福井の福祉をじわじわと変えていく。「守る福祉から、一人ひとりがより良く生きる「ウェルビーイング」へ。

守る福祉からより良く生きる
ウェルビーイングへ

社会福祉法人足羽福祉会

理事長

髙村 昌裕

「祖父が創った福祉法人を継ぐ」という、子どもながらに感じた決まった未来への抵抗感。「自分の目で見て、納得して動く」ことの大切さを知った青年期。「人としての当たり前の暮らしを取り戻す」という思いを胸に、確かな経営戦略と行動力で、福井の福祉をじわじわと、先頭をきって変えてきた。その歩みの先にあるのは、利用者だけでなく、はたらく人も自分らしく挑戦し、成長できる法人の姿だ。

ヨーロッパ放浪、まさかの単位不足。レールを嫌った青年、福祉の原点へ立つ。

人生に敷かれたレールへの反発から福井を飛び出し進学。

20歳で休学し、バックパックひとつで東欧を巡った。ヒッチハイクで騙され、インフレに喘ぐ都市のリアルを肌で知る。

一方、物はなくても温かい人々のつながりに触れ、世界の不思議さと人間の本質を見た。

そんな体験を経て帰国。卒業間近、ボランティア先で留守電を聞くと「一般教養が4単位足りない」と告げられる。

親に黙って働きながら、取りこぼした単位を必死に受け直した。こうした泥臭い経験こそが、髙村理事長の真っ直ぐな人間味の原点だ。

その後、働き先で虐待に悩む親子と出会い、福祉の道を志す。大学へ編入して福祉を学び直し、横浜市のケースワーカーとなった。

そして33歳、父の病を機に福井へ戻り、一般職として現場に入る。

都会や海外で培った「自分の目で見て、納得して動く」という姿勢は、やがて法人の常識を変えていく原動力となった。

 

「昼間だけでも外にいこうさ!」利用者の笑顔が、職員の仕事への誇りを変えた。

現場の入所施設は、大部屋でプライバシーもない光景だった。

「俺ならここで暮らせない」

3年目に事務局長となると、「昼間だけでも外にいこうさ」と廃校を借り、利用者を施設の外へ連れ出した。

すると、いつの日からか、利用者が自ら靴を持って玄関前でバスを待つようになった。

外に出ることを楽しみにしている。その笑顔を目の当たりにして、職員たちの目の色も変わった。

 

 

「自分たちの仕事で、人の暮らしはこんなにも変わる!」その実感が、職員自身の仕事への誇りになっていった。

制度や前例から考えるのではなく、目の前の人にとって何が一番いいのかを考える。その姿勢は、今も足羽福祉会の支援と組織づくりの根底に流れている。

39歳で理事長に就任すると、少人数で暮らすグループホームや地域から通所できる事業所を拡大。

守るだけの福祉から、一人ひとりがより豊かに、より良く生きる「ウェルビーイング」へと舵を切った。

※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

社会福祉法人足羽福祉会

福井県内において障がいのある方への福祉を中心に赤ちゃんからお年寄りまでの多角的なケアを展開する、地域に必要不可欠な社会福祉法人。「誰一人取り残すことなく、途切れない支援を行い、地域社会から生きづらさをなくす」というパーパス実現に向けて、職員一人ひとりが考え、挑戦し、これからの福祉をつくっていける法人を目指している。

理事長 髙村 昌裕
所在地 福井県福井市栂野町20-7
電話番号 0776-41-3108
URL https://www.asuwafukushikai.jp/
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