

↓(30分)

 11:50 昼食 

↓(45分)

 13:35 北前船主の館 右近家  

↓(20分)

 14:55 花はす公園  

↓(10分)

 15:40 今庄IC~敦賀C 

↓(20分)

 16:30 敦賀市  

 敦賀市泊 

①旧森田銀行本店[坂井市]

 構成文化財 

三国湊の豪商・森田家が創業した森田銀行の新本店として大正9年に建設された。

外観は西欧の古典的なデザイン、内観は豪華な漆喰模様が美しい、県内最古の鉄筋コンクリート造りの建物。

福井県坂井市三国町南本町3-3-26
0776-82-0299
ホームページ

三国湊の町並み


文芸人も多く訪れた三国湊。風情のある町家が当時の面影を残す。

酒饅頭


焼印が押された三国名物酒饅頭。ほのかに漂う酒の香りを楽しんで。

②北前船主の館 右近家 西洋館[南越前町]

 構成文化財 

日本海五大船主の一つである右近家を資料館として一般公開。豪勢な家屋の中には繊細な造作が散りばめられ、かつての栄華を物語る。

福井県南条郡南越前町河野2-15

北前船の模型


財を築いた北前船主の屋敷が並ぶ「河野北前船主通り」から国道を挟んだ海沿いの駐車場にある、絶景撮影スポット。

③花はす公園[南越前町]

南越前町は日本有数の花はすの生産地。園内には池や蓮園が10ヵ所あり、7~8月にかけて世界中の花はす約130種類を鑑賞できる。

福井県南条郡南越前町中小屋64-41

蕎麦の産地で生まれた「今庄そば」は駅の「立ち食いそば」として全国に知れ渡った。

④敦賀市

豆らくがん


お多福のかたちをしたかわいらしい豆らくがんは、お茶席をはじめ節分の縁起物としても知られる敦賀の銘菓。

 DAY2  移動手段/車

出発

 9:00 敦賀市 

↓(45分)

 9:45 三方五湖  

↓(30分)

 11:15 瓜割の滝  

↓(30分)

 12:30 SEE SEA PARK  

 昼食 

↓(45分)

 14:30 高浜町  

⑤三方五湖[美浜町・若狭町]

 構成文化財 

「三方五湖」は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖とその周辺域、常神半島を含む若狭湾に面した海岸部から構成。

足湯やソファーテラスなどがあるレインボーライン山頂公園では、三方五湖や若狭湾の絶景が楽しめる。

リフトケーブル


山頂公園まで運んでくれるケーブルカーには、「Heart Catcher」と名付けられたハートのつり革。

福井県三方郡美浜町・三方上中郡若狭町
ホームページ

⑥瓜割の滝[若狭町]

 構成文化財 

瓜も割れるほどに冷たいことからこの名がつけられた滝。全国名水百選に選ばれている。

福井県三方上中郡若狭町天徳寺37-1-3

⑦SEE SEA PARK[おおい町]

「みんなでつくる公園」をコンセプトにした複合商業施設。

館内にはアウトドアショップやカフェダイニングをはじめ、町内で新たに創業したい人を応援するチャレンジショップやシェアオフィスエリアも。

福井県大飯郡おおい町成海1-8-5
0770-77-4489
ホームページ

⑧高浜町

若狭ふぐ


若狭湾のトラフグはよく身が締まりプリプリとした食感と歯ごたえが特徴。中でも高浜町は高級ブランド「若狭ふぐ」発祥の地。提供する宿は約15軒あり、食事のみも可。天然に限りなく近い、畜養若狭ふぐを提供する宿や夏でもコース料理を楽しめるお店も。

 

若狭和田ビーチ


アジア初のBLUE FLAGを取得した、透明な海。海水浴はもちろん、シーズン外はフォトスポットとして映えた写真撮影も楽しめる。

福井県大飯郡高浜町

 歴史とロマンの旅 

古代から近代まで、福井の歴史に欠かせないスポットをめぐる旅。趣のある風景や体験を通して、当時の様子に想いを馳せてみませんか。

構成文化財  は日本遺産構成文化財です

\旅のルート/

 DAY1  移動手段/車

出発

  9:00 JR芦原温泉駅 

↓(30分)

  9:30 東尋坊  

↓(35分)

 10:35 金津IC~勝山C 

↓(20分)

 11:35 平泉寺白山神社  

 昼食 

↓(10分)

 13:30 七里壁  

↓(30分)

 14:15 一乗谷朝倉氏遺跡  

↓(20分)

 永平寺町泊 

①東尋坊[坂井市]

国の名勝・天然記念物に指定されている東尋坊。荒々しい岩肌の柱状節理が約1kmに渡る景色は北陸でも特に人気のスポット。

平泉寺の僧侶・東尋坊がこの崖から突き落とされたことが名前の由来。

福井県坂井市三国町東尋坊
0776-82-5515(DMOさかい観光局)

②平泉寺白山神社[勝山市]

 構成文化財 

泰澄大師によって開かれたと伝わる白山信仰の拠点。境内は一面に緑の美しい苔で覆われ「苔宮」とも呼ばれる。中世の遺跡としては国内最大級の石畳や、坊院群の跡を見ることができる。

勝山市平泉寺町平泉寺
0779-88-1591
ホームページ

③七里壁[勝山市]

 構成文化財 

勝山の市街地に連なる石壁「七里壁」を境として、武家と町家・寺院を整然と区割りする城下町が形成されていた。

おやき


勝山市民に愛される「おやき」は、ヨモギ餅にほんのり甘い粒あんを包んで香ばしく焼き上げた和菓子。

④一乗谷朝倉氏遺跡[福井市]

 構成文化財 

戦国大名朝倉氏が5代103年間にわたり治めた城下町跡。信長の焼き討ちののち約450年埋もれていたが、発掘により当時の町並がほぼ完全な姿で出現。

国の特別史跡・特別名勝に指定されている。

福井県福井市城戸ノ内町
0776-41-2330(朝倉氏遺跡保存協会)
ホームページ

一乗谷朝倉氏遺跡博物館[福井市]


朝倉氏当主が暮らした館の原寸再現や、城下の町並みを30分の1のスケールで再現した巨大ジオラマに加え、掘り出したままの姿で展示されている石敷遺構など見どころ満載。

福井県福井市安波賀中島町8-10
0776-41-7700
ホームページ

 DAY2  移動手段/車

出発

  8:15 永平寺町 

↓(15分)

  8:30 大本山 永平寺  

↓(10分)

 9:40 福井北IC~鯖江IC 

↓(25分)

 10:20 劔神社   

↓(55分)

 11:45 旧北陸線トンネル群   

↓(30分)

 12:45 敦賀赤レンガ倉庫   

 昼食 

↓(10分)

 14:05 敦賀IC~若狭上中IC 

↓(20分)

 14:55 熊川宿  

↓(30分)

 16:05 若狭彦神社・若狭姫神社   

⑤大本山 永平寺[永平寺町]

道元禅師によって開かれた禅の修行道場。「七堂伽藍」と呼ばれる7つのお堂は、修行の上で特に重要な建物とされている。

現在も全国から集まった多くの修行僧が厳しい修行に励んでいる。

福井県吉田郡永平寺町志比5-15
0776-63-3102
ホームページ

⑥劔神社[越前町]

 構成文化財 

越前二の宮として崇敬され、戦国時代の英傑・織田信長の先祖が神主を務めていたことから、「織田一族発祥の地」として名高い。

国宝梵鐘をはじめとする貴重な文化財は、隣接する越前町織田文化歴史館で公開されている。

福井県丹生郡越前町織田金栄山
0778-36-0404
ホームページ

⑦旧北陸線トンネル群[南越前町・敦賀市]

 構成文化財 

明治時代に敦賀―今庄をつないだ旧北陸線トンネル群は現在も道路用のトンネルとして現役。歩いても散策できる。

⑧敦賀赤レンガ倉庫[敦賀市]

 構成文化財 

県内有数のレンガ建築物。2015年に、歴史と文化と食が楽しめる新たな観光施設として生まれ変わった。

福井県敦賀市金ケ崎町4-1
0770-47-6612
ホームページ

人道の港 敦賀ムゼウム


数々の苦難を乗り越えて敦賀に降り立ったポーランド孤児とユダヤ難民の史実を中心に、命の大切さと平和の尊さを発信している。

福井県敦賀市金ケ崎町23-1
0770-37-1035
ホームページ

⑨熊川宿[若狭町]

 構成文化財 

かつて若狭と京都を結ぶ鯖街道の最大の宿場町として栄えた「熊川宿」。

街道沿いには昔ながらの用水路が通り、往年の繁栄を偲ぶ町並みが保存されている。

福井県三方上中郡若狭町

焼き鯖寿司


鯖街道名物「焼き鯖寿司」。こんがり焼いた鯖は肉厚でジューシー。

⑩若狭彦神社・若狭姫神社[小浜市]

 構成文化財 

海幸山幸の神話で名高い彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を若狭彦神として祀った若狭彦神社。

若狭姫神社とあわせて「若狭一の宮」と総称し、若狭の国きっての格式の高い古社。

若狭彦神社:福井県小浜市竜前28-7
若狭姫神社:福井県小浜市遠敷65-41

 伝統工芸・体験の旅 

7つの伝統的工芸品をはじめ、さまざまな産業が息づく福井。手にふれたり、体験したり、福井のものづくりを存分にお楽しみください。

構成文化財  は日本遺産構成文化財です

\旅のルート/

 DAY1  移動手段/車

出発

 13:00 JR小浜駅 

↓(10分)

 13:10 若狭塗  

↓(15分)

 14:15 GOSHOEN  

↓(20分)

 15:40 明通寺  

↓(15分)

 17:00 小浜市  

 小浜市泊 

①若狭塗(若狭塗箸)[小浜市]

 構成文化財 

貝殻や金箔等を漆で十数回も塗り重ね、研ぎ出し磨き上げる若狭塗箸。

国内屈指の塗箸の産地であり、高級品からモダンなデザインのものまでバリエーション豊富。

御食国若狭おばま食文化館では自分で研ぎ出し、世界に一つだけの若狭塗箸を作ることができます。

御食国若狭おばま食文化館
福井県小浜市川崎3-4
0770-53-1000
ホームページ

うるしダルマ


何層にも重ねた漆を固め、研磨して顔を描いた「うるしダルマ」。大きさや形、表情などすべて異なる一点物。

②GOSHOEN(旧古河屋別邸)[小浜市]

 構成文化財 

江戸時代に北前船の商人「古河屋」の五代目が建てた、小浜藩の殿様などをむかえるための迎賓館。

現在はカフェやショップ、ワークスペースに加え、北前船と若狭塗の歴史を土蔵内のミュージアムで紹介している。

丁寧に淹れられたコーヒーを楽しめる。

 

福井県小浜市北塩屋17-4-1
0770-64-5403
ホームページ

③明通寺[小浜市]

 構成文化財 

国宝の本堂と三重塔をもつ明通寺。松永川の上流の幽谷にあり、平安時代後期の仏像4体は重要文化財に指定されている。

福井県小浜市門前5-21
0770-57-1355
ホームページ

④小浜市

小鯛のささ漬


京都に生に近い魚を提供するために生まれた珍味。

新鮮な連子鯛を使用し、うす塩と酢に漬け、ささの葉を添えて、杉の木の香りが漂う小さな樽に詰めて作られる。

 DAY2  移動手段/車

出発

  9:00 小浜IC 

↓(45分)

  9:45 武生IC 

↓(5分)

  9:50 タケフナイフビレッジ  

↓(5分)

 10:55 越前和紙の里パピルス館  

↓(15分)

 12:10 昼食 

↓(15分)

 13:25 鯖江市・河和田   

↓(45分)

 14:30 越前陶芸村   

⑤タケフナイフビレッジ[越前市]

700年の歴史を持つ、国指定の伝統的工芸品・越前打刃物の共同工。

13の工房の職人たちが一つ屋根の下で作業を行っており、工房見学やショッピングの他に、マイ包丁作りも体験できる。

タケフナイフビレッジ協同組合
福井県越前市余川町22-91
0778-27-7120
ホームページ

⑥越前和紙の里パピルス館(紙漉き体験)[越前市]

1000年以上といわれる保存性と強靭で柔らかな特性をもつ和紙。中でも越前和紙は現在、品質・種類・量ともに全国一位の和紙と言われる。産地がある越前市今立地区では、紙漉き体験などもできる。

越前和紙の里 パピルス館
福井県越前市新在家町8-44
0778-42-1363
ホームページ

⑦ものづくりのまち鯖江市・河和田[鯖江市]

業務用漆器の国内シェア80%以上を占める日本一の産地

漆器やメガネをはじめ、半径10km圏内に地場産業が集積している全国でも珍しいエリア。工房やショップも多い。

鯖江は世界的なメガネの産地。匠の技術で高品質なメガネを作れる

⑧越前陶芸村 福井県陶芸館・越前古窯博物館[越前町]

この2つのミュージアムでは、越前焼を見て学ぶ「資料館」、作って楽しむ「陶芸教室」、使って味わう本格的な「茶苑」が揃い、多彩な角度から越前焼の魅力を体感出来ます。

セレクトショップでは越前焼の窯元作品が勢揃い!お気に入りの器を探すのもおすすめです。

構成文化財である越前焼

 

福井県陶芸館
福井県丹生郡越前町小曽原120-61
0778-32-2174(一般受付・陶芸教室)
ホームページ

越前陶芸村文化交流会館


陶芸村のなかでひときわ目を引く円形の黄色い建物。

現代越前焼陶芸作家の作品展示や演奏会、講演会などの催しが行われている。好みの越前焼を選んでコーヒーが飲める「越前焼で珈琲時間」のセルフカフェコーナーも人気。

福井県丹生郡越前町小曽原7-8
0778-32-3200

「ふくい 日本遺産を巡る旅」、いかがでしたか?

私たちが普段何気なく接している場所や観光地など、県内の様々な場所に日本遺産のスポットは点在しています。

自分たちが住む地域の魅力と価値を再発見する意味でも、福井県内の日本遺産スポットを巡ってみてくださいね。

 

[本ページに関するお問合せ]
福井県交流文化部文化・スポーツ局文化課

福井県福井市大手3丁目17-1
TEL:0776-20-0572
FAX:0776-20-0661

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